再び出会えぬ愛しき君に
 
 
 

シャンクス・サンジ
 
 
 
 
 

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「あ−−−、まいったな、こりゃ」
シャンクスはベッドの端に腰を下ろしてため息をついた。
ベッドの上ではサンジが眠っている。

ヤリすぎたという自覚はある。
元より手加減するつもりなどなかった。

「オトナ」を教えるはずが、
「コドモ」にハマっていいはずがねえ。

サンジが普段口に出さない想い。
思った通りだった。
体も、心も。
この子の全てはゼフのもんじゃねえか。
どれだけ離れていても、
サンジが見ているのはゼフだけってことか。
 
 

だけどゼフはそれでいいなんて思っちゃいねえ。
・・・クソ。
連れていけるもんなら、
連れていけってか。
・・・ついてくるならな。

たしかに「特別」だよな。
こんなバカみてえな一途なガキはめったにいねえ。
あーあ、オレもこいつにゃ甘いよな。
手のかかるガキだ。

オレのもんにならねえくせに。
オレのもんになったら可愛がってやるのに。

まったく、
なんてこった。
これ以上、手え出せなくて、
寝てるの見てるだけってか。

しょうがねえ。
一緒に添い寝でもしてやるか。
まあ、ヘンな気起こさない程度に近寄ってだな・・・。

とりあえず、寝よう。
またそれから考えればいい。

明日のことは明日に。
過去のことは過去に。
 
 
 
 
 

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厨房裏