テーマ『うんてん』

―――/dizzy―――


アイ・アム・ドライヴィング・マッスィーン

今日も”ドライヴ”にシフトをロックしたなら
ダンディー・ウィンカーも、ゴージャス・ワイパーも
軽快なリズムネイションで
     ラヴ・ゴー・アタック!


アメイジング・ハイウェイを
ハイパー・スピードかつハイポテンシャルに
アクセラレートしまくり。


とめどなく両頬を伝う歓喜の涙が、
オープンカーを爽々と流れる
あまりに心地よい風に
それはもう否応なしにほとばしるんだ。


「そこだ、ロビン!」


ミラクル・エキサイトしたコーナリングで
絶妙なハンドリングさばきと共に
高鳴り続けるエモーショナル・ハートビート。


ご機嫌なサウンドが
オーヴァー・ラウンド・アンド・ロールして
両サイドに駆け抜けるシチュエーションを
華麗にプロデュースする。


「今しかないぜ!ロビン!!」


90度カーヴに遭遇、
エンジンブレーキング、フットブレーキングを駆使、
もはや芸術の域に達したハンドリングワークに
あの娘の目も釘付けさ


突如前方から迫り来る
       ハイパー・バキュームカー!!

脳裏をかすめる一筋の予感...
「これはもういたって、
      良くも悪くも最初で最後だな...」

激突クラッシュボンバーーー!!!!!


全員ウンチまみれ。


昔、ガブリエルが言っていた言葉を思い出した。

「運転とは人生のようなものだ。
       それは時に速く、そして時に遅い。」

(よく考えれば、
      たいした言葉じゃなかったな。)
と、思いながら、ウンチを拭いた・ ・ ・ 。







 わんだふりゃ!!



いやあ、なんまら勢いのある、いい詩だべさやあ。
だけんどなあ、もすぅ、わっしゃなあ、もすぅう、
免許っつうもんば、もってねべさや、これなぁ。
まずはそれからじゃなもしぃ。よっしゃとるじゃきなあ。
精進せえやあ〜。あら、精進するんは、わしかいなあ?
こりゃ、すまんかったのう。 けどなあ、もすぅ、
最後はちょおっとお、きたねえのう。
品がねえのは、そりゃ、だめさやあなあがあ、んがぺぇ、
いかんじゃなもしぃ、もっしいいぃい〜い。っぺ。
ほな、さいならなあ〜〜。  ぽっきゅぅん。

じいさま、ここで一句。

じいさまの パイ毛が風に そよぐ春










さわやかだね、じいさま。








































































テーマ『江戸っ子』

―――/summy―――


あいつったら、 なかったぜぇ

俺の心に
特上の握りを 食らわせた
リトルドリーマー

その娘は
京子ちゃん。

誕生日に贈った ハートの形の
かみなりおこし。

泣きっ面にハチも 崖っぷちに道も
土手っぷちに糞も、

全部忘れて 春の息吹と共に
旬のネタを

ゲティング・ワイルド
ホールド・オンリー・ユー・ガッタ・ミー。


//回想シーン(20年前)//

行かなきゃいけなかったの。

たいていは京子ちゃんで

特別なときは
僕だったの。

いつも僕だったの・ ・ ・ 。

ずるいってゆったけど

京子ちゃんは
すきだったから

やっぱりゆわなかったの。

おててつないだら
ちょうちょがとんで

いっぱいいっぱいとんで

それだけで
それだけでよかったの・ ・ ・ 。


−−−−−−−−−−−

ALL O.K.さ、でくわすたびに

もう、どうしようもなんねぇんだ

べらぼうなのね、ろくでなし!!
べらぼうなのよ、はげ隠し!!

さびつくたましい ひきずりながら

狭い中小路 とぼとぼ歩けば

京子ちゃんの 想い出・ ・ ・ 。








  じいさま、ここだけの話。



ええのう。ええ味でとるのう。だし出とんのう。
誰にもゆったらあかんでえ。わしゃもなあ、
わけえころはなあ。色々あったねんがあ。
ひいひい言わして、ちゅうか、言わされとっちゃりゃでえ。
あんころはたのしかっっったきゃにゃ...(寂)。
今となっちゃあ、ひからびちまったんかのう。
そんにゅこっちゃ、余計なお世話なんぎゃらっしゃいがあ!!
なあ〜ちょんだぜんびゃ。っこりゃまったくりゃあ〜。


じいさま、ここで一句。

じいさまの パイ毛の野郎が いけねんだ










罪なヤツだね、じいさま。






































































テーマ『やすらぎ』

―――/summy―――


ひとの笑顔は いつ見ても良いものだ


いや それは本当か?

