気づかない女



途中で気づけよ!

うちの奥さんのセリフである。え?何のことだかわからない?これは、街で凄く太ってる女を見たときのセリフだ。「うわあああ、あの人見てよ!普通はあそこまで太れないわよ。だって途中で気づいて修正するもん!」
気づいたけど修正できなかったというのが正解だとは思うが・・・。いずれにしても名言だ。たしかに「途中で気づけ!」と言いたくなるようなデブは存在する。

俺は、太めの女性が好きだ。いや、こう言うとデブ専だと疑われるな。・・・もといっ。俺はどちらかというと面食いで、体型よりも顔の好みの方にウェイトを置いている。だから、体型そのものはあまり気にならない。しかも、許容範囲の針は、かなりデブ側に振れている。したがって、痩せぎすよりもデブに寛大なわけだ。脂ぎった男のデブはイヤだが、顔や性格が俺好みなら女性の場合はかなりポッチャリでもOKだ。ただし、基本的に俺は「お目目ぱっちり系」が好きだ。デブはどうしても「水戸泉顔」になりがちだから、結果的に俺の好みじゃないデブが多いが…。
何で恥ずかしげもなく自分の好みを語ったかというと、少なくともデブというだけでデブに嫌悪感を持ってるわけではないということを言っておきたかったわけだ。

さて、こないだ「ココがヘンだよ日本人」というTV番組で、デブをテーマにした討論をやってた。テレビでときどき見かける「トドの集まる島」みたいにデブがいっぱい出てきた。その中でひとりのデブ女が作文を朗読していた。「小さいときにいじめにあって家に引きこもるようになった。そうすると食べて寝ることしかない。だから太った。」と言っていた。その後も、何かストレスが溜まるたびに食っては寝て、太っていったとのことだ。さらに、そいつは、つい最近まで結婚を考えた男と付き合ってたらしい。ところが、その男が親に女の写真を見せたところ「デブは不健康だからやめなさい。」と言われて、その事を女に告げて男は去ったそうだ。「デブだって人並みの恋をしたい!」と涙ながらに叫んでいた。

おいおい、親にやめろって言われたなんてウソに決まってんじゃん。だってその親に会ったわけじゃないんだろ?その男は結婚なんて全く考えてなかったんだよ!てめえがあんまりマジだから鬱陶しくなって、親のせいにしてトンズラしたんだよ!・・・違う?ホントに親が反対したんだって?・・・あっそう、それならそれで、そんな親離れできない男はやめとけよ。

大体、「デブを認めない世間が悪い」みたいな開き直った態度が気にくわねえ。そういえば、以前にいわゆる美人コンテスト(死語か?)のような容姿を競うコンテストへの反対運動が盛んだったことがある。不細工なオバさん達が鬼のような形相で反対を唱えていた。「持って生まれたものに優劣をつけるのは差別だ」とか、「水着審査は、女性の商品化につながる」とかの理由だ。持って生まれたものに優劣をつけちゃいけないんだったら、小学校の運動会でかけっこはやっちゃいけないし、オリンピックの100m走から黒人を排除しないといけない。・・・オリンピック選手は血のにじむような努力をしている?・・・まったく、ミスコンテストに出るような女がそのプロポーションを保つのにどれくらい努力しているかを知らないのかね。あんた達が、寝っ転がってワイドショーを見ながらお菓子食べてるときも、彼女たちは食べたいものも食べずにウォーキングの練習してるんだ。病気で太ってる場合を除いて、デブは結果であって原因じゃねえ!

持って生まれたもので勝負して何が悪い。差別だなんだかんだと言う前に、自分が勝負できる部分を探して必死で磨いたらどうだ!人にケチつけてる顔がどんなに醜いか、早く気づけよ!

(16th Feb,2001)


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