DIARY
〜若気のいたり〜


●2001.12.27 Wed 「今年もあと僅か・・・」

今年もあと5日を切った。
年末は余裕を持って過ごしたいと思いつつも、毎年ドタバタしている自分がいる。

今晩は無事お酒のお誘いを断って、空いた時間で仕事場の書類の整理をした。僕の机の両側は常に書類がうず高く立っており、職場では整理の出来ていないダメな机の代表としてよく例に出される(もうひとり書類の山の先輩がいるので、そんなに肩身の狭い思いはしていないが)。

今年の年末進行は、例年同様、ヤバイ状況だ。
まず、年賀状を書いていない。ここまで押し迫るとかなり痛い。
これは実家に帰って、親が作った年賀状の名前だけ変えて作ることに決めた(その代わり元旦には着かない)。
今年中に片付けると言った会社の仕事が全然解決していない。
これは笑ってごまかすことに決めた。休みに入れば何とかなる。
実家に帰る新幹線のチケットを取っていない(満席の場合は約5時間の道程を立ちっぱなしになる可能性あり)。
これは、28日の午後、ラッシュ一足前に帰路につくことでなんとか解決する予定(うちの会社は28日昼に一応仕事納め。例年午後もダラダラ仕事をするのだが、今年は必ずサクっと帰る)。
細かいとこでは、来年のカレンダーがまだない。ちょっと前までは、カレンダーといえば貰うものだったが、最近は飾りたくない屁たれカレンダーしか回ってこない。
まあ、そんな悩みもあと僅か。2002年がなんとかしてくれるはず。

明日は会社の何回目か分からない忘年会。そして次の日実家へ帰る。
ということは、これが今年最後のHP更新です。


皆様、2001年はお世話になりました。ありがとうございました。
2002年もよろしくお願いします。


●2001.12.24 Mon 「クリスマスといえば・・・」

僕には、毎年クリスマス近くになるとレンタルビデオ屋に行き、借りて観ている映画がある。

その映画との出会いは大学生のときで、サークルの部員名簿の自己紹介欄に書いてあった、ほとんど面識のない先輩の「一番大好きな映画は〜」という、1行からだった。
それからすぐに観たというわけではないが、その当時なぜかタイトルだけが頭に引っかかってて、それからしばらくたったある日、ふとした弾みでレンタルして観た。壮大なスケールだとか、巨額の製作費だとか、ビックスターの競演とは無関係の映画だったが、いい映画だった。

この映画は、あるクリスマスイブの日が舞台の、心にじんとくるおとぎ話だ。主人公は人生に絶望して、自殺をしようと考えている。そこに天使が現れる。
どこかで聞いたことのあるありがちな設定だと思うかもしれないけど、この映画はテンポのいい自然なプロットで、映画の世界に僕を引き込み、最後まで一気に見せてくれた。

この映画への思い入れが深くなったのは、特に社会人になってからで、辛いことや嫌なことが続いてどうしようもなくへこんだ時、この映画を観ると救われる気がしてくる。この作品は、僕に何度か本当の元気をくれた。

映画の名前は「素晴らしき哉、人生!」監督フランクキャプラ、主演ジェームススチュアート、1946年製作のちょっと古い、モノクロ映画です。


●2001.12.19 Tue 「小泉改革応援します!」

今日仕事で、民営化が検討されている今話題の某特殊法人を訪問する。
その事務所は東京の府中にあり(遠い!)、静岡から朝一番で出てわざわざ片道3時間近くかけて行ったんだけど、その用事というのが、電話で話せばものの5分で終わる、なんてことない内容。
それをこの会社の人達ときたら、静岡から来るのは大変だと知ってるのに呼び出して(別に嫌がらせをされている訳ではない)、あたりさわりのない話題で時間を整えて、ひと仕事したような顔をしている。
最初から予感はしていたけど、もう、ふざけるな〜!って感じ。お役所仕事の悪い見本のような、相手のことを考えていないというか、くだらない人達のくだらない仕事につき合わされた、実に非生産的な1日だった。おかげで会社に戻ったのは午後3時。そのしわ寄せで、家に帰ったのは深夜1時半過ぎという始末。
この厳しい時代に、未だに昔からの利権を盾に何の苦労もせずのうのうとしている人達は、早く、せめて世間並みになれよ!