時にはねたみの心を持ち
その笑顔に
墨を塗りたくなるものだ。

それもまた
糸のようにかよわく繊細な
人の心の また一つの姿。

だが願う。

多大なる喜びから生まれる笑顔に
幸多からんことを。

それを偽善と呼ぶがいい。
なにをほざく とおっしゃるがよい。


世のすべての人々の表情が
笑顔に包まれる瞬間。

おそらく永遠にこないであろう瞬間・ ・ ・ 。


おそらくその瞬間こそに
”神”が降臨するのだろう。

いや その瞬間を創り出すために
華麗に姿を現すのだろうか

それとも永きにわたる罪悪を裁き
人々の表情から一瞬にして笑顔が消え去るのだろうか

何も知る由もなく ただ毎日を
ただ今日を 今を生きる。

それを良しとするならば
それに疑問を持たないならば

”神”も”仏”もないこの世界に
心はただすさんでゆくのか・ ・ ・ ・ 


ただただ人々の幸運を願いながら 生き
ただただ人々の幸運の中に
己の幸運を見いだす

一人の男・ ・ ・ 

         //プレジャー・オブ・ア・フール








 片腹痛いわ、じいさまは。



なぬをぬかしとんじゃあ、このバカ僧がなあ。
人の幸せに喜ぶ感じるんとなあ、
そんなおめえ、いいふりこいて、
でたらめゆうんじゃなかとばってんなあがあ。
おめえがそんなモンじゃあるわけなかりゃもしい???
わしゃゆるさんのう。書きゃええってもんじゃなかろによう。
おめえなんか、おめえなんか、おめえなんかなあ、
ちぎるぞぜったいちぎったる。へそをなあ。
んがあああああああ  もおおおおおおお  ぽりゅ。


じいさま、ここで一句。

じいさまの パイ毛抜いたら そりゃいてて









そんなことしちゃいかんよ、じいさま。








































テーマ『おしゃれ』

―――/summy―――


レイディオから流れる イカしたあの曲
今日も全開さ! パワフルDJ

ジェームズは言う
「あいつは何座だっけなぁ?」

”たそがれ”ってよく言うが それって何時頃?
まぶしすぎる日差しに
アヴァンギャルドな微笑み返し

強気なあの娘はいつも決まって

「いきなりビンタしないでよ!」

そのせりふを吐き捨て 夜は更けてゆく・ ・ ・

「今夜はオールナイトでいこうぜ!」
おっと今日はなかなか威勢のいいジョニー
今夜はハートのクイーンが ツキのカードらしい

イカしたキャンディスのヒップに
グリーンのスリーセヴン

「今夜は俺のおごりだ」

ヴァーボンを片手に とびきりイケてる仲間達は
エンドレス・アンド・ハーレムナイトさ









 じいさまが説き明かす真実。



おめえ、こりゃがおしゃれとゆ〜か。
んなもん、全然違うねん。
わしゃがおせえたるわい!
おしゃれっちゅうのはなあ、、
もっとひらひらしとんねん。ひらひらちゅうとなあ、
スカートねん。スカートのやつねんなぁ、
色んなヤツあんねん。色とかすごいねん。
もうチェックとか、がーごいるとか。

あぁ、そや、アーガイルねんな。ゆっとったから。
ずっとゆっとったし、うるしゃーなおみ〜なぁ。
まぁ、だいたいそうなっとんねん。
こりゃあああああぁあああ〜。ん。


じいさま、ここで一句。

じいさまは パイ毛の手入れ かかせねぇ。








いいぜ! じいさま。




































テーマ『友情』

――/summy――


俺たちゃギャング 世界をまたにかけるのさ
ねらった獲物は逃さない
不可能も可能に変えるんだ

ジェームズはよく言っていた
「金がすべてなのさ!
    世の中金で回っているんだ!!」

エキセントリックなあの娘は言う
「次はインドよ!絶対インドを狙うべき!」

何故にインドか分からぬまま
俺たちの仕事は始まる・ ・ ・

ダチが殺られた! ポリ公に撃たれたのさ
「できないことはできない」と
言えば良かったんだよ、ジョニー

今となってはもう遅すぎる
すべては終わってしまったんだ

内気なジョニー 慰めの言葉も見つからない
かわいそうなジョニー
彼は失意のうちにこの世を去った

哀れなジョニーに花束を
この部屋いっぱいに
きれいなきれいな花束を!


