■ 愛痕 ■


夜の庭園に一人きりでずぶ濡れの姿のままたたずむ姿があった。
それは意外な人物なの姿だった。
傘をさしたオスカーは思わずその姿に目を疑った。
久々に飲みに行った帰り、たまたま通りかかったところ、その姿を見つけたのだった。
その人物とは同じ守護聖の一人、ルヴァだった。
もう普段では寝ているだろうと思われる時間にその姿がこんな所にあることにオスカーは一気に酔いが醒め、その姿を凝視した。
何を思っているのか、沈んだ顔をして雨に打たれていた。
そんな姿を見て、声をかけないわけには行かず、オスカーは近づいていった。
そして、その後優しく声をかけ、ルヴァを自分の執務室へと連れ込み、風邪をひかないように湯に入らせ、着替えをさせた。
ルヴァはそんなオスカーの好意を素直に聞いた。






「・・・あの・・・有難うございます・・・オスカー」


一体何を考えてあんなとこにいたんだ?
ルヴァが着替えを終えるまで一人、オスカーは執務室の隣にあるプライベートルームのソファに座りながら酒を飲んでいた。
そして、ぼんやりとルヴァのことを考えていた。
そんなオスカーに遠慮がちに声がかかる。


「ん?あぁ、別にお礼を言われるほどのことじゃないさ。もう大丈夫か?ちゃんと温まったか?」

「はい。お陰さまで・・・・・スミマセンねぇ。ご迷惑をおかけしまって・・・」


クルリと振り返ったオスカーは思わず酒を吹き出しそうになった。
普段見せる事のない髪がしっとりと濡れたまま露わにされており・・・。
冷え切って白くなっていた肌はお湯で血行が良くなったせいか、薄っすらと桃色で・・・。
着替えにと置いておいたシャツはサイズが合わずダボダボとしていて・・・。
・・・何と言うか・・・

―――――――色っぽい。


「あっ、温まったまったついでに酒でも飲んでいくと良い」

「ありがとうございます」


吹き出しそうになった酒と口から零れそうになった言葉を飲み込んでオスカーは何事も無かったようにルヴァに酒を勧めた。
進められれてルヴァはニッコリ微笑むとその酒を受けて、オスカーの前の椅子に座ってガラスに口を付けた。
そんな様子を見て、オスカーは動揺をひた隠しながら問いかける。


「一体こんな時間にあんなとこで、しかもずぶ濡れになってたんだ?」」

「・・・・・あっ・・・すいません」

「別に攻めてるわけじゃない。ただ訳を聞かせて貰いたかったんだ。ルヴァらしくない感じがしたからな」


自分のグラスに酒を継ぎ足しながらオスカーはなるべく何気無い風を装いそう問いかけた。
するとルヴァは顔色を青ざめ、俯きながら小さな声で謝罪を口にしてくる。


「すいません・・・ご心配かけて・・・」

「何かあったのか?」


本当に心底すまなそうに謝罪してくるルヴァ。
オスカーは肩を竦め、そんなルヴァの姿に心の中で溜め息を吐いた。
原因を話してくれない事だけではなく・・・

・・・・・何だってんだよ、この色気は!?

と、つっこみたい心の葛藤からも出たものだった。
今まで何とも思ってなかった。。
同じ守護聖で、年長者で、人望も厚い穏やかな人。
見た目は平凡で、男なのに・・・。
何故にこうまで色っぽく感じてしまうのだろうか?
暫くオスカーは考える。
そして、理解する。
それはアンバランスな魅力によるものだと。
清純さと猥雑さ。
大人らしさと子供っぽさ。
それが妙に・・・

