DIARY
〜本日の1枚〜


●2004/2/15 Sun

前日、冷牟田竜之プレゼンツ「Taboo」@ON AIR−EASTでひっさびさの朝まで夜遊び。
悲しい事に、昔の体力はなくなったことを実感した。おかげで今日は一日死んでいた。
しばらくは、こんなことないんだろうなー。


本日の1枚 「ZONE TRIPPER/FRICTION」

有名なのは1980年の1st「軋轢」だが、1995年発売の4thである本作もなかなかの名作で捨てたもんじゃない。
というか、かなり僕好み。
全編で聴けるのは、スピード感のあるゴリゴリとしたギター・リフ、単語を繰り返すのみの鋭くシンプルな歌詞、聴き手が熱くなるようなねっとりしたグルーブ。例えばブランキー・ジェット・シティーが持っていたような、男性が感じる「かっこよさ」を漂わせる。
音の基本はハードロック的であるが、ギターソロが短く、冷徹なリフを徹底的に積み上げていくパターンはパンクも感じさせる。また、静から動への落差を巧みに使ったプレイは、現代のヘヴィ・ロックにも通ずる爆発力を感じさせる。
捨て曲なしだけど、特に@「ZONE TRIPPER」E「THE HEAVY CUT」は鳥肌もの。

国産だから無名だからといって聴かずじまいは損をするということを教えてくれる1枚だ。



●2004/2/12 Thu

携帯電話の機種変更をした。
今まではDOCOMOのN503iで、話題のFOMA900iにいきたいところだが、地味にSH252iに変更。
最新の機種じゃないけど、これで僕もおくればせばがらカメラ付携帯人だ。
ラッキーなことに機種変更の費用は0円。オザキさんありがとー!


本日の1枚 「ABOUT TIME/STEVE WINWOOD」

去年のフジロックにも出演したスティーブ・ウィンウッドの最新作。
作品全体を包むのは、リラックスしたジャム・セッションのような、ゆったりした雰囲気だ。フジもよかったが、朝霧でのんびり聴いてみたい、そんな一枚です。




●2004/2/11 Wed

カーステレオを一新した。久々の衝動買い、総額7万円。
これまではCDチェンジャー+カセットだったけど、これからは、CD+CDチェンジャー+MD。DSPまでついだぜ!おー! 取り付けをしてくれたオーカワ君、サンキュー!


本日の1枚 「UC/YMO」

いくつもあるYMOのベスト盤の最新作2枚組。これは坂本龍一がリマスター・監修している。

ちょうど僕が音楽を聞き始めたとき、YMOは散開した。そして僕がロックを聴き始めたとき、3人はソロアルバムをリリースした(もちろん3枚とも聴いた)。そんないきさつがあるからか分からないが、YMOのベストはなぜか出るたびに買ってしまう。
個人的に今聴いて聴き応えがあるのは、後期の曲達だ。「CUE」「Taiso」「ONGAKU」なんかがお気に入り。ミニマルな快感を具体化したYMOは、やはり天才だな〜と思う。

時代がたっても色褪せない名曲がある。僕にとってYMOはそういうバンドだ。



●2004/2/8 Sun

本日の1枚 「SCARY/THE MAD CAPSULE MARKETS」

ポチカー・キット付きの話題のニューシングル。
完全限定生産ということだが、近所のすみやには山積み状態であるのはどうしたことか!?

期待の新曲は、去年のフジロックで披露したケミカルみたいなアッパー・ダンス・チューンを想像していたら、見事に肩透かし。「PULSE」に通じる、覚えやすいサビを持ったヘヴィ・ポップ・チューンだった。ライブで観客が「スケーアリー!!」と大合唱する姿が目に浮かぶ。
多分、ポチカーの話題で買って今回初めてマッドを聴く人もいるのではないかと思うけど、そういう新規リスナーの人達を取り込む事も十分可能なとっつきやすい曲だと思うし、これを契機に今後マッドがメジャー・ブレークする可能性もありえるのではなかろうか?

