衝撃の交代



もうどうでもいいや。今日はまるっきりミーハーモードだ。 録画しておいたユーベvsローマを6時起きで観戦。 いわゆる「セミ・リアルタイム観戦」だ!(「いわゆる」って誰が言ってんだあああああ!!??) 早起きした甲斐があったぜ。

いきなりデルピエロとジダンに決められ、開始早々2−0。 ローマは何がなんだかわからないうちに劣勢に立った。

やっぱりいいときのユーベの試合は面白い!ローマなんかウンコ食らえ! ダービッツの気合いって言ったらスンゴイぜ!(ウグウグ・・・・ウンゴイわ) ジダンのテクニックも相変わらずだし、デルピエロも復調気配。 俺の好きなインザーギの肉食動物のような危険度もいつも通り。 それにタッキナルディの足技の巧みさにちょっと驚いた。

思わぬ点差がついたものの、前半20分くらいまでは凄くいい試合だった。 それから、だんだんローマのパスが回らなくなってきた。 ユーベの底力って感じだったなあ。ローマとの格の違いさえ感じさせた。 そんな中で前半終了。

後半に入ってからも流れは変わらず。ローマはサッカーをさせてもらえない。 このままではローマのスクデット獲得に黄信号! まあ、ローマのスクデットなんて俺にはどうでもいいことだ。 ユーベを応援しちゃおうっと! でも、せっかく外人枠がなくなったんだから、中田だせよ、カペッロ! ・・・と思ってたら中田とアスンソンが交代しそう。 よしよし、頑張れ中田!

ところが次の瞬間、俺は「エッ!」と声を上げてしまった。 中田の代わりに下がったのは、王子様トッティだあああ!! おいおい、いいのか?カペッロよ! 「中田は重要な戦力だ」なんて言いながら、いつも使ってくれないんで、 口先八丁の営業マンみたいな奴だと思ってたが、今回ばかりは驚いたぜ。 まさに衝撃の交代だった。

しかし、中田はカペッロの期待に応える。 後半35分、中盤でボールを奪って持ち上がった中田が思い切りよくミドルシュート! ボールはゴール左上に突き刺さった! 直後にどアップで映った中田の口の動きは、あきらかに「よっしゃああ!!」と吠えていた!

さらに後半44分には左サイドから切り込んで、もう一度ミドルシュート。 ファンデルサールがはじいたこぼれ玉をモンテッラが押し込み、ローマついに追いつく。 ファンデルサールのキャッチングが悪かったとはいえ、中田が演出した土壇場の同点劇!

試合終了後にはローマベンチから飛び出した選手達が中田に飛びつく。 中田は最後までピッチに残ってローマサポに手を振る。 中田も会心の笑顔とガッツポーズ。

いやあ、俺は中田のセリエAデビュー戦以来の痛快な衝撃を受けたよ。 勝ち点差6で迎えた、ビッグクラブ同士の天下分け目の首位攻防戦。 特にローマは前節のローマダービーで終了間際に追いつかれてショックは大きく、今節は絶対に負けられない試合。 そんな試合で、しかも2点リードされている後半に、ローマの象徴トッティに代えて中田が出るとは・・・! そして、その中田がローマを救うとは・・・! 今シーズンローマがスクデットを取れたら、間違いなくキーとなる試合だ。

ダメだああああああ!! 興奮して仕事にならねええええええええ!!!

(7th May, 2001)


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