――――― そそるのだ。


自分の考えに沈んで黙り込んだオスカーが事の真相を話す事を促しているのだと解釈したルヴァは意を決して顔を上げる。
そして、口を開いた。



「実はですね・・・」


と言いながら着替えたはずのシャツを脱ぎ捨てた。
ルヴァにしては大胆極まりない行動だった。


「おい!!ちょっと待て、ルヴァ!!!」


別に自分たちは男同士。
裸の付き合いなんて言葉もあるように、上半身脱いだ位で焦る必要も無いのだが先ほどから変な考えが頭に渦巻いていたオスカーは必要以上に慌ててしまう。
色っぽいと思ってしまった故に動揺させられてしまったのだった。


「あの・・・恥ずかしい話なんですが・・・。コレが原因なんです」


恥ずかしそうに俯いて、ルヴァが指差したのは己の腕についている薄く小さな赤い痕だった。
その痕にオスカーは益々動揺する。


「・・・キスマークか!?」


驚いた声で言われたオスカーの台詞にルヴァは耳まで赤くなった。
まさかルヴァがそんなことをしているような人間だと思っても見なかったからだった。
性欲なんてものないんじゃないかと思うほど清純で清らかな人だと思っていたから。
けど、そうじゃないと目の前に示されてオスカーの中のルヴァ像が崩れ落ちていった。
そんなことを人に言うなんて思いもしなかったから余計にショックが大きかった。
けれど、努めてオスカーは冷静を装った。


「で、何でそれが原因になるんだよ?」


ルヴァが誰かとしてるわけが・・・なんて考えていた。
なのに事実は違っていたことにジクリと不快感を感じた自分に驚きながらオスカーはガシガシと頭を掻きながら訊ねた。


「・・・・・・・自分で。」

「はぁ!?」


ルヴァからの予想もしなかった答えにオスカーは目を丸くした。
実はいつもいつもコトの度にアリオスは痕を付けたがり、見えない場所に付けてくる。
所有印ってヤツをルヴァに刻み込んでいた。
たまには自分もアリオスにソレを付けようとルヴァは恥ずかしいと思いながらも試みたがどうにも上手くいかなかった。
アリオスが残すような痕を自分は残せなかった。
それが何となく悔しかったルヴァはこっそり己の腕で練習をしたのだった。
やっと何とか出来る様になったその印を昨夜アリオスにが見つけられてしまったのだ。


『一体、どういう事だ!?ルヴァ!!お前、まさか他の男と・・・!!』

『違いますよ!これは・・・』


自分で付けたと言いかけて、ルヴァは言葉を濁した。
だって、恥ずかしかったから・・・。


『この腕についてる、これは何だ!?浮気か!?』

『あの・・その・・・。と、ともかくそんなんじゃありません・・・!!』

『じゃあ・・・何だって言うんだよ!!一体誰に!!』


苦しそうな表情で攻めるような口調で問いかけてくるアリオスにルヴァは目を思わず伏せる。
そして、真実を語らないように口をつぐんだ。


『お前が俺に隠し事する何てな・・・。もういい・・・』


それを無言の肯定ととったのだろう。
アリオスは一度ぐっと目を閉じると低い声でそう言い残し ルヴァの前から去っていった。
信じた俺がバカだった、と言い捨てて。






「・・・成る程な・・・・」

「・・・とてもショックだったんです・・・」


恋人の名は明かさなかったが静かに事の次第を語り終えたルヴァにオスカーは小さく相槌を打つ。
誰かに聞いて貰いたかったルヴァはそんなオスカーに安心を覚えたのか、笑みを零した。
そして、脱いだシャツをまた着直した。


「誤解をされたとか、信用してもらえていなかったとか、そんな事ではなく・・・私が少し言葉を濁したからと言って・・・あんなにアッサリと別れを告げられてしまう程度だったなんて・・・」


