side SANJI
*2*
ゾロの手がオレのネクタイを緩め始めると、もう笑ってる場合じゃなかった。
真剣な目でネクタイを外してる。
何だってこんなに真面目に。
今まで、結構勢いだけでやってたって気はする。
だけど、こんなに真面目なツラして脱がされたりしたら、こいつって本気なのかなと思っちまう。
本気で。
オレを欲しがってる。
本気なら。
オレはなんだか胸が熱くなった。
だけど。
そんなことあるわけない。
わかってる。
今だけだ。
お互い、ただの気まぐれでいい。
だけど、こいつがオレを愛してくれたら。
オレは少しぼーっとしていたらしい。
気づくと、ゾロがシャツに手をかけてた。
いきなり強くひく。
ボタンが弾けとんだ。
オレはむかついた。
「てめえ、何、しやがる」
何考えてやがるんだ。
てめー、それ、誰がつけるんだよ。
オレがつけるんだぞ、このアホ。
器用に脱がせねえくせして、無理すっからこうなるんだよ。
正直にいやあ、脱いでやるのによ。
あまりにもムカつくので、何かしてやろうかと思った時、ゾロの手がズボンにかかった。
手が、ズボンの中に入ってくる。
オレは思わず震えちまった。
ゾロが押さえつけてくる。
オレのにさわってきた。
もうそれだけでオレは駄目だ。
オレの惹かれた剣士の手。
世界一になる手。
「・・・チッ・ク・ショ・・・」
すげえ感じる。
開かれた胸もゆるやかに愛撫される。
ゾロが耳もとで言う。
「てめえが、泣きいれるぐらいやってやる」
激しい夜の予感。
オレは、もう耐えきれなくなってイってしまった。
気がついたら服を脱がされていた。
オレは快楽の余韻で反応が鈍ってる。
足を開かれた。
何だか恥ずかしくなって、目を閉じた。
ゾロの指が中に入ってくる。
オレは息を止めた。
いつもこの時は緊張する。
指が乱暴に動く。
「・・・っ」
思わず声が出そうになる。
「声、聞かせろよ」
ゾロはそう言って指を増やした。
「・・・・・!!!」
オレは唇をかみしめた。
ゾロはオレの感じるとこの近くを執拗にせめてくる。
もっと強い刺激が欲しい。
いつものやつが欲しい。
「は・・・やく・・・」
オレは我慢できなくなって、ねだった。
ゾロがオレの中に入ってくる。
きつい。
強引にオレの中に入ってくる。
オレの身体は入らせまいとする。
だけど、オレの心はゾロを求めている。
だから、苦しくても平気だ。
全部入ってしまうと、ゾロはゆっくりと動き始めた。
もうすぐにでもイきたい。
でも、オレがイかないように、ゾロに邪魔されている。
中に感じるゾロの存在。
どうにかしてほしい。
どうにかしたい。
「てめえで動けよ」
オレは震えた。
だけど。
ゾロを感じたい。
もっと。
必死で腰を動かす。
もう、何がなんだかわからねえ。
もう、イきたいのに。
おかしくなりそう。
そして身体の奥深くでゾロがイくのを感じ、オレもイった。
オレの出したものがゾロの手を濡らす。
・・・脱力。
気持ち良すぎて身体に力が入らねえ。
オレは惚けたままゾロを見る。
汗のにじんだ身体。
やっぱりこいつかっこいい。
*3*
て、まだやるんかー。