感謝する女



俺の持論に「つまらん女は、自分の身に起こった不幸な事を、感謝することで肯定する」というのがある。
簡単にいうと、ブスはフラれた時に「やさしさを教えてくれてありがとう」とか 「あなたと作った思い出は、青春の1ページとして心の奥にしまいます」とかいってやたら感謝するわけだ。

でもこういう場合、相手の男は「思い出を一緒に作った」つもりはまるで無く、 そもそも「付き合ってた」つもりさえ無いことが多い。 その女もそのことはわかってるんだが、それを認めるとあまりにも悲しいので感謝することで納得しようとしているわけだ。 残念ながら、ブスであるというだけで悲しい目にあう確率は極端に高い。でも、こいつらも生身のブス・・・もとい、生身の人間だ。 そんなにしょっちゅう悲しい思いをしていては身がもたない。 そこで、精神的防衛対策として悲しい出来事に感謝することにしているわけだ。 だから殆ど感謝する「癖」がついていると言ってもいいくらいだ。

そういう女どもは、ユーミンのラジオ番組とかによく投稿するわけよ。 上にも書いたような「フラれたけど今では感謝してます」みたいな、 他人にすりゃどうでもいい話をクドクドクドクドと書いた長い手紙を送りつけて、 「最後にユーミンさん、こんな長い手紙を最後まで読んでくれてありがとう」(ここでも感謝している) などと、勝手に決め付けたりするわけだ。あ・そうそう、思い出したのでついでに書くが、 こいつらの手紙の書き出しは「Dear ユーミン様」ってのが多い。ばっかじゃねえの?

こんな手紙を送られるユーミンもはた迷惑だろう。殆ど「不幸の手紙」状態だぞ。 とは言え、こういう女どもがユーミンのCDの購買層だから、ユーミンはマーケティング上やむを得ず ラジオで手紙を読んでいるわけだ。商売、商売。 うちの奥さんはラジオに向かって「死ね!」とか叫んでる。一理ある。

とにかく結論から言えば、「すぐ感謝する奴はブスだ」ということだ。

(2nd May,2000)


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