3月31日発売のニューアルバム発売の期待感を膨らませる、佳曲です。



●2004/2/7 Sat

転勤・引越しシーズンにはまだ1ヶ月早いけど、急遽、転勤することになりました。
まさに「急」な話で・・・
もちろん「栄転」!多くの人は否定してますが、本人が言うのだから間違いありません。
そして急な話にもかかわらず、今夜集まってくれたみんな!本当にありがとう!
みんな大好きです!!

しかし、僕の住所が変わっても、このHPは淡々と続けていきます。多分。



●2004/2/3 Tue

本日の1枚 「The Essential/BRUCE SPRINGSTEEN」

 ボスといえば、イル・ボスティーノでなくてスプリングスティーン。
 そしてボスといえば「ボーン・イン・ザ・USA」。
そんな僕にとって、ボスの音を聴くのはじつに十数年ぶりのことだ。
この3枚組42曲ベストを聴くと(かなり体力がいる)、「ボーン・インザ・USA」は特異なアルバムであり、ボスの本質はアコースティックな部分にあることが良く分かる。
ちょうど洋楽に夢中になっていた時に出たアルバムが、「ボーン〜」の次の「トンネル・オブ・ラブ」だったが、そのせいか、全42曲聴いて一番印象的だったのは「トンネル〜」収録の「ブリリアント・ディスガイズ」。おこづかいを必死にやりくりしてレンタルレコード屋でレコードを借りていた青春の日々が目の前に浮かんでくる。アンプラグドなギターのカッティングと軽快なドラムが心地よい曲です。
あと、心に残ったのは「AMERICAN SKIN(41SHOTS)」、神聖な雰囲気の漂う、静かで力強い曲。ボスの声がこころに染み入ってくる感じがする。この曲は、ニューヨークで実際に起こった4人の白人警察官が誤って黒人青年に41発の銃弾を浴びせた事件を歌っているそうだ。



●2004/2/1 Sun

ADSL復活!
回線の調整というものをやってもらったら、ものの20分で元のように繋がるようになった。
トーカイのサポートセンターのおねーさんの対応は丁寧でした。


本日の1枚 「刹那/小沢健二」

僕は隠れオザケン信者です。
このアルバムはアルバム未収録曲のうち半分くらいしか網羅していなく、信者としては、かなり物足らない内容でした。

オザケンは今何をして何を考えているのだろう?今、一番インタヴューが聞きたいアーティストだ。



●2004/1/30 Fri

本日の1本 「たそがれ清兵衛」
いまさらアカデミー賞にノミネートされたこの映画。
今までちょっと敬遠してたのだけど、いまさら観ましたが、予想通り最後ホロッきました。
清兵衛の境遇がサラリーマンな自分とオーバーラップして、ちょっぴり(かなり)せつなかった。
僕的には、こういう父親になりたいな〜。宮沢りえがよかった!



●2004/1/29 Thu

ADSL、依然復活せず。
BIGLOBEのサポートセンターに問い合わせたら、TOKAIへ問い合わせて欲しいとのこと。なんだか長引きそう。ブロードバンドに慣れた身には、ダイアルアップはつらいっす。


本日の1枚 「CAPTAIN BEEFHEART/TROUT MASK REPLICA」
天才にして奇才、キャプテン・ビーフハート・アンド・ヒズ・マジック・バンドの世紀の名盤にして迷盤「トラウト・マスク・レプリカ」。
ビーフハートのボーカル自体は、しゃがれ声のいたって普通のブルース。変なのは、そのバックの演奏が、フリーキーなジャズ風の変則リズム・ブルースだということ。演奏自体が破綻しないのが不思議なくらい壊れたリズムに、親しみのあるブルース・ボイスがのっかる。現代の感覚で説明すると、DCPRG風のフリージャズにデルタ・ブルースのボーカル・パートをDJミックスしたような音楽で、これが1969年作品だという点が、このアルバムの凄みだ。
アルバム全体を通して単調な印象を受けるが、決して単調な音楽ではないはずで、聴き込みが足りないせいだろうか。
難解だ・・・