グラスにちょこっと口を付けて、チラリと上目使いでオスカーを見るその仕草。
はぁ、と1回大きな溜め息を吐くとオスカーはゆっくりとルヴァの隣りに移動した。


「・・・・・試してみるか?」

「はいっ?」

訳が解らないという顔をしているルヴァをオスカーはゆっくりと押し倒し、ゆるゆるのシャツの中に手を差し込む。


「えっ?あの?オスカー・・・!?」


今、自分がナニをされようとしているのか理解していない様子のルヴァにオスカーは笑みをかける。


「少し黙って・・・」


オスカーは優しく言い聞かせ、チュッと音を立てて 大きく見開かれた目元にキスをした。
そして、ゆっくりとした動作で唯一タオルで隠されてないルヴァの前髪にそっと触れ、静かに唇をルヴァのそれへと近付けていった
吐息が触れるほど近づいたその時、


「ルヴァに触るな!!」


オスカーの背中から静止の言葉がかけられる。
その声にビクッと2人とも身体を震わせる。
どこから入り込んだのか、全く解らなかったがそこには人がいた。
ずぶ濡れの銀色の髪の男が・・・。


「・・・・・・オス・・・」


その姿を見て、ルヴァは名を口にする。
すると、男はにっこりと笑った。
が、それは一瞬のことであの後、もの凄い形相でオスカーを睨み付け、側にあった酒を浴びせると怒り任せに力を使った。
哀れにもオスカーはその姿を見ることもなく、何も発言出来ないままにその場から排除された・・・。


「ど、どうして・・あなたがここに!?」

「・・・ルヴァ、大丈夫か?変な事されなかったか?」


アリオスは冷え切った手でそっとルヴァを抱き起こす。
その手の冷たさにルヴァは驚く。
きっとずっと雨に打たれながら、ルヴァの事を見ていたのだろう。
惨めに濡れそぼり、冷たい雨に凍えながら。
そう思うとルヴァは申し訳なくて、でも嬉しくて、ポロポロと涙を零した。


「悪かったな。話は聞かせて貰ったぜ。俺が馬鹿みたいなヤキモチ焼かなければこんな事には・・・。ルヴァに酷い事を・・・。」

「私も・・・正直に言えば良かったんです・・・すいません、アリオス」


ルヴァはそっと手を伸ばすと先ほどオスカーに借り、髪を隠していたタオルでアリオスの濡れた髪を拭きだした。
そんなルヴァのいじらしい態度にアリオスはにっこり笑う。


「お前ってヤツは・・・本当に・・・・」


額にキスを一つ落とすとアリオスはルヴァの身体を抱き上げた。
俗に言うお姫様抱っこという抱き方をした
そうされることにルヴァはかあっと赤くなった。
照れて赤くなるルヴァを見て、アリオスはくっと笑った。


「帰ろうぜ、ルヴァ」


そう言って、もう一度額に口づけを落とすと力を使い、この場から離れ、自分たちだけが馴染む場所へと移動した。
ルヴァの館の寝室に・・・・。







×××××




「ん、やッ…アリオス……もぉ…許し、て…下さ……っ」


まだ雨の音が止まない闇の中、白いシーツの上で事は始まっていた。
焦らされ過ぎた快楽にもだえ、泣きじゃくるルヴァ。
その様子を眺めて楽しそうに笑うアリオス。
そんな2人がシーツの上にいた。


「あっ……いやっ……アリ、オス……。もぅ……」


いたずらに高めるだけ高めておいて、アリオスはその身体をずっと放ったらかしにした。
ルヴァの体は既に限界を訴えていた。
しかし、ルヴァにはその溜まった熱を消化させることが許されずにいた。
アリオスがそれを許さなかった。


「駄目だ」


ルヴァの必死の懇願をアリオスは無慈悲にあっさりとその望みを却下した。
その声にルヴァの瞳からぼろぼろと大粒の涙がこぼれ落ちた。


「あ、…もぅ……どう、して…………ですか…?」


腕をアリオスに頭上で押さえ込まれ、自分で熱を放つことすら出来ないルヴァにはアリオスに懇願する以外為す術はなかった
焦らされ、滾る欲望を解放して貰うには。
ルヴァは涙で潤んだ瞳でアリオスを問いかけた。