ジョニー!  ジョニー?    ジョニー!?

なんだ生きていたのか!!
俺を驚かせやがって!

ジョニー?  あれ?   ジョニー?!


「ジョォーー ニィィ 〜〜〜〜〜!!!」








 じいさま、更に明かす真実。



おめえ、こりゃがアメリカンとゆ〜か。
こんなもん、全然違うねん。
わしゃがおせえたるわい!
アメリカっちゅうのはなあ、、
南から来とんねん。南っちゅうとやなあ、
インドねん。インドにはなあ、そりゃあ、
色んなヤツがおんねん。みんな宙に浮いてんねん。
鼻からカレー出しとんねん。
尻から双葉生えてんねん。わかんたんかーこりゃあ、
どんぶくまちゃがいなあ〜。
アメリカは、だいたいそうなっとんねん。
どおりゃあああああぁあああ〜。どんがあ、っぴ。


じいさま、ここで一句。

じいさまの パイ毛はいつも 直球勝負








まだまだいけるぜ! じいさま。



いけるぜ〜、まだまだぁ。































































テーマ『社会問題』

―――/summy―――


シーン1 ”アンダーグラウンド・フィールド”

おれはその筋ではちょいと名の通った
地下組織のドンにしてダイ・ハード・ハンター
マイティー・ハーティー・
    ”ダーティー”・パイテい・ジョー

部下は鍛錬に鍛練を重ねた
総勢50名のクールでニヒルなナイス・ガイ

できるかできないか などと
そんなことはまったくもって二の次だ
やれと言われたときに 間髪おかずヤれ!

そう吐き捨てながらくゆらす
マルボロの煙が目にしみるのさ

「最初に言っただろう、一回1000ドルだ。
   すべてはそれだけだ。 責任は持たん。
後は好きにするがいい。
   なるようになるがいいさ。」

ハイポテンシャルかつフレキシブルに
そしてあくまでもオール・ブラックで
飛び交い続けるコマンド・オブ・デンジャー。

各々がダークサイドへと姿を消してゆく。
そしてそれらの任務を遂行したのち
その男達の心までもが、
深淵としたダークサイドへと
奪われてゆく。

「そんなことはいいから早くやれ!
  ぐずぐずするな! 一刻も早く!!」

さあ、奥で桃姫(B87・W50・H80)
お待ちかねだ・ ・ ・

*  *  *  *  *

シーン2 ”トワイライト・オブ・ラスベガス”

俺はさすらいのギャンブラー
スロットマシーンに囲まれて育ったんだ

一握りのチップにすべてを賭け
神に祈りを捧げダイスを振る

かつてトーマスは俺にこう言った
「ギャンブルで暮らしていけるやつなんていない」

何とでも言うがいい
いつかお前のその鼻っ柱を
ヘシ折ってやる!

おっと奴がやってきた
ここいらではちょいと有名な、いかさまジミー

気をつけろ! みんなヤツにヤられてるんだ

カウンターの隣のテーブルで
イカしたあの娘が叫んでる

「二、六のちょう!」

彼女はちょいと場違いのようだ

ん?

あの娘はもしかして桃姫・ ・ ・!?

//完//

   注:桃姫は今年30歳になる(超極秘事項)









 じいさま、激白!



実はなあ、わしもなあ、桃姫にあったことあんねん。
白老の方になあ、湯治に行った時なんじゃがなあ、
白老駅でなあ、一日駅長しておったんこれがなあ。
いや、わしもびっくりしてなあ、
わけえ気出して、色気づいちまってこれがなあ、
握手してもりゃってえ、しゃインもりゃっちゃったべ。
いんや、はんずかしいだなこりゃあ。いやだよぅ。
ほっぺたちょっと桃色吐息、じいさまんや。


じいさま、ここで一句。

じいさまの パイ毛のように 奏でたい










意味が分かんないよ、じいさま。



わかんない。



































































テーマ『おさなごころ』

―――/summy―――


いにしえの愛媛の空は
その日もまた晴天なり

おばあちゃんのお膝元から
新鮮もぎたてのみかんを、

全国へ発射!
インドにも発射!