●2004/1/25 Sun

寒い日が続くここ数日。
数日前に家にある2台のエアコンを全開運転しつつ部屋を掃除していたら、電気のブレーカーが飛んでしまった。ブレーカーはまた元に戻せばOKなのだけれど、その後パソコンのADSLの調子が悪く、ネットに繋がらなくなってしまった。しょうがないのでメールのチェックやHPの簡単な更新はダイヤルアップでやっているけど、どうも落ち着かない。
以前も同じようなトラブルがあって、原因不明のままほっておいたら数日後に直ったけど、今回もそれに望みをかけている。なんだか神頼みのようで嫌なんだけど。まいった・・・


本日の1枚 「オムニバス盤/リバプール」
60年代イギリスのビート・バンドのベスト曲集(EMI)。
温故知新をし過ぎるのもよくないけど、僕の最近のもっぱらの音楽的関心は昔の音源にあることが多い気がする。なかでも60年代のイギリスは、今聴いても(というか今だからこそ)十分面白く、いろいろ積極的に聴いている。
現在のギターポップのアイデアは、すでにこの時期に出尽くしていると言った人がいるが、それをもって現在より昔のロックの方が優れているという事にはならないと思う。しかし、現在と較べてあきらかに優っている点がひとつある。それは、レコーディング技術が発達していない故の一発録りのライブ感・グルーヴ感だ。これはその他の多くのネガティブな点を補って余りある魅力を出している。
例えば、誰でも知っている「ヒッピー・ヒッピー・シェイク」のスウィンギング・ブルージーンズのバージョンを聴くと、それが実感できると思う。
その他サーチャーズやハーマンズ・マーミッツといったおなじみの英ビート・バンドの名曲が収められているが、一番のお気に入りはジェリー&ペースメーカーズの「マージー河のフェリー・ポート」。ゆったりとしたメロディーの美しい曲です。
この曲を口ずさみながらマージー河のほとりを歩いてみたいな〜。



●2004/1/21 Wed

本日の1枚 「THE MARS VOLTA/de-loused in the comatorium」
元アット・ザ・ドライブ・イン(ATDI)のオマー&セドリックが結成したバンドのファースト・アルバム。
そうはいってもATDI的な音楽性を期待したら、やはり肩透かしをくらってしまった。
躍動感・グルーヴの断片はまさしくATDIなのだけど、曲そのものが全く違う性質のもの〜ドラマティックで展開が複雑な長尺ナンバー〜なのだ。曲の構造だけでいうと、「プログレッシヴ・ロック」という言葉がいちばんぴったりくる。こういう曲には起承転結があり、音的にも「静と動」「音の大小」といった起伏があって盛上るものだけど、そこはこのメンバーだからこそというか、最初から最後まで熱血100%の全力疾走。一本調子の観はいなめない。個々のパーツはいいのだけど、全体を通して聴くとあまり耳にひっかからなかった。
着想は面白いと思うけど、こういう曲構造の曲と肉体派ロックは相性はあまりよくないのではという気がした。



●2004/1/20 Tue

本日の1枚 「佐野元春/VISITORS」
今回のROCKCANDYで佐野元春の「YOUNG BLOOD」をかけたら、何人かの人に「懐かしかった。よかった!」と声をかけてもらった。あまり話はしなかったけど、ちょっぴり何かが伝わった気がして、うれしかった。

今聞くとピンとこない人も多いかも知れないけど、僕の子供の頃の日本のロックの最大の課題は「いかにして日本語をロックのメロディーにのっけるか」であり、音楽雑誌ではミュージシャンや評論家がしょっちゅう議論を戦わせていた。その最大のパイオニアのひとりが桑田圭佑であり、「VISITORS」の元春だ。音楽を聴きはじめたばかりの当時の僕にとっては、「VISITORS」の衝撃は、自分が感じる以上にマスメディアの賛否両論の反応から伝わってきたように記憶している。

