実は、5−0と惨敗したフランス戦は俺にとってかなりショックだった。 「急激に国力は上がった」なんぞと言ってたが、 「世界はそんなに甘くないぜ」と厳しい現実を突きつけられたような気がした。 しかし、落ち込んでばかりはいられない。 自分に言い聞かせるように言い訳を考えてみることにする。(笑)
まず、たった1戦で、しかも相手は世界一のフランスに惨敗したからといって これまでの過程を否定する必要はないはずだということだ。 何よりも、ピッチコンディションが悪かった。 こういうことを言うと「相手も条件は同じだから、言い訳にならない」と必ず言われる。
しかし、屁理屈をこく!
たとえば、いるかと人間が競争するとしよう。 100mの水泳なら、いるかの圧勝。 100m陸上トラック上の競争ならたぶん人間の圧勝だ。 こういうとき、それぞれのケースで「相手も条件は同じ」と言うかね?
言わない!
誰が見ても水中では、いるかが有利。陸上なら人間が有利だ! なぜ、ほ乳類のいるかと比較したかというと、 さすがに陸上トラックでは、魚類は死ぬだろうからだ。 有明海名物ムツゴロウならわからんが・・・。
う〜ん、そうすると、諫早湾の水門を開けてムツゴロウとジダンが競争したらどうなる? 謎は深まるばかりだ・・・。
・・・いや、そんな話ではない。
とにかく!サン・ドニは日本に不利なコンディションだった。 日本をかばいすぎと言うなら、日本が不慣れなコンディションだったと言い換えてもいい。 それは、芝のプロ=Shootさんが言うんだから本当だろう。 一方、フランスには、水を得たハゲがいたというだけのことだ。 そういう意味で、ピッチコンディションがよかったら、もっと善戦してたかもしれない。
考えてもみろよ。 フランスに勝つ、又はいい勝負をしそうな国を挙げてみろ。
全くのイメージね。(異論は受け付けない)
ブラジル、アルゼンチン、オランダ、イタリア、ポルトガル・・・etc これが第1グループ
じゃあ、2−0くらいの国。
イングランド、ドイツ、スペイン・・・etc これが第2グループでは第3グループは?
ユーゴ、クロアチア、チリ、ウルグアイ、パラグアイ、メキシコ、カメルーン・・・
第2グループが2−0なら、第3グループは3−0から4−0だ。名前からして、日本が第3グループに入ると思うか? そりゃ、さすがに無理だろ。 じゃあ、5−0で負けても順当じゃん。 しかもピッチコンディションが良かったら善戦してたかもしれないなんて、上等じゃねえか!
俺は、フランス戦の後「やっぱり中田しか世界に通用しない」などと言われるのが本当に悔しかった。 中田が嫌いとか、そんなことじゃない。 ここ何年かずっと肌で感じている「日本の国力の急激なアップ」を信じたいからだ。 中田は突然変異じゃないと信じてる。 J100年構想の中で、腐葉土で肥えた森林のように国力をつけてきた日本から、当然のごとく生まれた選手のはずだ。
たった1試合で何が判断できる!? 俺は、自分の感覚を信じる!