「それはエレファント(エレガント)な話だわ。」
とナルシア

夢見る乙女の一途な願いは、

みんなに”めんこい”言われたい
”みかんこまち”呼ばれたい

でもそう思ってるのは
ナルシアだけなの

おじいは言う。
「みかん食ってめんこくなるぅ デラックスみかんが
 あるっちゅーこっちゃなもしぃ」

それをナルシアは たべたいの

でも、
1年に1度、1個しか 実らないの
それをゴン太が たべちゃったの
だからゴン太は
めんこいの

来年までまとうと 思ったけど
ナルシアは
あぁナルシアは

ゴン太を たべたの

だから今は
めんこいナルシアなの


//終//


注)ナルシア:ナルシスの母違いの妹。










 ここんとこ、じいさま。



蜜柑かいなあ? 蜜柑は好きだでよ。
だけんどなあ、蜜柑つったら、愛媛かい?
蜜柑つったら、やあ、違うべさあ、
蜜柑つったら、ほれ、あの、えーど、
なんつったっけか、ええ? インドぉ?
ちょっとちけえな、けどインドは違うべさあ、
ほれ、あれさ、あれだっで、あの、
ぱき、ぱきゅしゅ、ぱきゅしゅってん、
なんだか、ああ、そんだそんだ、
パキスタンだべさや、そうだそんだ!
なぬ? 違うって? 違うってかいな?
なにゆってんの、蜜柑つったら、
ぱきゅすてんだべさ。 そうだべ? な?


じいさま、ここで一句。

じいさまの パイ毛結んで ほどけない (パイ毛。)









そりゃ、たいへんだよ、じいさま!




いや、ほんとにさ。






































































テーマ『発育』

―――/summy―――


手を伸ばしても 伸ばしても 届かないのさ

あぁ ジャスミンにくびったけ

目を開いても 開いても 君の眩しさに
うぅ 眩しさにくらむだけ

胸元にキラリ 揺れるペンダント
俺はもうドキリ 即発ダイナマイ

「土曜の夜の予定は?」  むらがるヤロウ振り払い
「今夜食事どうかな?」  かまわずさっそうと駆け込む

そこはまさにハーレムさ!  ”円山動物園”

お気に入りは  『猿山』...!!

柵の前に立ちつくす 彼女の目は
あぁ、彼女の目は...

ハートの形なの!

俺は堪らず ウォシュレットで ”ビデ”を押すのさ

できそこないの 魂に 今日もきらめく
あなたの微笑み
俺がサルに生まれていたなら、
あぁ、さるやまに住んでいたなら、
じっと君に見つめられて、
あぁ、熱い視線を感じながら・ ・ ・

//妄想編//

そんなに見ないで、ギブ・ミー・ア・チャンス
恥ずかしいじゃない、ホワット・ドゥー・ユー・ドゥー

もっと正直になって、ダーリン、
そう、ほんとは見て欲しいの。

ここも、そこも、あそこも もう、すべてあなたに
いやーーーーん!!

//ぶちっ!//

・・・夏まで、まだ少し。
        まだ夜風が肌に冷たい・・・
 
そんな季節だから そんな夜だから
あたためてジャスミン 夢を見せて欲しいの。

お・や・す・み ジャスミン・・・


「そうはいくかい!」 と、なにわおやじ。

「どすこい、てやんでい(なにわなのに江戸風)
   へい、らっしゃいってなもんでぇなどげしょ!!」


注)なにわおやじ:ジャスミンのちちうえ。








 えくしぇれんとぉ!



じゃすめん、めごいのう。
いや、ほんにめごいのう。
目が、細まるのう。
いや、めごいのう。ほんにのう。
抱きしめってえ、よいだか?
よいのか?  よいのじゃあ〜〜!!
わし、じゃすめん、めごいかんら、
抱きしめんのじゃあ〜〜。
そすて、ぶっちゅううううのじゃああ〜!!
我慢できへんのじゃああ〜〜!!!
ううううがああああ〜ああ 
 もろお〜おお〜


じいさま、ここで一句。

じいさまの パイ毛噛んだら あじけなし (パイ毛。)









気持ちわりいよ、じいさま。





































































テーマ『世紀末』

―――/summy―――


いにしえより地の奥深く 悪魔に伝わる秘宝

決して光を放つことなく
人々の正の感情を存分に吸収し続ける
真紅の台座に頂いた

ブラックダイヤモンド・・・

しかし ダイヤの栄華など永遠ではないのだ・・・

黒いダイヤがくだけた日
その子は生まれた

黒いダイヤが燃え尽きた日
ぶ厚い雲がわれた

光が射し その子を煌々と照らした

その澄んだ瞳が
見つめる方向はいずこ

その子の名は  ”希望”

この世に息づく
すべての人々の心の中にやどらん・・・









 つぉっと待ったあ!



