■ボイス■

ルヴァはアルカディアから第二の故郷である聖地に戻ってきた。
そして、前までと何ら変わりない平穏な日々を過ごしていた。
なんら変わらないはずだった・・・。
しかし・・・


(アリオスと別れてもう一月になるんですね・・・)


夜になるとその存在がルヴァの心を占める。


(・・・会いたい)


口に出せないルヴァの本音。
そして、誰にも言えない言葉だった。
2人が恋に堕ちたことを誰も知らないから・・・。


(・・・アリオス・・・)


聖地に帰ってきた最初のうちは色々と忙しくて、その事ばかりに気を取られていた。
その時はよかった。
アリオスのことを思う時間がなかったから。
けれど、徐々に落ち着いていく。
すると、途端にルヴァの心の中にアリオスへの想いが溢れ、悲しみと寂しさが広がる。
もう2度と逢えないということ胸が切り裂かれるほど痛かった。
それと同時に色んな不安や思いが浮かんできて、それが余計に胸を痛みつけた。


(もう私のこと忘れてるかも・・・しれませんね・・・)


ルヴァは綺麗な月の浮かぶ夜にそんなことを考えて過ごしていた。
アリオスのいない夜。
その夜がルヴァを後ろ向きへと変えていった。


(あなたの気持ちを信じているのに・・・どうして・・・)


寂しさに耐えかねたルヴァはベットに入り、枕に顔を埋める。
近くにいないのにベットにいるとアリオスの存在を鮮明に思い出すことができる。
だがらこそ余計に切ない。
あふれそうになる想いから涙が流れた。


『意外と泣き虫だな、お前は』


よくアリオスにそう言われた。
アルカディアにいたとき、アリオスと色んな話をした。
記憶のないアリオスは自分のことをあまり話さない。
その代わりと言うべきか、ルヴァがよく話をした。
自分のことや親しい人のこと、自分の興味を持っていることとか・・・。
一生懸命話す姿が可愛くてアリオスはいつも楽しげにルヴァの話を聞き、相づちを打っていた。
でも、たまに深くルヴァの話に追求するときもしばしばあった。
それがルヴァの痛いとこをついたりする。
するとルヴァの瞳に涙が浮かび、溢れる。
呆れるほど簡単に浮かぶルヴァの涙はとても綺麗で好きだとアリオスは言った。


『俺にだからこそ簡単に涙を見せてくれるんだろう?』


そう言って微笑むと抱き締めてくれた。
そして、優しく涙を拭ってくれた。


『俺の前以外では泣くなよ』


ぎゅうっと強く抱き締められた後、瞳に口付けられた。
以来、ルヴァは人の前では泣かない。
それはアリオスが望んだことだから。
でも、今は一人だからとルヴァは涙をぼろぼろと零した。
枕が徐々に濡れていくが構わず、静かに泣いた。
切ない悲しみを柔らかなベッドの上で感じながら次第にルヴァは泣き疲れ、うつらうつらとしてきた。

(今、あなたは何処で・・・何を・・・してるんですか・・・?)


アルカディアを去る際にあった以来、アリオスの消息は全くと言って分からない。
あの後のアリオスの事を知りたい。
けれど、その行動に出れない。
それは自分たちの関係を知られたくないという気持ちがあまりにも強かったからだった。
あんなに愛してくれたのに。
何度も好きだと、愛していると囁いてくれたのに。
その気持ちを信じているのに。
自分は一度も愛してると言えなかった。
愛してるのに・・・。
臆病でずるい自分に罪の意識を感じてルヴァは帰ってきてからあまり寝ていなかった。
徐々に自分の温もりが布団に映り、その温かさに瞼が落ちていく。
もう少しで夢の中・・・というところで


