BLUE OF BLUE


僕にも心があった。

人を愛する心が・・・。

その心を見つけたのはあなたと会え
なくなってからしばらくしてのことだった。

思っていたより自分が鈍かったことに僕はかなり驚いた。

もっと驚いたのはあなたに想いを抱いていた事だった。

憧れや尊敬はしていた。

それが恋に結びつくなんて想いもしなかった。

ずっと見つめていたのはそのせいだったなんて・・・。

心を見つけたとき、僕は思わず笑ってしまった。

すべて遅すぎたことに・・・。

そして、身分違いな恋をしてしまったことに。

だって、あなたは神に等しい人。

そして僕は一介の芸術家。

住む世界も、存在自体も、次元も違う。

なのにあなたに恋をした僕。

もう二度と会う事さえ出来ないっていうのに・・・・。

なんて恋をしたんだろうと思う。

苦笑するしか出来ない恋をこの僕がするなんて・・・ね。

そんな事を思っていた矢先だった。

思いもやらない時に女神は僕にチャンスを与えてくれた。

あなたにもう一度逢えるかもしれないというチャンスを・・・。

でも、それはかなりリスクの大きなものだった。

かなり大きなリスクとは宇宙の危機だった。

薄々感じていた危機感がそんな展開を生んでいたなんて驚きだった。

しかも見知った面々が雁首揃えて僕に力になって欲しいと頼みに来るとは思いもしなかった。

ただの芸術家にすぎない僕にそんなことをいってくるとはね・・・。

非力な僕に何をしろというんだろうと思ったよ、正直言って。

でも、あなたが危機に陥っていることを聞いた瞬間、僕はいてもたってもいられなくなった。

あなたを助けたいという思いに駆られた。

それは僕の想いが本物であることを確証した思いでもあった。

そんな思いから僕は少し渋ってみせながら一行に加わった。

熱い想いをひた隠しながら・・・。






■ END ■











自爆でリクエストはセイルヴァポエムです。
しかも片思いvvv
天レクあたりの話です。
いや・・・それにしても短いですな・・(しみじみ)
私的にはこういうのが好きです。
ちょっと暗めが・・・・(苦笑)