なぬ、朝っぱらから、
わげわがらんことぬかしとんねん。
だいやもんでがなんぼのもんでえ。
あれっで、もんすごく硬いんちゃうの?
砕けりゃってな、どんなこってえ?
いい加減なこと、ゆうんでねえよ、こりゃあ。
なぬが、希望さや、イカしたことぬかしおってえ、
そりゃ、わしも、しょんべんのきれが、
悪うなるちゅうもんじゃなこりゃもしい。
なんでも書きゃええちゅうもんじゃなしゃこりゃ。
意味ちゃあんと考えてな、こりゃ書きゃこりゃ。
わかっちょんのかあ? 
わしもハゲちょる場合じゃなきゃにいなあ。
こりゃ。     (二本)。


じいさま、ここで一句。

じいさまの パイ毛一本 めしのなか (パイ毛。)









俄然食欲減退だね、じいさま。




きもいわマジで。
































































テーマ『楽園』

―――/dizzy―――


「これ、姫、どこへ行かれる?」

「あら、じい、わたしはただ かわやへゆくだけです。
もう、ついてこないでちょうだい!」

「姫!このじいをたぶらかそうとしても そうはいきませぬぞ。
また城下町に遊びに行くつもりでごじゃろう!
 今日という今日は許しませぬぅー!!」

「きゃー、何をするのです、じい!いけません
じい、そこは、ああ、そこは、


  そこはじいすぽっと。」







 じいさまをからかうもんでねぇ。



いやあ、おっかしいやら、はんずかしいやらで、
ま〜、困ってしまうの。ほほお〜ん。
同じじさまとして、こりゃちょっと、げんなあ、
やっぱしはんずかしんべなこりゃあ。 んぽ。
すかす、昼間っから元気なじさまだのう。
でもおめえ、やっぱしこういうんはなあ、
すもねたはイカンべさや? だめだべ? な?
だってさ、はんずかしいもんな。や。ぱあ〜。


じいさま、ここで一句。

じいさまの パイ毛を抜いて 形見とす (じじい。)






決して忘れないよ、じいさま。



ほんとだって、じいさま。



























テーマ『やすらぎ』

―――/summy―――


春のまろやかさからそそぐ、
おだやかな、なごみ。

//もう、春なのかしらん//

ぽかぽかの陽気が、 ウニウニの頭を、
心地よく照らしずんば、
中身までウニなり。

雪どけるぬくもりから、天空のノスタルジア。

//ゆっくりと、だけど、しっかりと//

春はやってきます―――。


三寒四温ともいいましょう
三冠王は落合でしょう
発汗ビデオとでもいうのかしらん

あなた、逃げるとでもいうの?
いけません。 そこもいけないわ。


受け入れましょう春を!
迎え入れましょう穏やかな生命の息吹を!!

//あのころ(10年前)//

期待に胸膨らませ いさんで門をくぐった
15の春。

あんなこと、そう こんなこと
もう二度とこないのよ。

だけどね、ダーリン
青春は 一度きりしかないなんて

さみしすぎるわ、アイウォンチュウ
くやしすぎるの、アイニージュー。

バイアグラになんて、
頼っちゃいけない、アイ・ミス・ユー・ ・ ・

――――――――――――――――

北の大地は 一番若い春だから

あなたのこころも わたしのハートも、

ヤンガー・アンド・ヤンガー
プリーズ・レット・ミー・ゴー
ドント・クロージュア・ドア..

天空へ羽ばたけ!
響けノスタルジア!!








 やぁ、なかなかだ。



これまたええ雰囲気出とんのう。
わしの、青春も思い出すわなこりゃあ。
みよちゃんかのう。
あの頃はやっぱす、みよちゃんかのう。
むかしなあ、みよちゃんってなあ、
いてんねん。 同じ学級になあ、
いてんねん。 そりゃおめえ、
なんまらのべっぴんさんでなあ、
みよちゃんてなあ、いてんねん。
ある日なあ、みよちゃんがなあ、
みそ汁こぼしてなあ、ぞうきんでなあ、
拭いてんねん。 それがなあ、
なんまらのなあ、べっぴんやねんなあ、
みよちゃんてなあ、いてんねん。
いてんねん。   (釜)。


じいさま、ここで一句。

じいさまの パイ毛はいつも でんじゃらす 
(じじい。)









殊更ニクいね、じいさまは。




イカすよ、けっこう。




























































テーマ『ふっかつ』

―――/summy―――


「ようコペルニクス! 調子はどうだい?」

「毎晩毎晩、空ばかり眺めて、よく飽きないなぁ。」

「おっす、ひまじん! いったい空に
なにがあるってんだ?」


日々、目先のことに追われ、
せかせかと暮らしている人々。

「いったい空になにがあるって言うんだ?」

では逆にあなたに聞こう。

あなたは星空にロマンを感じたことはないのか?
あなたに暮らしの中に、
星空をふと眺めるくらいの心のゆとりはないのか?