その「VISITORS」20周年記念盤が今度発売されるのだけど、当初CCCDでの発売となっていたのが、通常フォーマットのCD仕様に急遽変更されて発売される事が、発表された。
この記念盤がCCCDでプレスされるという事に対して、インターネットのいろいろな場所でそれを批判する意見を見かけていたのだが(そのほとんどがファンからの意見)、レコード会社との難しい関係のなかで、(アーティスト・サイドも)よくぞ英断をくだしてくれたという感じだ。
昔からファンとの対話を重視してきた元春だけに、ファンの想いが伝わり、レコード会社の決定をくつがえしたという事実がうれしい。
絶対買うよ!



●2004/1/19 Mon

本日の1枚 「YES/FRAGILE」
若い時、‘90125’YESが好きだった。しかし、それ以前のYESは難しそうで敷居が高く、興味はあったけど聴く事はなかった。
そして、大人になって聴く名盤「こわれもの」。1972年の作品。
まず耳に飛び込んでくるのはベースのクリス・スクワイアのベースライン。もしこれを若い頃に聴いていたら、僕は間違いなくベーシストを目指しただろう。@「ROUNDABOUT」は、今聴いてもスリルに満ち溢れた曲だ。
アルバム全般を通して、「プログレ」と聞いて想像するような、聴く人を選ぶような難解さはない。曲は意外にポップで、ジョン・アンダーソンの声はソフトで(キンキンしていなくて)聴きやすい。スティーブ・ハウのアコースティック・ギターの音色が美しい、静けさにも満ちた気持ちの良いアルバムだ。

最近寝る時に、いつもこのアルバムをかけながら寝るようにしています。



●2004/1/18 Sun

昨日のROCKCANDY、テーマは「ロックとお笑い」ということで、プロジェクターでビデオ映像を流した。
使ったビデオは「ビーバス&バットヘッド」「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」「ごっつええ感じ」「フジロック・ダイジェスト」。
DJ陣がふがいないのか、ビデオが面白すぎるのか、みんなの目は画面に釘付けだった。狙いが当たった事を喜ぶべきか、悲しむべきか?


本日の1枚 「8時だヨ!全員集合 DVDボックス」
昭和44年から16年間に渡り放送された、ドリフターズのモンスター番組の3枚組ボックス。
思い起こせば子供の頃、我が家では、土曜日は6時からNHKで「大草原の小さな家」を見て、夕食を食べ、8時から一家そろって「全員集合」を見るのが定番パターンだったなー。いや〜、こうやって全員集合を改めて見ることが出来るなんて、ナイスな世の中になったもんだ。

当時は子供だったこともあり、ただただ見て喜んでいたのだが、今、大人の視点で見ると、驚く事がいくつかある。
まずは、この番組は「生放送」だったということだ。そういえば、停電騒ぎだとかもあったね〜。コント・セリフ・舞台装置すべてにおいて失敗が許されないというプレッシャーはどれほどきつかったことだろうか?後から笑い声をかぶせることが出来ないので、目の前のお客さんを絶対笑わせないといけないという状況も非常に厳しい。
また、観客に子供の割合が多いというのも、僕の持っていたイメージと違い新鮮だった。客席の3分の1は小学校低学年とおぼしき子供達で、ぎゃーぎゃー騒いだり、メンバーにツッコミを入れるのが微笑ましい。

