街のCD屋さんMightyのコラム 合言葉は”音楽が好きだから…”
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VOL.20 11/04/2001
大変だ!!外国人がやってきた
〜マイティの売り方は世界標準〜

ある晩夏の穏やかな午後、突然バックパックを背負った白人男性がふらっと店に入って来ました。最初は私も”ドギマキ”しましたが、しかし当店のような繁華街から外れた一軒屋のCDショップに一人で入って来たこの外国人の”勇気”に感動しました。だぶん、この外国人は私以上に”ドギマキ”しているんだろうなと思いました。

どうせ短期在留かツーリストの外国人だからCDは買わないだろう(外国人にとって日本のCDは、高すぎる)と思いましたので、この外国人の”勇気”に敬意を表す意味で商売は考えずにこの外国人としばらく遊んでやろうと思い、初めてのお客様(邦人)が来られた時のようにいつものプロモーション(接客)をするように心がけました。

まず、白人男性20〜22歳ぐらいなので当店お薦めのヘヴィー・ロックの推薦盤(インソレンス)をさりげなくかけてみました。しばらくすると彼が”この曲は、誰だ?”と英語で聞いてきました。私は、カタコトの英語(=現在形のみの英語)で”インソレンスです”と笑顔を添えて答えました。次に私から”あなたは、ヘヴィー・ロックが好きなのか?マッド・カプセル・マーケッツは知っているか?”と尋ねたら知らないと言ったので、マッド・カプセル・マーケッツを店内でかけたら彼が興味を示した。彼に”マッドが今夏USAデビューするのだが彼らはUSAで成功するか?”と質問したら彼は空ろな目で”メイビー”と言った…。

どんなアーティストが好きか?”と尋ねたら”ウィーザー”と答えた。さらに”どんなジャンルが好きか”と尋ねたら”ノンジャンル”と答えた。さらに”日本のアーティストで好きなアーティストはいるか”と尋ねたら”エゴ・ラッピン”と答えた…。
そのとき私は彼を私のペースに巻き込む事が出来ると確信した。

彼の英語(たまにカタコトの日本語も使う)と私のカタコトの英語(つまったら日本語を使う)でジャケット写真の話やアイドルの話などもし、当店お薦めの推薦盤をジャンルにこだわらず手当たり次第かけまくった。

今思い起こせばどんな単語・文法を使ったのかは思いおこせないが、意思は通じていたと思う。その時すでにお互いの異文化圏に対する恐怖心は消え、お互いの異文化に対する興味津々状態になっていたと思います。

そして、当店ご常連様方の間で暗黙の了解となっている”一般客が来た時は、カウンターを離れて一般客が店を出られるまで店内で待機する”ルールも瞬時に理解したようだ。

2時間ほどオシャベリした後、彼が”オーダー”と言った。なんと”CDを注文したい”と言っているのだ。どうせ当店に無いようなコアな商品(輸入盤)だろうと思いながらもインターネットで検索したらその商品がなんと当店にあった。そして、私がそのCDを彼の前に出したら彼はびっくりした表情で即座にお金を出した。そのCDは黒人女性アイドルのRES(リース)のアルバム¥2548(邦盤)であった※彼は米国白人。

彼はまさに”ノン・ジャンル症候群”という当店常連様に良く現れる症状を持ち合わせた典型的なマイティ常連客有資格者だったのです。

《ここで教訓:外国人が来たら
音楽という言語で話せ

別れ際に生の英語が聞けた喜びと異文化圏の方とお話できた感動を表すために丁寧に”また来て下さい”といったら”マタキマス”とカタコトの日本を言って帰っていきました。

彼のような海外からの音楽修行僧を迎え問答できたことを光栄に思います。そして、彼が本国に帰ったとき日本・大阪の町外れに”音楽修行者の聖地”がいまだにあることを伝えていただきたいです。
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店内に掲示してあるグラミー賞と
レコード大賞の年表。
マイティオープンの1979年から
1999年迄掲示してある。

これを見ると今では信じられないが
1984年から1989年迄の6年間は、
ミリオンセラー・シングルが無い。

1987年にいたっては、
瀬川瑛子『命くれない』の
42万枚が年間最高売上だ!

ちなみに桑田佳祐『白い恋人達』は
初週で52万枚の売上.(01/11/5)
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