毎日みんなの頭の上にあるもの、
そう、この大空をたまには眺めてごらんよ。

夏のもくもくとした入道雲、
秋には高い高いすじ雲、
夕日に繊細にきらめくうろこ雲。

もっともっと ひとつひとつ 身の回りの芸術を
見逃している幸せを
感じてごらんよ。


―――自然があなたを生んだのだ!!

森林の深緑を目にするがいい。

小鳥のさえずりに耳を傾けるがいい。

現代のすさんだ人々の心に、
すがすがしい空気を吹き込まなければ。

自然に帰れ。
自然はきっとあなたを受け入れる。
自然は裏切らない。 なぜなら自然は、
我々の母親だから・ ・ ・ 


注:コペルニクスはそういった事は言ってないはず。









 なんじゃあ、おめえみたいなもんがぁ。



おめえ、そんなことヌかしとるがなあ、
ほんまに自然の素晴らしさってなもんをなあ、
知っとんのか、おめえはなあ。
この、しょんべんくさい、若造がなあ、
片腹痛いわ、じいさまは。
脇腹痒いわ、じいさまは。
湯加減温いわ、この風呂は。
そんなこと、どうでもええねん。
ええつったらええねん。 あちょ〜。
むちょ〜   みちょ〜
ってなもんじゃなもしぃ。 (便)。


じいさま、ここで一句。

じいさまの パイ毛ったらもう 憎いヤツ (じじい。)









まったく隅には置けないね、じいさま。



ぼくもにくいとおもいます。


















テーマ『人間哲学』

―――/dizzy―――


人間できていなくたって、
生きてゐける

わけがわからなくたって、
生きてゐけるんだ

もう、おれっちは、まじモード

あいつは呼ばれていた
”かまきりにんじん”と

なんだって?
なんだい、それは?
と、あなたは言ふだろう

なんだっていいのだよ
わけがわからないからこそなのだ

あんまりだんまりコクんでない
まあ、まずは聞きなさいよ

いいかい?
”にんべん”のつく漢字が
全部”人”に関係あると思ったら
それは大間違いだ!

わかったか?
それと同じことだ
おんなじことなんだよね

いや、同じか?
って言ふか、それって
全部”人”と関係あるんじゃないの?

 //DEATH。//








 じいさまのささやき。




なんだかなあ、
意味が全然わからねんだこりゃ。
なんやてえ?
かまきりぬんずん???
食べもんかこりゃ?
食ってみてえのう。
ちゃうがな、いきもんかこりゃ?
餌やってみてえのう。
飼ってみてえのう。
しばいてみてえのう。
いやんだよ、ウソじゃきにぃ。
ここだけのはなしだがなぁ、
むかすむかすなあ、
なめくじげんじんってのがおってん。
いや、ほんまやて、ほんまやて、
そういうんが、おってん。
なめくじげんじんな? おってん。
いや、ほんまに、おってん。
ほんま。    (旧)。   


じいさま、ここで一句。

じいさまの パイ毛に思う いとほしさ (なめこ。)





 



ホントにかわいいヤツだよ、じいさまは。

































































テーマ『うたごころ』

―――/dizzy―――


わたしはさすらいの 天涯孤独なシンガー(56歳)
シンギング・センス・120%並みなの

今日も歌うわ
ヴィヴラートも軽やかに
振り付けもよいしょ

「あーら はひら ほひらでしょーーー♪」

なによあなたたち、
わたしがうるさいとでも言うの?
うるさいのはあなたたちよ!