残念な点がある。
収録されているのがドリフターズのみ出演しているコントのみ。つまり、学校の教室コントに代表される、ゲストが出演したコント、早口言葉、東村山音頭、しらけどりの歌を生み出した少年少女合唱団がDVD収録されていないのだ。多分、当時のゲスト出演者のOKがとれなかったのだろう。よくよく考えるとうなずける話で、今、当時のバカっぷりを掘り起こされると、イメージダウンになる人がほとんどのはず。沢田研二なんて永久に封印して欲しいと願っているだろう。同様の理由から、オープニング(♪エンヤ〜コ〜ラヤ・・・)やエンディング(♪ババンババンバンバン)も音だけで、映像はダイジェストに差し替えられている。
本当に残念だ。

↓おまけ。ドリフが懐かしくなった人はこちらをどうぞ
http://www.voltekka.com/knight/index.html#01



●2004/1/12 Mon

話題の吉野家のカレー丼を食べた。
ルーはドロッとしていて、牛丼で使われている牛肉とたまねぎが少々入っている。おそば屋のカレーに近い感じで、味は思ったほど悪くない。あと、若干ボリュームが少ない気がした。
しかし、牛丼並が280円に対してカレー丼400円はちょっと割高な感じがする。カレー丼は300円くらいにしないと、吉野家の明日はないと思った。

本日の1枚 「MEW/FREMGERS」



●2004/1/10 Sat

BUCHO宅で、いよいよ来週となったROCKCANDYの最終打ち合わせを行った。
最初は真剣な話だったのが、いつの間にか「ダウンタウンのごっつええ感じ」のビデオ鑑賞会になってしまう。あらためて偉大な番組だったことを再確認。オンエアーしていた時、僕は大学生だったが、ビデオに出てくるネタのほとんど見た記憶があり、当時、いかにハマっていたかがしのばれる。
ROCKCANDYに「ごっつええ感じ」??
実はこれが今回のROCKCANDYの新たな方向性に導くヒントになっているのだ。
当日をご期待下さい!


本日の1枚 「プリズナーNo.6 DVD BOXセット」
「プリズナーNo.6(原題『THE PRISONER』)」は、英で67年に放送されヒットした連続TVドラマ。
エンターテインメント性と同時に、当時の社会への批判性、見る人に様々な解釈を持たせる謎の多い内容から、世界中で熱心な信者を生んだカルト的人気の作品で、これはその全17話を収録したDVDボックスだ。
昔からどうしても見たかったけど見れなかったもので、それがこうしてきれいな画質でまとめて見れるとは、素敵な時代になったもんだ・・・
『プリズナーNo.6とは』
上司に辞表を叩きつけたスパイらしき男〈主人公〉が、自宅に戻ると催眠ガスを嗅がされて拉致され、目が覚めれば見知らぬ〈村〉へ収容されていた。そこで彼は「No.6」という番号を与えられる。〈村〉の住人はすべて番号で呼ばれ、支配者の代理人No.2によって管理されている。〈村〉の至るところにはカメラが配置され、虚勢され、あるいは洗脳されて従順に暮らす住人は常に監視されている。もし脱走を試みようなら、跳ね回りながら彼らを監視する白く巨大な球体ローヴァーに阻まれ、その内部に包み込まれて窒息させられるか、場合によっては命を奪われる。No.6は辞職した理由を吐くように強要されるが、見えない巨大な権力に抵抗し、毎回入れ替わるNo.2やその配下の者達からの抑圧から、知力と体力の限りを尽くして切り抜け、常に〈村〉から脱出することを画策する。
     (ブックレットより抜粋)
いろいろと語るべき点の多い傑作ドラマだが、期待通り、とにかく面白い!
しかも、全話面白いんです。
毎回、最後にどんでん返しがあり、あっと驚くプロットは、ひとつひとつの設定から非常に綿密に作りこまれており、見る側が1を見て10を考える事のできる懐の深さがある。ハイテクな機械をそなえているにもかかわらず古風な自転車が走っていたりと、〈村〉は非常に不条理な空間なのだが、それぞれの小物がメッセージを持っており、小物ひとつをとっても製作者が単に「面白いから」という思いつきでなく、こだわりをもって細部にわたり手間隙をかけてドラマを作っているのだ。

主人公は毎回脱出に失敗するのだが、感情を面に出して悔しがるようなことも一切なく、逆に失敗した自分を笑うような表情をしている。このクールというか、傍観的なしぐさが非常に英国的というか、僕のツボをくすぐる。(ちなみにモンティ・パイソンも同じような雰囲気を持っている。)
これはアメリカ人には決して作る事の出来ない、極めてブリティッシュなドラマ。一級品のスパイ・SFドラマであることはもちろん、英国好き、シニカルな笑い好きも必見です!!