『ルヴァ様にお届け物です』



不意に部屋に手紙の精霊がやってきた。
その声にはっとして、ルヴァは顔を上げ、ベットから飛び起きた。
そして、精霊のもとに足を運んだ。


「えっ?こんな時間にですか?」

『はい、こちらです。確かにお渡ししました。それでは』


あまりも唐突かつ、遅い時間にやってきた精霊にルヴァは驚き戸惑う。
そんなルヴァに精霊は自分の使命である配達品の箱をルヴァに手渡した。
そして、簡潔にそう告げるとぱっとその姿を消した。
あっという間の出来事にルヴァはただただ呆然とする。


「一体何だったんでしょうか・・・ね・・・」


ぽつんと取り残されたような感じに手渡された箱を見つめながらぼそっと呟いた。
少しだけ重い箱。
ルヴァはそれをもってまたベットへと戻る。
よいしょとちょっとじじくさい言葉を口にしてからベットの縁に腰を下ろすとそっと箱の蓋を開け、中を見た。
そこには携帯電話が入っていた。


「・・・携帯電話?何故私の所にこれが・・・???」


意外なものが中に入っていたことにルヴァは唖然とする。
箱の中にはそれ以外何も入っていなかった。
手紙さえも・・・。
一体誰が、何のためにこれを贈ってきたのか?
それをルヴァは考え出す。
箱も、中身も女性が贈ってくるような感じのものではなかった。
ゼフェルあたりだろうか?
そう考えた時、箱の中に入っていた携帯が急に鳴りだした。