今の若者ときたら
もう、文句ばっかりゆって

これでもくらえ、シンガー・ビーム

「ゑーーーーーーーーーー!!」

あら、まいったかしらね。
えっ、そっ、それは、

「け゜み゛み゛も゜ーーーーーー!!!」

・ ・ ・わたしのまけよ・ ・ ・
若さに負けたのね。

とりあえず、どびんにかくれましょ、
よいしょ、よいしょ、シンガーよいしょ

必殺・シンガー・スリープ ・ ・ ・Z Z Z・ ・ ・


//終//








 いやいや、なんのこれすき。




今のわけえもんは、生意気ばっかしゆうて、
ロクにいっぱしのこともできんと、
口ばっかしなんじゃあああああ〜〜!!
生意気ばっかしゆうとんでねええ!!!
ちょっとはなんか立派なことやってえがら、
えばりんしゃがあ!わかっちょんのけえ?
こりゃこのくそがきゃあ〜〜!!
年寄りなめんでねえぞ、こりゃあ。
まだまだ、おめえらなんかぬぁ、
負けりゅわけんにいがんのじゃきなあ〜!!
まずは、風呂掃除せえ。  (畳)。


じいさま、ここで一句。

じいさまと パイ毛はいつも 仲良しさ 
(まろやか。)










末永く幸せに、じいさま。































































テーマ『破局』

―――/summy―――


彼女は言う  
「そんなのいやなの。」

「じゃ、これは?」  
「これもいや。」

「じゃあ、いったい 何がいいんだい?」

「な・ ・ ・ 」   「え?」

「なめ・ ・ ・ 」   「なんだって?」


「”なめたけ”がいいの!」

「!?」

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。

「だって、だって、
”なめたけ”は とってもおいしいんだもの!
白いご飯にもよく合うし
   栄養だって満点なのよ!」

「い、いや、そ、それはそうとも言うけど じょうちゃん、」

「なによ!”なめたけ”がだめだって言うんなら 
もう知らない!
あなたなんてもう知らないんだから!!
                あたし、帰る!!!」


「えっ、 じ、じょおちゃあーーーーーーーーーん!!」


―――じょうちゃんは今年で7歳。

夕暮れどきの街に
じょうちゃんのシルエットだけが、
遠く、遠くかすんでいった・ ・ ・ ・ 。


 //完//







 びゅーてほぉー!



嬢ちゃん、めごいのう。
いや、ほんにめごいのう。
目が、細まるのう。
いや、めごいのう。ほんにのう。
抱きしめってえ、よいだか?
よいのか?
よいのじゃあ〜〜!!
わし、嬢ちゃん、めごいかんら、
抱きしめんのじゃあ〜〜。
そすて、
ぶっちゅううううのじゃああ〜!!
が、我慢できへんのじゃああ〜〜!!!
ううううばああああ〜ああ
ぴょおお〜おお〜


じいさま、ここで一句。

じいさまの パイ毛なんかの ばかやろう (人情。)









そんな時もあるもんさ、じいさま。




それにしても好きだね、じいさま。





































































テーマ『人の教え』

―――/summy―――


//その1//

ブオォォーーン。

「はい、そこでダブルクラッチ。」
「えぇー?」
「いいからそこで、ダブルクラッチ!!」
「はっはい!」

グッ、グッ!


びよぉーーん、むにょーーん。

つづく。


//その2//

ぶおぉぉーーん。

「はい、ここでトリプルアクセル。」
「えぇー?」
「いいから、はやくトリプルアクセル!!」
「はっはい!」

グッ、グッ、グッ!!

10.0 10.0 10.0 10.0 10.0・ ・ ・ 


金メダル。


つづく。


//その3//

ぶろろろろーーん。

「君、クラッチのつなぎ方がねぇ、」
「え?」
「だから、クラッチのつなぎかたがねぇ、」

「教官、この車、オートマなんですけど・ ・ ・。」


切腹。


――完――








 何やっとんじゃあ〜 



なんじゃあ、この三段落としはあ〜!
コントやってどうすんねん。
テントはってどうすんねん。
マント羽織ってどうすんねん。
なんちゃってなあ。

わしゃ、もう、年じゃきにい、
大目に見てくりゃりゃませいやなあ。
とほほ、ぽりゅ。

おめえはなああ〜、
ちゃんとやれなああ〜、 わかいんじゃから。
わかっちょんがあ?  じゃあ、ぱくぱく。


じいさま、ここで一句。

じいさまの パイ毛なしでは 無理でしょう (土俵。)










