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■side  sanji■
 
 
 



あーあ。
何やってんだろ、オレ。
サンジはベッドに腰を下ろして、部屋に入ってからもう何本目にもなるタバコに火をつけた。

あのヤロー、どういうつもりなんだか。
ここで待ってろって言ったクセして。
ヤツに言われた場所に来て、一瞬唖然。
いや、宿ってのは知ってたけどよ。
キングサイズのベッドが一つ。

一つ。

ってことは、やっぱヤるってことか?
あいつ、そういう目的で?

サイドテーブルのあかりをぼんやりと眺める。
先に寝るかと服を脱ぎかけて思いとどまる。
オレの考えすぎかもしれねえし・・・。
シャワー浴びて待つってのも何かチガウだろ。

ああ、なんでイライラしてんのかな。
陸に上がると落ち着かねえ。
別に一人で寝たっていいんだ。
四六時中一緒にいるのに陸にあがってまで・・・。
バカバカしい。
そう思ったのに、オレは今、ここに居てアイツを待ってる。
自分でもなんだか分からねえ感情。
ああ、なんで落ち着つかねえんだ。

ムカムカしてるとやっとアイツが来た。
「おせえよ、バカ」
 
 
 
 

無言でこっちを見るゾロ。
ゾロの体からは血のにおいがした。
陸に上がると必ず誰かを斬っている。
オレはそれを知っている。

知っているけど、ここに来た。
 
 
 

ゾロの瞳が暗く光る。
「てめえ、誘ってンのか?」
言い訳の一つもせずに、言う言葉がそれかよ。

ああ、そう言われると、服脱ぎかけだった。
オレはかなり胸をはだけていた。
「そうさせるのは誰だ?」

答えた瞬間、力強い腕に抱きよせられ、タバコが床に落ちた。
 
 
 
 

そこからは無言の闘い。
アイツがオレのモノになるのか。
オレがアイツのモノになるのか。
オレはどっちだって、いい。
オレたちは共犯者だ。
同じ秘密。
同じ快楽。

これからベッドの上で確かめる。
ゆっくりと。
時間をかけて。
 
 
 



第7の秘宝イラストを見る
必見!!
これはmamiさんのイラストへのお礼文です。
イラストからのイメージ文。
一応ゾロサン。
文はろくでもないが、上記イラストのサンジを舐めるように見ましょう、皆さん。
 

厨房裏