「これはお仕置きなんだぜ。そう簡単にやめられるはずもないだろ?」

「お…仕置き……?どうして…そんなこと……?」


くっと声を立てて笑いながらそう告げてアリオスは限界に打ち震えるルヴァの耳朶を軽く噛んだ。
ルヴァには自分が何故お仕置きされなくてはいけないのか解らなかった。
キスマークのことはもう許して貰っていると思っていた。
アリオスが自分を抱き寄せて、口付けて、微笑んでくれたから。
そして、いつものようにベットの上で抱かれたから。
けれど、そうではなかったことをアリオスの仕打ちで身をもって知る。
本当にこれはお仕置きだと・・・。


「ん、ぁッ…!!」


コリッと軟骨が圧迫される感触すらも今のルヴァには堪らず、ビクッと体を揺らして縮こまった。
過敏になりすぎた体を確認して、アリオスが可笑しそうに笑う。


「もう、こんなんでも感じんのか?」

「………///」


反射的に顔を赤らめてシーツに顔を埋めて隠そうとするルヴァにアリオスはルヴァの耳の中に舌を挿し込んだ。
ヌルリとした感触を感じて、ルヴァはあがりそうになる声を息と共に飲み込む。
そんなルヴァの様子にアリオスは目を細めて笑う。


「これじゃあ、お仕置きにならねーか?ルヴァ?」


「ひゃ、ぁッ…!!」


アリオスの舌がそのまま耳の裏筋を辿り、首や項を慈しむように何度も舐めていく。
時折頬や肩に口付け、軽く噛み付いたりするとその度にルヴァの体が敏感に感じて揺れた。
甘い声が刺激するたびにルヴァの唇から零される。


「あ、あ…やッぁ…、ん…ッ!!」


アリオスは唇でルヴァのいいところを嬲りながら、掌でルヴァの太腿の辺りを撫でた。
既に反り返るルヴァの熱のギリギリの部分に時々指を掠める。
その指の刺激のもどかしさにルヴァは体を捩らせ、つま先でシーツを蹴った。
顔も、下肢ももどかしさに泣き出していた。


「あっ、ア…リオ……ス…ぁ……も、お願い……しま…す!」


イキたいのにイケない。
それが苦しくて、ルヴァは耐えきれず濡れた瞳と声でアリオスに縋った。


「……挿れて欲しいか?」

「……んっ………」


ルヴァが真っ赤になって躊躇いながらも頷く。
するとアリオスは誉めるようにルヴァの髪を撫で、唇に一つキスを落とす。
舌を絡ませ、ねっとりとしたキスを一通り終えるとアリオスは意地の悪い笑みを浮かべて口端に残る唾液を舐め取った。


「じゃあ、自分で跨って入れてこいよ」

「………!?」

「それで許してやる」 


髪を指先で撫でながら、アリオスはルヴァの熱い体をまた放り出した。
愛しい人の手を離れた体が熱に疼き、淋しいと訴える。
それでも、ルヴァはアリオスの求める要求に何度も首を横に振った。


「…ッ!!や、で、出来ない…です、そんなこと……」

「それじゃあダメだ。ずーっとそのまんまだぜ」

「……や、ひ…ヒ、ドイ…です…」


自分がこういったことに何時までも慣れず、恥ずかしくて出来る訳がないということを知っていても尚アリオスはこんなことを求めてくる。
アリオスの意地の悪さにルヴァはまた泣き出してしまいそうだった。


「ああ、悪いな。泣くなよ。……ちゃんと出来たらご褒美やるぜ?ルヴァのここに俺をたくさん感じさせてやるぜ。腰立たなくなるぐらい、善がらせてやるから。…だから、な…」