「わあ!?えっ・・・えっ!?あの・・・どうしたら・・・」


いきなり鳴り出した携帯の音に少し迷ったもののルヴァは電話を手にとって耳に当てた。


『もしもし?』


電話の向こう側から声が聞こえてくる。
その声にルヴァはビクッと身体が震えた。
低くて、熱っぽい声。
声の主は・・・・


「ア、アリオス!?」

『よっ、ルヴァ』

「ど、どうして・・・?」


ずっと聞きたかった声が電話から持たされたことにルヴァは正直驚いた。
そして、戸惑った。


『ん?俺はルヴァが寂しく思ってねーかって心配で電話をかけたんだぜ。泣いてるかと思ってな』

「えっ?!じゃあ、この携帯はあなたが???でも、どうやって???」

『まあ、それは企業秘密って所だな。愛故に出来たことだと思ってくれると嬉しいぜ。何せお前は俺の恋人だから。俺はお前の為なら何だってできちまうんだよ』

「アリオス・・・」


ルヴァの問いにアリオスは明るく弾んだ声で答える。
その声にルヴァは何とも言えないほど胸を締め付けられる。


「・・・・・」


その痛みにルヴァは暫く声漏らすことが出来なくなった。


『・・・ルヴァは俺の声聞きたくなかったか?』

電話の向こうから不安そうな声がかけられる。
その声にルヴァの携帯を持つ手が震える。
益々胸が痛くなった。


『聞きたくなかったか?会いたくなかったか?俺は会いたくて会いたくてどうしようもなくていたぜ・・・』

「・・・アリオス」




しばらく沈黙が出来る。
それに堪えきれなくなったのか、アリオスが促すように先に口を開く。
そして、愛しげに名を呼ぶ。


『ルヴァ』

「わ、私も・・・です」


その声に顔を真っ赤になりながらルヴァはそう応えた。


『あはは。そう言ってくれるのを待ってたぜ。好きだぜ、ルヴァ』


「ア、アリオス・・・」



顔を真っ赤にしたルヴァは顔をまた枕に埋めて電話の向こうにいるアリオスを感じた。
くすぐったいような声はこの一ヶ月ルヴァが求めていたもので耳に心地よい。


『・・・ルヴァの顔が見たい。それからキスをして、耳を甘く噛んで・・・ルヴァの甘い喘ぎ声を聞きたいぜ』

「ちょっと・・・アリオス!!」

『久しぶりだからルヴァはイヤイヤって首を振りながら喘ぐんだろうな。目元を真っ赤にして、涙を少し浮かべて・・・俺だけを見て・・・・』


夜にしか聞かないアリオスの重低音の声はルヴァの耳をくすぐった。
首筋から走り背中にかけて走る感覚にルヴァは小さく喘いだ。


「ぁっ」

『俺の声で感じてんのか?』


自分でも信じられない声が口から出たことにルヴァは全身を朱に染めた。
ルヴァの声の全てを聞き逃さないアリオスはそんなルヴァを煽るように低く熱っぽい声でそう声をかけてきた。
その声がルヴァの身体を疼かせる。


「ア、アリオス・・・や、止めて下さい!!」

『なんだよ。俺の声聞きたくなかったのか?』

「そんなことはないです・・・」


聞きたくないわけはない。
むしろずっと聞いていたい。
だが、その声を聞いていて正気でいることが出来なくなっていく。
そんな自分が嫌で制止の言葉を口にしたのだった。
しかし、そんなルヴァにアリオスは声をかける。


『それはそうだよな。だったら、声を聞かせろよ。あれ以来ルヴァに触れられなくて死んじまいそーなんだよ・・・・だから、な』

「アリオス・・・」

『もっと俺の名前呼んでくれ』

「アリ・・・オス」


アリオスの言葉にルヴァは素直に答える。
何度も、何度も愛しげに名前を呼んだ。
その声にアリオスは微笑む。


『ああ、唇に触れてーぜ。・・・ルヴァ、代わりに触ってくれるか?』

「えっ?私が?」

『ああ。俺を焦らさないでくれ』


一ヶ月ぶりの恋人の声にルヴァは逆らえない。
しかももう逢えないし、声も聞けないとと思っていたから余計に・・・。


「ん・・・触りました・・・」

『じゃあ、そのまま横にずらすようにして下唇を撫でて』

「ふ・・・」


自分の唇にそっと指を押しあてて、触れる。
そして、指示されるままに指を動かす。
するとルヴァの唇の隙間から甘い声が零れ落ちた。


『かわいい顔だ・・・』

「えっ!?み、見えてるんですか!?」


アリオスの思わぬ言葉にルヴァははきょろきょろとつい周りを見渡してしまう。
でも、そこには誰もいない。


『見えねーけど・・・思い出してんだよ』

「私の顔を、ですか?」

『そうだよ・・・手止まってんだろ。もっと続けて』

「は・・・い」


アリオスの声に素直にルヴァは応える。
見えていないけどお互いにお互いの姿が目の前にあるように思いだしていた。
耳に囁かれる声がそれを鮮明にさせていた。
その鮮明さをなくしたくなくて、ルヴァはアリオスの声に促される。


『上唇を触って、指を二本口に入れてみろ』

「ん・・・むぅ・・・」

『上顎を撫でてから裏から撫でるように歯を触って』

「ん・・・あう」

『とっても色っぽいぜ・・・ルヴァ、その顔を他のやつに見せてねーか?』

「見せてません・・・」


倒錯的な感覚にとらわれ、ルヴァは理性のたがをはずしかけていく。
指示された指の動きはアリオスとのキスの時のアリオスの舌の動き。
ねっとりと舐めあげて離すときに軽くチュッとキスをしてくる。
今日はその最後の軽いキスがなくて少し寂しいような気がした。
その寂しさからルヴァは優しく自分の唇を撫でた。



『・・・服を脱いで』

「え!?」

『俺とするのはイヤか?』

「だって、・・・・・・アリオスが・・・いないです」


いつもならそんなことをいわれない。
それはアリオスが服を脱がせるからだった。
恥ずかしさから少し抵抗を見せて服を脱がされていたが、着替えではない行為を自らの手で脱ぐのはかなりの抵抗を感じた。
それに確かな感触もなく、温もりもない状態で冷たい空気に肌をさらすのは嫌だった。