実は、このDVDを買いながらも、ほとんど見ずに棚に寝かしていた方が世の中にいらっしゃいます。
僕にはとても信じられません!!ねえ、○○〜。

【オープニング・ナレーションより】
Where am I?
In the village.
What you want?
Information.
Whose side you are?
That will be telling.
We want Information. Information! Information!
You won't get it.
By hook or by clock we will.
Who are you?
The new No.2.
Who is No.1?
You are No.6.
I am not a number! I am a free man!



●2004/1/9 Fri

会社の支店長には困った趣味がある。それは「賭けカラオケ」だ。麻雀〜ゴルフときて、最終的にたどり着いたのが、賭けカラオケらしい。賭けカラオケとは、カラオケを採点モードにしてお金をかけて点数を競い合うものだ。
聞いていて上手い人・気持ちの良い人の歌が高得点になるとは限らず、本来は楽しいはずのカラオケが、目的が高得点ゲットとなったっとたん、まったくもって聞くのも歌うのも面白くないシロモノとなる。
ちなみにポイントは「リズム」「音程」「声量」の3つらしい。

今日は若手の先輩社員とともに拉致されて、2時間付き合わされた。
歌わないと言っても、得点記録係として居残りさせられる。
勘弁して欲しいっす・・・


本日の1枚 「THE DAVE CLARK FIVE/THE HISTORY OF」
カラオケ終了後、先輩と飲みなおす事にした。REDROCKへ行き、持参していたDC5をかけてもらい飲みまくる。



●2004/1/8 Thu

仕事で御殿場の店舗に行っていたら、ベンツに乗ってターザン山本がやってきた。


本日の1枚 「THE DAVE CLARK FIVE/THE HISTORY OF」
60年代の英ビート・バンド、DC5の2枚組み米ベスト盤。
長年、聴いてみたいと思っていたのだけど、なかなかCDが見つからず、あきらめていたら、年末に実家に帰っていた時、地元の輸入CD屋で偶然発見した。僕的には、ちょっとした「お宝」盤だ。
ただ、DC5に対する期待値が自分の中で大きくなりすぎていたこともあり、「聴いたらがっかり」という危険性があったのだけど、期待しただけのことはある、パワフルなビート・ロックの佳曲がたくさん収録されていて、非常に満足して聴いている。
音は、いわゆるマージー・ビートに代表される、ブリティッシュ・ビート・グループものだ。DC5の特徴は、なんといっても同時代の他のバンドにくらべて演奏が「うるさい」こと(リーダーがドラムだったため、ドラムの音が特にやかましい)。彼らの曲は「ラウド・ポップ」という言葉がよく似あう。
意外に、現在の音楽シーンや若いリスナーの感性にも合うのではないだろうか?
こんないい曲をいっぱい持ったバンドが、現在、ロックの歴史の隅に埋もれているなんて、もったいないことです。



●2004/1/7 Wed

本日の1枚 「ROBERT RANDOLPH & THE FAMILY BAND/UNCLASSIFIED」
米の新人ジャム・バンド。去年の朝霧ジャムで、岩盤ブースでサンプル盤を配っていたので、聴いた事のある人も多いかも。
ジャム・バンドというとちょっと敬遠する人もいるかもしれないけど、このRR&TFBは歌入りのコンパクトな曲も多いので、普通の人でも聴きやすいと思う。
とにかく演奏が熱い!@「GOING IN THE RIGHT DIRECTION」A「I NEED MORE LOVE」は、思わず腰から踊りだしそうな佳曲で、ジャムバンドのハイなライブ感がうまく曲に反映されている。今回のROCKCANDYでこっそりかける予定です。
ちなみに、RED ROCKのジンさんもこのバンドがお気に入り。



