真似する女



俺は、浜崎あゆみがけっこう好きだ。 まあ彼女が好きというよりは、彼女の顔が「観賞用の顔」としてはかなりの出来映えだと思っている。 基本的に目ン玉ぱっちり系が好きなこともあって、 彼女の人間離れした目の大きさと、その大きさがゆえの眼光に驚き圧倒されるわけだ。

ところで、浜崎あゆみがCMやってる口紅がバカ売れしてるらしい。 昔から化粧品のコマーシャルは美女がやると相場が決まってる。 「ブスでもこんなにきれいになります。」というCMにはあまりお目にかからないが、 たとえ元々きれいな女なんだと分かっていたとしても、やっぱり催眠術みたいなもんで、 「あなたはこの化粧品できれいになる、きれいになる・・・」というようなものだろう。

さて、ちょっと前に浜崎あゆみがテンガロンハットをかぶったら、街にテンガロンハットかぶった女が増えたよなあ。たしかに浜崎あゆみを見て「かっこいいから私もやってみよう」という気持ちはよくわかる。 しかし君たちは「浜崎あゆみだから似合う」という事実を忘れているんじゃないか。

え?それぐらい分かってる?浜崎あゆみほどにはなれなくても少しはかっこよくなるでしょうだって? ははあ、なるほどなるほど!しかし、残念ながら大間違いだ。 口紅とかヘアスタイルとかならいいが、テンガロンだぜ、テンガロン!(今どき小林旭じゃあるまいし) そんな目立つ格好したら、浜崎あゆみを彷彿とさせるだけに、よけい彼女との違いが強調されるわけだ。 つまり「私とあゆはどっちがきれい?」って街中に聞いて回っているようなもんだぞ。

田村正和の物真似しながら歩いてる男と同じだ(←いるのか、そんな奴)。パロディとして「笑う犬」には出れるかもな。

(28th Jun,2000)


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