このページは、中央競馬春のG1レース10回に、千円ずつ賭けているページです。はっきり言いまして、書いていることは冗談です。どうか真面目に読まないようにお願いいたします。競馬をテーマに漫才のようなものを書いているつもりなんです。


July.4,2005 宝塚記念



「おいおい、天皇賞に続いてビッグゴールドの単勝狙いかよ!」
「天皇賞は惜しかったよな。2着だもんな。あのとき複勝にしておけば今期黒字だったもんな」」
「宝塚記念は13着。相手が強すぎだよ」
「今回は同じ逃げ馬のタップダンスシチーが流れを作ると思ったのに、シルクフェイマスとコスモバルクが行き過ぎちゃった。おかげで先行馬全滅。差し馬にみんなやられちゃった」
「はい。これで今期10戦全敗。御愁傷様」
「おいおい、御愁傷様なんて、縁起でもないこと言うなよ」
「これで春のG1は終了。宝の塚(墓)にはビッグゴールドはなかったってことで」
「苦しいオチだな」


Jun.25,2005 安田記念

「荒れたよなあ、今年の安田記念。1番人気のテレグノシス6着、2番人気のダイワメジャー8着、3番人気のダンスインザムードなんて18着、大差負けだもんな。で、来たのが7番人気のアサクサデンエン、2着が10番人気スイープトウショウ。万馬券だぜ。穴狙いのお前なら、案外取ったんじゃないか?」
「穴狙いには違いなかったんだけど、買った馬は11着だった」



「オレハマッテルゼだとお! 待っててどうするんだよ! 競馬なんだから待ってたんじゃ勝てないだろうが!」
「石原裕次郎の名曲じゃないか」
「だからってどうなんだよ。これは競馬なんだから」
「♪霧が流れてむせぶよな波止場」
「お前の頭ん中も霧が流れてんだろ」
「♪思い出させてまたヨー泣ける」
「勝手に泣いてろ!」
「♪帰り来る日をただそれだけを 俺は待っているぜ」
「もう金は返ってこないの。待ってたってしょーがないだろが」
「ふう。俺、ハマッてるぜ」
「ああ、ずぶずぶだな。春のG1も残すところ宝塚記念だけ。あと1回で勝ち越すことはできそうもないだろ? バカだなあ、へんな買い方してるからそういうことになるんだ」
「♪わが人生に悔いはなし」
「バカ!」


Jun.4,2005 日本ダービー

「ぶっちぎりの1番人気ディープインパクト。単勝110円に見事に答えて優勝。凄い馬が現れたものだよなあ」
「ああ。4コーナーから外を回って、すっ飛んでいったよなあ」
「もちろんお前もディープインパクトを頭にした馬単買いだったんだろ?」
「皐月賞が映画繋がりでディープインパクト、シックスセンスで来たから、今度もかなと思ったんだ」
「残念。今回はシックスセンスは3着。ワイドで買ってれば550円ついたけどな」
「いや、シックスセンス以外にも今回は映画がらみが多かったんだよ」
「ほう」
「2着に入ったのがインティライミ。今から思えば映画監督に『スパイダーマン』のサム・ライミがいるじゃないか」
「今から思えばって、買わなかったのか?」
「ああ。それからブレーヴハート。メル・ギブソンが監督、主演した映画。もっともあちらはブレーブハートだけどな」
「ブレーヴハートは9着」
「コスモオースティンなんて『オースティンパワーズ』を思わせるし、シルクトゥルーパーは『スターシップトゥルーパー』を思わせないか?」
「考えすぎ! そいつらは17着と18着!! で、結局取れなかったってわけか」
「いろいろ考えたんだけど、こんな馬券を買ってみました」



「ニシノドコマデモ、10番人気6着。ご苦労さん」
「♪どこまーでも行こう 道はきびしくても 口笛を吹きながら 走って行こう」
「ブリジストンタイヤのCMソングだな。まったく、お前はどこまでもどこまでも連敗街道な」


May.27,2005 オークス

「固かったなあ、オークス」
「単勝人気1.5倍1番人気のシーザリオが予想どおりの1着。2着も2番人気のエアメサイア、3着も3番人気のディアデラノビア。固い固い」
「そういうお前は取ったのか?」
「ねえねえ、まあ聞いてよ」
「あまり聞きたくねえ。お前の与太話」
「あのさ、場外馬券売り場へ行ったらばさ、オークスのポスターが貼ってあったんだよ」
「ああ、SMAPの中居くんがモデルになっているやつね」
「ねえねえ、ちょっと見て!」