甘えるような、優しい声で強引な言葉を囁く。
ルヴァはその声にどうしても弱くて、この声で求められると何でも言うことを聞いてしまいそうになる。


「…アリオ…ス…」

「ん?」

「…ど…どうしても………ダメ、ですか……?」



困ったように訊ねるルヴァの顔と言葉が可愛くて、アリオスは一瞬許してしまいそうになった。
しかし、それでも心を鬼にしてにっこりと笑いながらダメだときっぱりと言い放った。
そんなアリオスの様子にルヴァは羞恥に顔を赤らめ、ぎゅっと唇を噛み締めながらもアリオスの体に身を寄せ、首筋に口付けを落とし、甘えるように頬を摺り寄せる。
そして、耐え忍ぶような声で小さくアリオスの耳元に囁いた。


「アリオス……あ……っ、やっ、も……欲しい…ですっ……」


ルヴァは恥ずかしいことを口走って、かーっと頬が熱くなった。
そんなルヴァにアリオスは満足そうに笑みを浮かべると頭上で縫い止めていたルヴァの腕を解放した。
解放された腕にルヴァは微笑むとぎゅっとアリオスを抱き締めた。


「ふっ…んんっ……でも……でき…ません……あっ、アリ…オス…」

「仕方ねーな…」


欲しいけれど自分で行動に移すことが出来ないルヴァは身体を擦りつけ、哀願した。
ルヴァの仕草にアリオスは苦く笑い、髪を照れ隠しのようにかいて小さく呟いた。
我ながら惚れた相手には弱いと思い、苦笑を零す。
自分を抱き締めるルヴァをひょいとアリオスは上に持ち上げて、跨がせるような姿にするとルヴァの最奥のつぼみに自身を触れさせた。


「このまま、ゆっくり腰をおろせ。もう限界だろ?」


目の前に晒されたルヴァ自身はもう限界状態だった。
本来ならばそこを強く擦られれば高まった熱を解放されるのだが、アリオスに愛されたルヴァの身体はそれでは熱を解放できないようになっていた。
後ろの刺激がなければ解放できないようになってしまっていたのだった。
本当に限界だったルヴァは言われたようにおずおずと腰を沈める。
すると、触れているだけだったアリオスのものが入り口を広げて中に入ってくるのを感じた。


「ん……ふぅん……」


自分を満たす熱いものがいつもより大きいような気がした。
身体はそのことに戸惑い、動きを止めてしまう。


「どうした?まだ全然入ってないぜ…」

「あ……っ、だ、って、おっき……です……」

「いつもと一緒だって。ほら」


ルヴァの言葉にくっと笑うとアリオスは片手をルヴァの腰にそえ、ぐぐっと下から突き上げた。
その質量にルヴァは思わず息を飲んだ。


「や……っ、待って…」

「息吐いて力を抜け。やり方はわかるだろ?」

「ん、ん…ふ……ぅ……はぁ……」


力を抜けないルヴァにアリオスはそう助言する。
その言葉に素直にルヴァは息を吐いた。
すると本当に力が抜け、アリオスを先ほどより入ってきた。
そんな行動をしてしまう自分が恥ずかしくて、ルヴァは目を閉じた。
視界が暗くなると目を開けていた時よりもずっと生々しくアリオスが入り込んでくるのを感じた。
ゆっくりといたわるように圧迫される。


「ぁ…っ、あ、ぅっ……っ…」


やはり自分でいれる行為に抵抗があり、途中でルヴァは逃げ腰になった。
すると、アリオスはそれを許さないとでも言うかのように腰を掴んでいた手にいきなり力を込めた。


「えっ!?あああああッ!!」


アリオスの手によってズズズッと飲み込みきれなかった部分が一気にルヴァの内部に入り込んだ。
深々と貫かれる感覚にルヴァはふるっと背筋を震わせた。
いつもよりずっと深いところまでアリオスがいた。


「はぁ……っ、ふぁ、…んぅ……」


ふうふうと熱く乱れた息を整えながらルヴァは上からアリオスを見つめた。
そんなルヴァを見て、アリオスは満足げに笑っていた。












NEXT・・・