●2004/1/6 Tue

会社の賀詞交歓会だったが、昨日の影響で僕はひとり沈没。
途中でこっそり抜けて、家で寝ることにする。


本日の1枚 「RAGE AGAINST THE MACHINE/LIVE AT GRAND OLYMPIC AUDITORIUM」
高校生の時、落合信彦の書く本にかなり感銘を受けた。その影響も多少あり、大学は法学部でなく経済学部を受験した。
大学生になって、落合信彦は「お笑い」だということが分かった。しかし、影響は多少残っており、今の会社を選んだ間接的なきっかけとなった。

今年の正月、「ゲバラ日記」を読んだ。今更ながら、チェ・ゲバラの生きざまに触れて、男子として胸がときめいた。もし、若いうちにチェ・ゲバラに出会っていたら、落合信彦みたいに影響されていたと思う。僕の人生、大きく違っていたかも。
レイジの政治的な部分は今まであまり興味がなかったが、ザックの想いが少し理解できた気がした。



●2004/1/5 Mon

今日から仕事。
仕事始めということで、昼はアルコールも飲みつつ職場のちょっとした新年会。
11時に始まったのだけど、終わったのは(というか家に着いたのは)夜の10時。9時間酒を飲んでいた訳で、さすがにしんどかった。


本日の1枚 「THE OFFFSPRING/SPLINTER」
最近はポップになっていたが、本作は昔の激しさが戻ったとのこと。
期待して聴いたところ、確かに速い曲の数は増えているが、正直どれもいまいち。曲に「IXNAY ON THE HOMBRE」頃の突き抜けた感じがない。
逆に、ピコピコしたC「HIT THAT」やスカのF「THE WORST HANGOVER EVER」辺りがいい味を出していて◎。



●2004/1/4 Sun

新年あけました。今年もROCKCANDYと僕をよろしくお願いします!

突然、久々の日記だけど、新年なので今年の目標をふたつ決めた。
1.人にやさしく・・・思いやりをもった人になりたいです。
2.今年こそ、ダイエット・・・去年秋の会社の健康診断の結果が年末に出たのだけど、成績は「肥満」「軽度肝機能障害」「肝脂肪」。早急に体重を5kg落としたい。
あと、今年は日記もなるべく頑張るつもり。たまに読んでやって下さい。
仕事の事を書いても自分的にあまり面白くないので、その日に聞いたCDを「本日の1枚」ということで記していきたい。後で読み直したら面白そうなので。


本日の1枚 「特撮/はじめての特撮」
実家から帰る新幹線の中でひたすら聴いた。
ご存知、オーケンこと大槻ケンヂのバンド、特撮のベスト盤。ちなみにギターはCOALTER OF THE DEEPERSのナラサキ、キーボードは元筋肉少女帯の変人三柴理。
イロモノ・バンド的なイメージを持っている人もいるかもしれないけど、バンドはいたって真面目&本気さが感じられる。オーケンの詞は筋少時代からなにも変わっておらず、相変わらずアナクロな世界観を作っているけど、僕は好きだ。
あらためて聴くと、曲作りは現代的なメタル・マナーに乗っ取った、UP TO DATEな最新型ヘヴィメタルが多くて、ちょっと意外だった。オーケン単独の作曲の曲が数曲あるも意外だった。
ベスト・ソングは、D「パティ・サワディー」。普通のロックバンドがやれば名曲となるであろう、せつない疾走ラブソング。しかし、いかんせん、オーケンのボーカルが痛い。
その他A「ジェロニモ」C「ヨギナクサレ」がよいです。