「これがどうしたんだよ」
「中居くんが右手で触っている馬をよく見てよ」
「はあーっ?」
「覆面をしていて、右耳のあたりに大きな花をつけているのがわかる?」
「ああ」
「それでね、直感でこのレース、来るのは16番のビッグフラワーなんじゃないかと思いついたんだよ」
「ははは、残念でした、ビッグフラワーは11着ね。お前なあ、そういう買い方をしていると、終いには」
「いや、ビッグフラワーは買わなかったんだ。いかになんでも、そんな思いつきみたいなことはさあ」
「じゃあ何を買ったんだよ」
「ここは案外、こいつが来るんじゃないかと思ってさ」


「アスピリンスノー。15着ね」
「来るんじゃないかと思ってたなのになあ。雪と消えたか。時期はずれだったね」
「ああ、頭痛くなってきた」
「ほら、アスピリン」


May.15,2005 NHKマイルカップ



「やっぱりな。お前の買いそうな馬だよ」
「おいおい、本気だったんだぜ。イヤダイヤダはサニーブライアンの子供だぜ」
「サニーブライアン?」
「思い起こせば97年の皐月賞さ。11番人気のサニーブイアンが逃げ切って、2着がこれまた10番人気のシルクジャスティス。自慢じゃないが馬連で5万円の配当があったこのレースを取ったことがあるんだ」
「へえ〜」
「そのサニーブライアンの子供だぜ。御祝儀も込めて買わなきゃ」
「8番人気にはなったけど、やっぱり10着。このメンバーでは無理だったよな。枠が17番というのも不利だったし」
「あのな、サニーブライアンは97年の皐月賞で大外18番、続くダービーでも18番。それでも軽く逃げ切って優勝しているんだ。イヤダイヤダが17のゲートを引いたときに、これは単勝でもいいと思ったくらいだぜ」
「残念だな。10着じゃあなあ」
「敗因はわかっているんだ。イヤダイヤダは実は骨折していたことが翌日判明したんだ。骨折していてあれだけのレースをしたんだぜ。全治6ヵ月。半年後が楽しみだぜ」
「あ〜、イヤダイヤダ。イヤダイヤダって本当にそんなに凄い馬なのかよ」
「いや、ダイヤだ」
「はあ〜?」


May.5,2005 天皇賞



「ああ〜っ!! なっ、なんだと! ビッグゴールドの単勝? 惜しいなあ、2着だったろ、ビッグゴールド。しかし、14番人気の馬の単勝なんてよく買ったなあ」
「憶えてるか? 去年の春の天皇賞。イングランディーレの単勝で、オレが7万円取ったの」
「おお、向こう7シーズン、全部外れても黒字になった、奇跡的なレースな」
「まあ、あのときのセオリーなんだけど、長距離、有力馬が多いという場合、お互いの出方をみている間に逃げ馬が逃げ延びてしまうことがあるという、オレなりの経験。今回、ざっと見渡すと逃げ馬がいなくて、先行策を取りそうなのがビッグゴールドだけ。もうこの馬に賭けるしかないと思ってさ」
「おいおい、いつものお前らしくないな。天皇賞というとマジになるのな」
「それとさあ、ビッグゴールドっていう名前も気に入ったんだ。あのね、ゴールデンウイークにあるレースって、ゴールドという名前の馬ってよく来るんだよ」
「やっぱりそんな理由か!?」
「複勝でもよかったかなあ。複勝でも1570円。15700円なら、これだけで今シーズンも勝ち越し決定だったのになあ」
「ビッグゴールドだけに、逃がした金は大きい?」


April.28,2005 皐月賞

「どうしたい、花粉症は治ったかい?」
「ああ、杉花粉の時期は過ぎたからね。今は檜花粉らしいけど、こちらには反応しないようなんだ」
「変な馬券を買う習慣も治っているといいのだけどな。そろそろ当たり馬券が欲しいだろう? 皐月賞はどうだったんだ?」
「いやあ、前評判がダントツだったとはいえ、ディープインパクトの強さには驚いたね。4コーナーまで寝ぼけていたと思ったら、ムチ一発ですっ飛んでいった」
「単勝130円。一時はオッズが100円だったからね。まさかディープインパクトの単勝なんていうセコイ馬券を買ったんじゃないだろうな!」
「そんなことしないよ。まあ、1着はディープインパクトで決まりだから、頭を14ディープインパクトからの馬単一点勝負」



