失楽園
 
 

ゾロ × サンジ
鬼畜エロ
 

20禁
 

20050619
 ゾロサンオンリー
BATTLE   ROUND   大阪 発行
 P76 600円
 


表紙
 
 
 

心というものはそれ自身一つの独自の世界なのだ。
 

地獄を天国に変え、天国を地獄に変えうるものなのだ。
 

その者は、神の家を淫欲と暴力をもって完膚なきまでに荒らした。
 
 

                                                                   ミルトン「失楽園」
 
 
 
 
 
 
 

激しい嵐の後、
ゾロとサンジは小さな島に流れ着いた。

その島は美しい花が咲き乱れ、
さまざまな果物が甘い香りを放つ、
楽園のような島だった。

戦う敵もおらず、
食材は豊富で飢餓の心配もない。

二人きりの生活がはじまり、
何の心配もいらない島で、
ゾロはサンジに目をうばわれた。

サンジを見ると心の中で焔が燃えさかる。
地獄の業火がゾロの身を焦がした。

そして陵辱と支配の日々はすぐにやってきた。

果てのない快楽と苦悶の時がはじまった。
 
 
 
 
 
 

愛を知らないゾロが落ちた地獄。

愛を知っているサンジが落ちた地獄。
 
 
 
 
 
 

MUSIC

SOMETIMES   YOU  CAN'T   MAKE   IT  ON  YOUR   OWN
U2



 

またしてもヤってしまいました。
世間の清らかなゾロサンと一線を画した問題作。
汗。

「天国と地獄」「光と闇」「快楽と苦痛」「愛と憎しみ」
あたりを意識して書きました。
今回はちゃんと参考文献もありました。
ミルトンのやつだったので、
高邁で詩的な表現がばんばん出ていたので、
いくつか用語を拝借いたしました。

あと、最初の段階からあったイメージが、
ロシア映画の「父、帰る」です。
父と子の愛憎を描いた重い話でした。

そしてイメージ曲がU2。
これにしたせいで、
話はさらに重くなりましたが、
「許し」
というものが出てきました。

あとはひたすら鬼畜エロでがんばってみました。
割愛しようと思いかけたところもあったのですが、
最初から20禁と宣言しておりましたので、
かなりがんばって書きました。
はっきり言ってエロの世界は奥が深い。
21禁でもいいけど、20禁にしてみました。
サンジのお相手はゾロオンリーです。

自分では鬼畜のようで鬼畜でなく、
エロのようでエロでなく、
純愛でハッピーエンドな話だと思うんですが。
いや、思うのは勝手です。

あと、問題の表紙。
わさわざ印刷所から連絡があって、
「模様がぎりぎりで少し足りないので切れますがどうすれば?
再入稿してもいいですよ」と。
私は力強く、
「切れても構いません!!!!!!」
と言い切ってみました。
運を天にまかせてみました。
てへ。
果たして勝つのは印刷所の技量か、残酷な現実か。
購入された方が手にするのは、
天国のような美しい表紙(当サークル比)か、
地獄のようにむかつく見切れた表紙か。
違う意味での問題作です。
(注・一瞬印刷ミスに見えても間違い無く違うと思われます)


 
 
 

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