THA BLUE HERBのBOSS THE MCに説教してもらいたい。



●2001.12.18 Mon 「メモリアルデー」

今年最初で最後の至福の時、浜松「神谷」でお河豚様を食す。


●2001.12.17 Sun 「新しく作る」ということ

なかなか気が進まなかったんだけど、ようやく日記を再開します。年末年始のなにかと体○の変動が激しい時期にかかるので、ダ○エット日記は来年になって再スタートです。

ところで先週金曜は会社の所用で東京に行き、そのまま泊まって土曜は東京をぶらぶらすることにした。夜にのぶゆきさん達のクラブイベント「TOKYO PICK UP」に行くことは決めていたのだけど、夜22時のスタートまですざまじく時間が空いてしまった。
何の当てもないまま、昼過ぎに宿泊先を出て、上野に行ってアメ横をぶらぶらする。その後、あまり柄でもないが、上野の森美術館でやっている今話題の「MoMA展」へ行く。

MoMAとは「ニューヨーク近代美術館」のことで、The Museum of Modern Art,New Yorkの略だ。別にアートに特別な興味があるわけでもないのだけど、こういうのは嫌いじゃないし、一人で時間をつぶすにはうってつけ。
しかし鼻につくのは、ユーミンがイメージCDを作ってたりと、作為的に「オシャレ」で「トレンド」的な演出がされていることで、まわりはデート中のカップルがうじゃうじゃ。そんな中、一人でゆっくりストイックにまわってると、まるで自分が美大の学生であるかのような気がしてくる。この際だと思い、オーディオガイドまで借りて(こういうのを借りたのは初めて!)、必要以上に熱心に鑑賞した。やはり近代美術ということで、理解に苦しむ作品が多い。

しかし、「近代美術の歴史は創造の為の破壊を繰り返すことにあった」なんて僕が言ったら「何、知ったかぶりしてんだよー」と藤枝辺りから石が飛んできそうだけど、実際、今回の展示はそれを肌で感じる事が出来る。
例えばアンリ・マティスという人の作品が今回は多く展示してあるのだけど、その作品を年代順に注意しながら観ると、作風が年を追うごとに変化(壊れていく)のが分かる。特に、同じ女性の頭をモチーフに数年毎に作成した5つの女性頭彫刻は、はじめ普通の顔が、鼻が大きくなり目がひとつ無くなり、どんどん単純化・誇張化されていき、作風(思想)の変化をシロウトにも分かりやすく示してくれている(ちなみにこの彫刻は長谷川マチコの漫画「サザエさん」のサザエの髪型の原型となったらしい)。
興味深く、また大事なのは、その作風の変化が「既成の概念を打ち破る」というとんでもなく難しいテーマに基づいて行われているという点。別に美しい訳でもなく、心を打つ感動がある訳でもないが(言い過ぎか?)、この展覧会は、新しいモノ(この場合はアート)を生み出す苦悩と努力の「足跡」の実物を目の当たりに出来る、貴重な機会だと思う。
展示会は2月までやっているので、興味のわいた人は行ってみては!

夜は、中野駅北口にあるCLUB BLOOMで行われるイベント「TOKYO PICK UP」へ遊びに行く。
DJは、静岡でのフジロックナイト他でおなじみノブユキさん・タクマさん・マーちゃんに、EP専門(!)DJのez2go氏。客でけー君も現れ、とてもリラックスしたノリで、DJと客が文字通り「一体化」した(笑)楽しいイベントだった。また、久々に東京のクラブの空気を吸って、パワーも沸いてきた!あまりにもの楽しさに、客の動員でブツブツ言っている自分がちっちゃく見えてきたねー。

東京という有名どころのPARTYが乱立しているマーケットで、こういう形でのロックのイベントを商業ベースでやるのはなかなか難しいそうだ。新規にイベントを立ち上げてそれをある程度思い描いた形で実現するには、かなりの期間の継続と努力が必要となってくるのかも知れない。それを支えるのが「好きだから」という思いなのだろうか。対象が何であれ既存の世界に新たなモノを「新しく作る」ことは大変だ。

僕はどうなのだろう?