「2? 2っていうと13番人気のトップガンジョーか。10着ね」
「トップがディープインパクトで鉄板だから、トップ頑丈。それでトップガンジョーってわけなんだけどね」
「・・・・・・。厭きれてモノも言えねえ。2着は12番人気のシックスセンス。両方とも映画の題名。映画繋がりって買い方もあったんじゃないのか?」
「ごめん、オレ、その映画両方とも嫌いなんだ」


April.20,2005 桜花賞



「5番人気、エイシンテンダーの複勝狙いね。残念でした6着。」
「桜花賞も花と散ってしまった。ガックリ。それにしても今年はちょうど桜花賞のときに桜が見ごろになって阪神競馬場の桜もきれいだったなあ」
「エイシンテンダーにした理由は?」
「う〜ん。大した根拠はなかったんだけど、二日前4月8日がお釈迦様の誕生日、花祭りだったろ? 4枠8番のエイシンテンダーが来たら面白いなあと、それだけの理由なんだけどね」
「その結果、やっぱりオシャカじゃないか。お前、またそういうくだらない馬券買い方しやがって! 何やっテンダー」
「なにをダジャレ言っテンダー」


April.1,2005 高松宮記念

「ふぁっくしょん! ふぁっくしょん! ふぁっくしょん!」
「花粉症か?」
「ああ、今年はひどいことになっているよ。目はしょぼしょぼするし、洟はズルズル出るし、くしゃみは止まらないし」
「かわいそうに」
「まっ、根がデリケートなんだな。お前と違って」
「なにがデリケートだ。ハズレ馬券の山を前にしてもまだ懲りずに平気で買い続けているお前のどこがデリケートだ。バリケードみたいなツラしやがって!」
「きのうなんて、鼻が詰まって呼吸が出来なくなってしまったんだから。苦しかったんだぜ。今年の花粉症は苦しい」
「そんなことはいいから、高松宮記念だ。どうだった?」
「あっ、これなんだけどね」



「ウインクリューガーの複勝・・・・・5番人気・・・・・残念、10着だね」
「競馬新聞信じたのがまずかったなあ。外枠は絶対に来ないと書いてあったからさあ。2枠4番を引いたウインクリューガーあたり面白いと思ってたんだけどね」
「ほんと、実際、6着までが外枠馬。1着のアドマイアマックスなんて大外18番だぜ。2着が15キーンランドスワン、3着が12プレシャスカフェ、4着が13カルストンライトオ、5着が10ナイキアヘッド、6着が14ゴールデンキャスト」
「1200mkの短い距離に、ウインクリューガーは後方からの競馬。とても間に合わない」
「それにしても、何でウインクリューガーを買ったんだ? 理由が訊きたいところだな。一昨年のNHKマイルで勝って以来、あまりいいとこのない馬だぜ」
「理由ねえ。・・・・・パドックで見かけたらさあ、ウインクリューガーがオレに向かってウインクしたんだ。絶対に3着以内には入るからって」
「うそつけ!!」
「本当だよう。なぜ買ったのかというと、ウインクリューガーがウインクしたから。それが理由。理由がウインク。ウインクが理由。ウインク理由が。ウインクリユウガ・・・・・ウインクリューガー」
「苦しいなあ」
「ああ、花粉症と同じで苦しいんだ、今。ごめん」


February.26 フェブラリーS



「2番人気アドマイアドンの単勝・・・・・はい、アドマイアドンは5着。ごくろうさん」
「ここで勝てば2年連続アドマイアドンのフェブラリーS制覇ってことで期待したんだけどね」
「1番人気のメイショウボーラーが強すぎたなあ。先行逃げ切り。あのハイペースであのままだったもんなあ」
「でもさあ、アドマイアドンの敗因は何と言ってもゲート出遅れだぜ。ゲートから出ようとしないで、走り出したときには5馬身離されてた。それをあそこから5着へ持っていったんだから凄い馬だよ」
「スタートしなかったなんて理由にならんよ。それが競馬ってもんでしょ。リラックスしすぎていたそうだけどね」
「うーん、そう言われてもなあ。悔しいよなあ。あの出遅れさえなければなあ」
「お前の春のG1も出遅れたな」
「リラックス、リラックス。まだ9レースあるんだ」
「心配だなあ。(アドマイア)ドンとなったのに出遅れてる」


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