「AM2:00」
(Rebo to Driveネタ)
5/11 インテ大阪 無料配布ペーパー文
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ヴァリアーの仕事は年中無休である。
特に時間は決まっていないのだが、暗殺という任務上、だいたい夜に行われることが多い。
ターゲットを始末しに動く時は、一斉に行く場合もまれにある。
今回のターゲットは新興ファミリーのボスの暗殺だった。
ボンゴレと一度は同盟を結び、恭順を示したものの秘かに裏切り行為を働いていたのだ。
ボンゴレにその裏切りを見抜かれ、ヴァリアーに狙われると知ったターゲットは、身を隠し潜伏を続けた。
ベルとスクアーロは、XANXUSの命を受け、見張りを続けた。ターゲットは町の中の目立たない建物の中に潜んでいるようだったが、
まだその中にいるという確証がない。
「ゔぉおおおおおい、寒いぞぉ!!」
「先輩、うるさいんだけど」
白い息を吐き、コーヒーをすするスクアーロを呆れた目で眺めてから、ベルはまた窓の方を覗いた。
時間は深夜1時になっていた。
この時間になってやっと動き出したのだ。
こんな任務、平隊員がすればいいものだ。
それが、ボスとスクアーロのケンカのとばっちりで、王子にまでこんな任務が押しつけられている。
ボスだって、一人でスクアーロにこれをやらせたらいいのに、それをしない。
「ターゲット確認。連絡を」
「ボスぅ、いたぜえ」
それから三十分後。スクアーロが連絡すると、XANXUSはすぐにやってきた。
そして、スクアーロを手招きすると、物陰に連れ込んだ。
「うおっ、ボス、任務は・・・。でも、あったけえぞぉ・・・」
すっかり身体が冷えきっていたスクアーロはXANXUSにくっつくとうっとりとしがみついた。
ぐうたらしすぎるボスに意見してしまい、自分はどんな任務でもやると言ってしまったため、
ボスにこんな下っ端のするような偵察の仕事を命じられてしまった。
XANXUSは冷えきったスクアーロのほほに手をあてた。
暗闇の中でも、スクアーロの白い髪と白い顔は光を発しているように見えた。
コートぐらい羽織って出てくればいいものの、そんなことは考えつかないらしい。
冷えきっているのに、自分のことに無頓着で、自分の状態がどういうものなのかも分かっていない。
XANXUSはスクアーロを抱き込んだ。
「あたためてやる」
「ゔぉぉぉ・・・」
スクアーロは顔を赤らめた。
ベルはため息をついた。
うざすぎる。
ボスでなかったら、殺してるところだ。
時間は3時になっていた。
XANXUSをはじめ、ヴァリアー幹部全員でターゲットを瞬殺したので、実際の暗殺にかけた時間は3分もかかっていなかった。
予想に反し、まったく手ごたえのない敵だった。
もちろん、本来ならば、2時には撤収できているはずの任務だ。
ルッスーリアは、ちらりとスクアーロの方を見た。
一人だけ椅子に座っていて、すぐそばには XANXUSが立っていた。
ボスが先に出たと聞いて、あわてて来てみれば、二人が1時間近くもいなくなっていたせいで、ずっと待たされていたのだ。
バレバレなんですけど。
スクはすっかりあたたまっていい感じだけど、私の身体はすっかり冷えてしまったわ。
私もあたためてもらえないかしら。
ヴァリアーは今日もいい感じよーーー。
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「Rebo to Drive 」 見て、「何これ!!!」と思ったのは私だけではないはず。
スクが座ってボスが立っている!!!!!!
ヴァリアーは相変わらず仲良しな感じでよかったです。
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