道楽倶楽部
REBORN スクアーロ受本
 200905017発行
  

山本武、お前すげーことになるかもな

 R18
ザンスク・山スク
A5小説本    P28     200円

     表紙画像  
(表紙・色上質紙)

標的238より捏造
  
「山本武、お前すげーことになるかもな」
(山スクR18) 山本がすげーことになってる話。
「カスはオレを崇めてりゃいいんだ」
(ザンスクR18)その後、イタリアに帰ってからのザンスク手加減話。
「スク、おそろしい子」
さらにその後の、ルッスーリア視点。
上記の三話を収録。




修業を始める前に、山本武は言った。
「なあ、スクアーロ、修業が終わったら褒美をくれよ」
「ゔぉおおい、やれるもんなんぞないぜぇ」
「ここにあるものが欲しいのな。すぐもらえるのな」
「それなら、いいぜえ。せいぜい、がんばれえ!!」
   スクアーロにとっても、初めての弟子だったから、褒美をやってもいいと思ってしまったのだ。本当に。

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「山本武、お前すげーことになるかもな」
(SAMPLE・途中抜粋)
「・・・もうオレが教えることはない。行けぇ。行って、 思う存分戦って来い・・・」
スクアーロはわずかに目を開けて、山本を見た。
 山本に対しては、いちおう手加減はしてある。戦えない身体にはしていないはずだ。
今晩ゆっくり休めば、明日の昼には万全のはずだ。
「・・・いや・・・まだ教えて欲しいことがある。スクアーロ、あんたにしかできないのな」
山本の顔は真剣そのものという感じで、訴えるような顔で懸命にスクアーロを見ていた。
 教えられる技は全部見せたし、完成したのも確かめたはずだ。これ以上することは何もないはずだ。
「何だぁ?」
振り払おうとしたスクアーロの右手は、山本にがっちり掴まれた。
 まさかな。
 嫌な予感がした。
 スクアーロの手が、山本の股間の昂りに導かれていく。
「これ・・・どうにかしないと、戦いにいけないのな」
「・ぉおおい、知るかあ!!  一人で抜いて来い!!」
スクアーロが怒鳴ったが、山本は引こうとはしない。
「あんた、教えてくれたじゃないか。避けて通れない時があるって」
 スクアーロはあぜんとして山本を見た。
 激しい戦いは体力も精神も消耗する。男は疲れると、こうなったりもするものだ。
殺しの後、気持ちが昂って、欲望を解放してすっきりしたくなることもあるのも事実だ。
 確かに、スクアーロの知る二十四歳の山本にもそんなところはある。というか、興奮しやすいのは事実だ。
 これはガキの山本だが、大人になっているのと同じ山本武であることも間違いない。
「なあ、あんた、十年後のオレってどんな奴?」
山本は突然、気になっていたことを聞いた。
「はぁ? 剣士らしくなってるぜぇ」
スクアーロはどうやってこの場を切り抜けるか必死に考えていた。こいつはたかが十四歳だ。気を紛らわしているとそのうち治まるに違いない。
「あんたとエロいことしてるのか?」
 返事はなかったが、スクアーロのほほに一瞬赤みが差した。
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「カスはオレを崇めてりゃいいんだ」
(SAMPLE・途中抜粋)

「ゔおおおおい、ザンザス、帰ったぞお!!」
三十を過ぎても、いっこうに変わらないスクアーロの大声が、廊下に響き渡っていた。
「うるせえ、ドカス!!」
ザンザスは条件反射的に、そばにあったコーヒーカップを投げた。
「うぉおお、何するんだぁ!!」
カップは、スクアーロに当たり、割れて床に落ちた。
 スクアーロは、暗殺や戦いの時は、器用に凶器をよけるのに、普段はまったく隙だらけで、物を投げると、面白いように当たるのだ。
 スクアーロにカップが当たったのを見ると、ザンザスは少しすっきりした。
 うるさくて落ち着きのないやつだが、やっぱりこいつがいねえとつまらねえ。
「山本は、きっちり仕込んできたぜえ!!  負けるはずはねえ!!」
自信満々のスクアーロをザンザスは冷たい目で見た。
 何を言ってるんだ、このカスザメは。あんなに苦労して作ったDVDは役に立たなかったみてえじゃねえか。
あれを作った時も、えれえ自信満々で、ディスクを見せては得意げにしてやがった。
 あんなもの見たって、剣技が上達するわけねえ。剣技よりか、カス自身の姿を見せつけてるとしか思えなかった。
「スコントロ・ディ・ローンディネもさらに完成させたし、アタッコ・ディ・スクアーロも教えてやったしなあ!!」
スクアーロは得意げに続けている。
 こいつは本当に剣の申し子のようなやつで、戦わせておけばいつまでもやっている。
今の時代の山本とも、よく剣の練習をしているようだ。いや、剣だけじゃねえか。
「おい、カス、教えてやったのは、剣だけか?」
ザンザスの言葉に、一瞬、スクアーロの目が泳いだ。
「ゔぉ、まあ、剣とか、いろいろな・・・」
煮え切らないスクアーロを見て、ザンザスは手招きした。
「来い」
スクアーロは、明らかに後ろ暗い感じで近寄って来る。
 ザンザスは、スクアーロの髪をつかんでひっぱった。
「・ぉぉおお、ボス、止めろぉ!!  なんでいつもそんなに暴力的なんだぁ!!」
スクアーロは必死で抗議しているが、それを聞くとザンザスはさらにむかついた。
 このクソミソカスが!!
 いつも、髪が抜けねえ程度にひっぱってるだろうが!!
 鼻血が出ても、鼻の骨が折れるほどやってねえだろ!!
 縫うほどのもんはぶつけてねえだろ!!  
殴っても、そんなに痕にならねえように加減してやってるだろ!!
山本武がいつもカスザメを狙っているのは知っている。
ときどき、オレの目をかすめて事に及んでいることも知っている。
 山本は、沢田綱吉なんぞより、よっぽど肝の座った男なので、はっきりとオレにカスザメに興味があるので、手を出すと宣言してきた。オレは、好きにしろと言った。カスザメにもそう言った。
言ったものの、いざ、本当に、こいつがあいつとデキちまうと、気にくわねえ。
 雨の守護者としての山本の剣の家庭教師ができるのは、いまいましいが、このカスザメしかいやがらねえ。
 だから、オレは、日本に行く事を許可した。
 山本の小僧は背こそ、あいつらの中ではでかかったが、ひょろりとして、まだ十四のはずだ。
「おい、正直に吐け」
 髪をぎゅうっと引っ張ると、スクアーロは困った顔をした。気にいらねえ髪なら、とっくに切らせている。このカスは、そんなことにすら気づかねえ。
「修業が終わったら、褒美をやると約束したんだあ」
 突然何を言い出すのかと思えば・・・。
「・・・それが、てめえの身体か」


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標的238であまりに萌えたので、萌えが留まることを知らなくなり一気に書いた話です。
山本とのいろいろな修行のあと、スクはザンザスのもとに帰っているという設定です。
マグロをまさか修行中にまるごと焼いて食べていたとは想像もできませんでした。
スク、恐ろしい子!!!!!



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