街のCD屋さんMightyのコラム 合言葉は”音楽が好きだから…”
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VOL.50 9/01/2002
インディーズの時代がやってくる
〜メインストリーム(主流)とオルタナティヴ(傍流)の逆転〜

2002年前半、日本音楽界の最大の収穫は元ちとせの登場モンゴル800のインディーズアルバムが200万枚を突破した事であると思います。その陰に隠れて目立たないが私の中ではエポックメイキングな出来事がもう一つあります。それはゴーイング・ステディのシングル『童貞ソーヤング』の発売であります。

今まで誰も表現しなかった思春期男性の悶々とした赤裸々な性を堂々と真正面から歌った作品であります。※決してふざけたいやらしい作品ではありません。真面目な作品です

この曲タイトルの”童貞”、この曲中で出てくる歌詞”一発やるまで死ねるか!”、そしてプロモーション・ビデオの中に出てくる”ティッシュ…”これらは普通一般社会ではタブー視されている題材ばかりであります。こんな内容ではもちろんメジャーメーカーからお声(メジャーデビューの話)がかかる事もない…。実はこのことに重要な意味があるのです。

普通インディーズ・アーティストはメジャーデビューを目標にして活動しています。メジャーデビューすれば沢山の人に自分たちの曲を聴いてもらえるし、経済的にも安定します。しかしインディーズでの知名度が評価されメジャーデビューするとメーカーは販促費はかけて大々的に宣伝はしてくれるが、同時に企業タイアップも前提条件となる。

新しくメジャーで発表する曲が飲料水のCMタイアップになるのか、アニメの主題歌タイアップなのか、イベントのテーマ曲タイアップなのか…アーティストのイメージとは無関係などんなタイアップが来ても使えるような絵空事のラブソングを作るようにメーカーに半ば強要されて毒気の抜けた角の丸まった楽曲(言いたい事を言ってない)を作らざる得ない。
※そして企業に知名度を利用され消化され1年も持たずに話題性が無くなる…こうゆうライフサイクルがここ2・3年パターン化している。

ゴーイング・ステディ(以下ゴイステ)の『童貞ソーヤング』は、今までのゴイステからさらに一歩進んで業界のタブーを破ってまでも言いたい事を言ってのけた。これは、メジャーメーカーへの媚びをやめ、メジャーメーカーとの決別を宣言したと作品だと私は判断しています。
※アーティスト達もインディーズでの売上が3万枚なのがメジャーに行けば30万枚売れるからメジャーに行くのだが、今年モンゴル800がインディーズでも200万枚を超える売上が可能であることを証明した(もう経済的な理由でメジャーに行く必要性がない)。そしてインディーズではタイアップの事を考えなくてもいいから誰に遠慮する事も無く”言いたい事がストレートに言える”環境を守れる。


最近のレコード産業の凋落は、一つには不景気、又は不正コピーの影響もあるが最大の要因はメジャーメーカーが本当に一般大衆が求める音楽を提供できてない事にある。
常に机上の企画で”こうゆうアーティスト又は楽曲を出したら売れるであろう”と言う戦略で大衆に一方的に押し付けているのである。

でも一般大衆は、そうゆう押し付けがましい楽曲にもう飽き飽きしているのである。だからこそ荒削りでも真のメッセージを持ったインディーズの楽曲を中高生達を中心に求められているのであります。20歳を超えた人達にとっては粗悪で一部のコアなファンだけが楽しんでいる特殊な楽曲に思うかもしれませんが、今の中高生達はこれらインディーズの曲を普通の歌謡曲として聴いている。その彼らが2・3年後レコード購買層の主軸となったときこの業界に大変革が起こるかもしれない。

90年代初頭、アメリカで同じような状況が露見していた。60年代後半に起こった非商業的でメッセージを持ったロックが80年代後半には熟しすぎて多重録音・美しいコーラス・超技巧・派手なステージ&衣装…などで見た目は口当たりは良いが魂の無い商業ロックに成り果てていた。そこにニルヴァーナ他”ガレージバンド”と呼ばれる若者達が現れた。※彼等は今までのメインストリーム(主流)なロックに対してオルタナティブ(傍流)と呼ばれた。

彼等のコンサートは何の演出も無く、衣装も普段着のままだった。しかし、そこには真のロック魂が復活していた!そして、かれらは、80年代ロックを”基礎のコンクリート”から徹底的にぶち壊しました。90年代半ばにはオルタナティブ・ロックが主流となりメインストリーム・ロックが過去の遺物となってしまった…

今日本では毎週、雨後の筍(タケノコ)のように素晴らしいインディー・パンク・バンドが生まれています。経済的安定より”言いたい事を言う”事を優先した(メジャー志向を捨てた)彼等が塊(かたまり)となってパワーを得た時、アメリカで起きたようなダイナミックな変化を日本でも起こすかもしれない…。それはそんな遠い話じゃないと思います


♪間違えたってもいいんだ
君らしく叫んでやれ♪

                            By スタンス・パンクス

                
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