『いるぜ、いつでも。ルヴァのことを思ってる・・・・見えねーかもしれねーけどもう痛いくらいに勃ってんだぜ』

「!!アリオス・・・・」

『イヤか?』

「あ、違います!!そ、そうじゃなくて・・・あの・・その・・・」

『俺の言う通りにしてくれ。一緒に気持ちよくなろう、な?ルヴァ・・・』


蠱惑的な声に誘われてルヴァは身震いをした。
理性では羞恥心にさいなまれていてたまらないのに本能ではアリオスを求めている。


『鎖骨と耳をゆっくり撫でて』

「・・・・ん」

『服を全部脱いで、ベッドで横になって』


あられもないアリオスの要求にルヴァは戸惑いながらも従う。
最後の下着をはずすとルヴァ自身が少し勃起していた。
絶対に見えているはずはないのにアリオスは言葉をつなげた。


『触ってもいねーのに・・・感じやすいな・・・ルヴァv』

「やっ・・・・」


まるで見ているようにアリオスはその言葉をルヴァの耳に吹きかける。
その声にルヴァは羞恥を感じさせられ、身を震わす。
『まずは初めに可愛い乳首を触って・・・』

「ん!」

『俺の言う通りに・・・つねって』

「あっ!」

『優しくつぶして・・・・はじく』

「あっあっ・・・ひんっ」


アリオスの声にルヴァの指は従順に従う。
自分の指がもたらしている刺激にルヴァは敏感に反応し、甘い声を上げる。
恥ずかしいと思うのだがアリオスの声の威力に逆らうことが出来ない。


『つんとした乳首・・・赤くなっちゃったな・・・・舐めてーな』

「あっ・・・」


本当に見ているかのように声がかけられる。
言葉通りルヴァの乳首は赤くとがって立っていた。
もっと、もっと催促するかのように痛いくらいに・・・。


『じゃあ、今度はルヴァ自身に触って・・・優しく』

「う・・・ああ」

『頭を撫でて・・・強く擦りあげて』


確かに触っているのは自分の手。
だが目を瞑り、アリオスの手を思い出して擦ると言いようのない快感がルヴァを包んだ。


「あっ・・・あああん!!」

『もうぐちゃぐちゃか?・・・・んぅ・・・かわいいな』

「アリオス?」


ひときわ甲高い声を上げたことにアリオスは卑猥な言葉をかけてくる。
しかし、その声には快感を感じているような色を含んでいた。
その声にルヴァは不審げに声をかける。


『ん?・・・ああ、俺もルヴァを思って触ってんだよ』

「アリオスも?」

『ああ・・・一緒だ』


微かに聞こえてくる水音と熱を持って、濡れているアリオスの声が電話からルヴァの耳に入ってくる。
確かに一緒なのだとそう思った。
一緒だと思うとルヴァの身体は一層熱を帯び、疼いた。


『濡れてる方の手で後ろを触って』

「えっ?後ろ?あの・・・どこですか?」

『俺を入れるとこだよ』

「・・・は、恥ずかしいですよ!」

『駄目か?』


いきなりしおらしくなったアリオスはもちろん確信犯。
今のルヴァがアリオスの願いを拒否できないことを知っている。
アリオスの思惑通り、ルヴァの濡れた手はいわれた場所に触れる。


