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  イタリアンメタルの近況 


(2016/05/19改)
 最近出てくる新人イタリアンメタルバンドは、
 どいつもこいつもRHAPSODY系のクローンで、
 どいつもこいつもRHAPSODY以下だ。
 小室ファミリーじゃないんだから。
 (いや、この比較は、妥当か?  でも、
 自分の中の”小室蔑視”が拭えなくて、 
 すぐこういうこと言います。。)

 何で写真見たら必ずボーカルの人、でっかい剣持ってんの?
 何でみんなして勇者が剣持って闘う歌つくらにゃならんの?
 ヒロイックファンタジーを大仰かつシンフォニックなサウンドで、って、
 そういうのはRHAPSODYで、おなかいっぱいです。
 自身もすでにマンネリ化してるっぽいし。
 何より本家RHAPSODYの作品群が
 非常に大がかりで手間暇存分にかかっている印象に対して
 音楽そのものの魅力が自分には「それほど来ない」というのが
 コストパフォーマンス?の悪さを感じてしまい、、
 ああ、なんか浪費してる、、(謎) という気持ち。
 今のイタメタ・シーンに対する自分の評価の核はやはり、そこから来てんだろうなと思う。
 
 追随せんとするバンドも、べつに"にわか"じゃなくて、
 そういった方向でずっとやってきているんだろうけれども、
 実力が伴わなきゃ ハヤリに便乗しようにも鋼鉄音楽の世界では難儀なんだと思う。
 DGMとかHEIMDALL聴いたけど、練りが甘かったり、ウタがダメだったり...
 帯の宣伝文句だけが輝いてますね。
 ライナーノーツで”今、イタリアが熱い”と書いてる和田誠さんの言葉も、
 この時点では正直どうかと思っていた。

 VISION DIVINE筆頭にRHAPSODY、LABYRINTHファミリーが
 サイドプロジェクトでやっているのも「似たものを量産してる」感じで惹かれないんだ。

(2000/08/13)
 LABYRINTHのGが活躍するCYDONIAの1st、CYDONIAは、とっても良かった。
 Voと音楽性が、良き日のHELLOWEEN系。
 でもやっぱりポテンシャルは本家にはかないません。
 演奏力は抜群だと思うけど、今、このくらいって、いっぱいいそう。
 演奏テクニックやテクノロジーだけで”本物”は創れない。
 だから音楽は深いんだ。

(2000/08/24)
 LABYRINTH/SONS OF THUNDERを購入。 感想はふつう。
 前作から特に飛躍的な革新はなく、良くも悪くも予想通り。
 基本的に僕はこのバンドに対して、メロの詰めの甘さ(?)をいつも感じる。
 いやいやこれは、日本人である自分の、”メロディ”に対する感覚の違いなのかも知れない。
 もともと日本の音楽文化特有の、”クサイ”メロディというものが、
 西洋人には少々くどいものなのかも知れない。
 それはそうとして、彼らの曲構成のうまさや、キレのある演奏はとても感じられた。
 このアルバムの収録曲”SAVE ME”は先行シングルに収められていた
 ヴァージョンとは若干アレンジが変わっている。
 僕としてはシングルのキーボードパートの方が好きだった。

(2000/11/23)
 RHAPSODY/DAWN OF VICTORY聴きました。至っていつも通りだと思いました。
 この先もこれを繰り返すのだろうか。

(2001/12/13)
 DGM/DREAMLAND(3rd)を購入。
 その成長、発展ぶりにびっくり。
 プログレ風味も多分にあり。
 すごいじゃないですか! DGM!!

(2002/08/16)
 HEIMDALLの新譜、THE ALMIGHTYを聴きました。
 やったね!評判通りのレヴェルアップぶりで素晴らしい!
 Voをチェンジしたことも大正解!
 思うとイタリアンメタルも層が厚くなってきたんだ。

(2003/07/12)
 LUCA TURILLI/PROPHET OF THE LAST ECLIPSE購入。
 全作の方が好き。でもこれも、わるくない。
 LABYRINTH/LABYRINTH入手。
 アルバム名が、セルフタイトルって、気合だな。
 全作より好き。かっこいい。
 DGM/HIDDEN PLACE入手。
 やっぱり、このバンド、すごい!
 果たして、どこまでいくのか、はたまた、ここまでなのか。。!!

 RHAPSODYは、このあと、どうするんだろう。。。

(2006/07)
 著作権及び商標の問題から
 RHAPSODYがRHAPSODY OF FIREに改名。

(2007/11/18)
 しかし、各バンドの実力が大きく向上し、層が厚くなってくると
 なかなかイタリアのメタル・シーンもすげぇな。。
 と、思わざるを得ない。いや、もちろんとても歓迎すべき事。

(2011/08)
 RHAPSODY OF FIREがルカ・トゥリッリ(G)派と旧人脈アレックス・スタロポリ(Key)派の
 "二つのRHAPSODY OF FIRE"に分裂。