再び出会えぬ愛しき君に
シャンクス・サンジ
8
「あ−−−、まいったな、こりゃ」
シャンクスはベッドの端に腰を下ろしてため息をついた。
ベッドの上ではサンジが眠っている。
ヤリすぎたという自覚はある。
元より手加減するつもりなどなかった。
「オトナ」を教えるはずが、
「コドモ」にハマっていいはずがねえ。
サンジが普段口に出さない想い。
思った通りだった。
体も、心も。
この子の全てはゼフのもんじゃねえか。
どれだけ離れていても、
サンジが見ているのはゼフだけってことか。
だけどゼフはそれでいいなんて思っちゃいねえ。
・・・クソ。
連れていけるもんなら、
連れていけってか。
・・・ついてくるならな。
たしかに「特別」だよな。
こんなバカみてえな一途なガキはめったにいねえ。
あーあ、オレもこいつにゃ甘いよな。
手のかかるガキだ。
オレのもんにならねえくせに。
オレのもんになったら可愛がってやるのに。
まったく、
なんてこった。
これ以上、手え出せなくて、
寝てるの見てるだけってか。
しょうがねえ。
一緒に添い寝でもしてやるか。
まあ、ヘンな気起こさない程度に近寄ってだな・・・。
とりあえず、寝よう。
またそれから考えればいい。
明日のことは明日に。
過去のことは過去に。