『!・・・初めは一本だけ入れて』

「っ・・・・ふ・・・・んん」

『声・・・押さえないで・・・・聞かせてくれよ』

「あ・・・ああん・・・・」

『っん・・・はぁっ・・・はぁっ』


電話越しのせいなのか?
快感をかみ殺す声なのか?
少しくぐもった声が聞こえてきた。
アリオスの荒い息使いにルヴァの身体は素直に反応を示した。


「あっ・・・ああっ・・・ん・・・んんっ」

『ルヴァ?・・・気持ちいいか?・・・今どんな格好してる?』


いつもなら恥ずかしくて死にそうなことがこのときばかりは素直にルヴァの口をついた。


「足、広げて・・・指が二本・・・ああん」

『二本か??・・・・まだ言ってねーのに・・・やらしいな』

「やだ、言わないで下さい!」


やらしいといわれてルヴァはかあっと羞恥から全身を真っ赤に染める。
けれど、身体は快感に引き込まれていてどうしようもなくなっていた。
2本でも足りないくらいに。

『そんなとこが可愛いぜ、ルヴァ。ほら、もっと激しく指を動かして・・・使ってるのは右手か?』

「は・・い」

『それじゃ、左手で自身を』

「・・・・・んん・・・あひっ・・・んっ・・・ああ!」


くちゅくちゅと卑猥な音が部屋を満たしてゆく。
冷えた部屋の中でルヴァのいる場所だけが熱を帯びていた。


『指を少し曲げて・・・回して・・・あっ・・・ルヴァ!!』

「ああっ・・・・・」

『うっ・・・俺・・・ふっ』


ルヴァへと声の愛撫を送りながらアリオスは伝わってくる声と自分の手によって達したらしく電話越しに息でその旨を伝える。
荒い息づかいと色を強く含んだ声がルヴァの耳に吹き込まれる。


『久しぶりだったからすぐにイっちゃったぜ・・・・・ルヴァ?』


手についた白濁としたものの感触に熱い息を吐きながらアリオスはそう伝えた。


『ああ、本物のルヴァを抱きたいぜ。今よりももっと強い快感でルヴァを包んで一ヶ月の寂しさなんて埋めてやりたい。もっと舐めて、しゃぶって・・・喘がせてやりたい』

「あ、・・・・っ」

『朝まで抱き合って・・・切なくて気持ちいいこともっとたくさん教えて、それから泣かせて・・・鳴かせて・・・やりたい。知ってるか?俺はルヴァの喘ぐ声や涙にみっともねーくらいに欲情してるんだぜ。・・・ルヴァを見てると独占欲いっぱいになるんだ・・・』

「はぁっ・・・んん!」


押さえきれないものをアリオスは言葉にしてルヴァに告げる。


『ルヴァ・・・ルヴァ・・・会いたい』

「んっ・・やぁ・・ああっ」

『ん?・・・・まだ・・・シテるのか?』


その声にぴたりとルヴァの手が止まる。
熱く、高い声を上げながらもまだルヴァはたってしていなかった。
アリオスの低い声につられて欲望は益々煽られていたのだが、身体は自分のものでは満足できず、ルヴァを逆に辛くさせていた。
たっせないことがもどかしくて、辛くてルヴァは涙をぼろぼろと零した。


「あ、アリオス・・・だ、駄目です・・・」

『ルヴァ』

「・・・抱いて欲しい・・・一人じゃ駄目なんです・・・そして、嫌です」

『ルヴァ』

「・・・んんっあ・・・や、切ないですっ・・・アリ、オス・・・」


『・・・・・・・ブツっ』


ルヴァの感極まった声が出されると同時に電話が切れた。
ツーツーと、同じ音程の機械音がやけに耳に冷たくてルヴァの瞳から涙がぼろぼろと零れおちた。


「ふっ・・・くっ・・・会いたいです・・・・。ごめんなさい・・・。我が儘いって・・・。・・・こ、声・・・聞かせてくださ・・・い・・・」


身体を丸くし、自分の肩を抱くルヴァは小さく震えた。
携帯電話を抱えながらルヴァはひたすら謝った。
ルヴァがは悪いわけではない。
しかし、ルヴァはアリオスが電話を切ったのは自分がたっせなかった上に、我が儘を言ったからだと思った。
ルヴァは涙を零しながら自分を責めた。
アリオスの声の聞こえる携帯がただの機械に成り下がってから一分くらいしただろうか、ベッドの上でうず
くまるルヴァを何かが包んだ。







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