人生二人三脚だね、じいさま。




































































テーマ『瓦礫の街』

―――/dizzy―――


ある、ソープ店にて。

「いらっしゃいませ(でごわす)。」
「こんちわ。よろしくね。」

「よろしくお願いします(でごわす)。」
「え? なんか言った?」

「なにも(でごわす)。」
「まあいいや。はやくしてよ。」

「・ ・ ・ ・ 。」

「はやくしてよ、どうしたの?」

「・ ・ ・ ・ (でごわす)。」

「なにやってんだよ! おまえ、ソープ嬢だろ?」

「ちがうでごわす! わては、ソープ”譲”でごわすーーー!!!」

「げえええーーー!!  よく見たら男だああーーーー!!!」


全面核戦争勃発。








 まあ、ききんさい。




いや、なんだの、
むかすわな、こういうもんはな、
トルコ風呂ゆうてな、いやこれが、
いやいや、わしゃ、行ってないで。
わしゃ行ったこと、あらへんで。
なにゆうとん、ないで。ほんま。
いや、ほんまやで。いやだよ。
行ったことないちゅうとんがあ〜!
何ぬかす、ぼんず、
行ってないちゅうてんねん。
がばちょおお〜〜〜おん。 むぅにぃ。
でもな、男はさすがにいねえと思うぞ、
わしわな。  行ってねえけど。
ほっぺた桜色っぽいじいさま。

じいさま、ここで一句。

じいさまは パイ毛あっての 義理人情 (まごころ。)







さすが、含蓄があるね、じいさま。



やっぱすごいわ。































































テーマ『斜陽』

―――/summy―――


「リミットだ、ポール。」

なんだって? そんなはずはない!
アポイントメントまで
まだ2時間あるはずだ

「リミットだ、ポール。」

ちょっと待ってくれ! あと一つ、
あと一つコードが解除できれば
おしまいなんだ!

「ひざまずけ、ポール。」

何故だ?
俺の時計がくるっているとは思えない

しかし現実は受け止めねばなるまい
俺のすべての終わりを意味する 使者の声が鳴り響く

「両手を後ろへ回せ。」

・ ・ おかしいぞ
     この無機質なまでに冷ややかな声 ・ ・ ・

!?

あそこの物陰にあるのは・ ・ ・ ?

小型のテーププレイヤー! いったい誰の仕業だ!?


「わたしよ。」

突如現れた美しくスレンダーな女性。

「お、お前はジェラシー・レディー!」
「そうよ。わたしは何でもすぐにジェラシーを
          感じてしまう、ジェラシー・レディーよ。」
「なんだ貴様の仕業だったのか!」
「その通りよ。あなたのハッカーとしての才能に
   ジェラシーを感じてちょっと邪魔しちゃったって訳よ。」
「阿呆にかまってる場合ではないのだ、
どっか行っててくれ。
と言いたいところだが・ ・ ・

俺の顔に見覚えはないか?」

「あ!よくみたらあなたは!!」
「そうさ、俺はじぶんのやってることを
  みんなに邪魔されたくなるニュー・タイプ・マゾ、
              ジャマード・マゾリッヒさ!」
「いけない、大変な人に捕まってしまったわ!
           はやいとこ、ずらかりましょ!」

「だめだ。もっと邪魔してけ。」
「イヤよ、帰るわ。」
「邪魔するまで返さん!」

「なんだかわたし、あなたのエキセントリックぶりに
 ジェラシーを感じてきたわ。あなたを意地でも
  まともな人間にしてやりたくなってきたわよ!」

「おぉ、俺の趣味を邪魔してくれるのか。
        それはウェル・カムな話だ。」


―――2時間後、結婚成立。


謎のボス:「リミットに間に合ったな・ ・ ・ 。」


//完//


注)謎のボス:知る人ぞ知る、愛のコードをひも解く名ハッカー。









 これじゃいかん!



なんじゃああ〜〜!?
こりゃあ、没キャラどころんか、
このさくしんじたいがあ〜、
没だべさこりゃあ〜!
こんなん全然だみだこりゃあ〜。
やる気あんねんかあ?
根性みせえや、ちょっとはな。
まあ、次、頑張りんしゃいなあ。
なぬ?これで終わりかいなあ?
あら、そうかいな? ははあ〜。
ほな、さいなら〜。 ぶりゅ。 (終)。


じいさま、ここで一句。

じいさまの パイ毛パイ毛と うるさいな (超逆毛。)








長生きしてくれよ、じいさま。














団塊の世代の高齢化へのシフト、
及び少子化時代を迎えるにあたり、
日本の総人口における、高齢者の割合は、
将来的に増加の一歩をたどることは
もはや避けられない。
彼らにはまだまだ頑張って頂かなくては。
彼らの人生にもう一花咲かせてもらわなくては!
そういった強い願いを込めて、この辺でさようなら。