revenge

*1*

side  SANJI
 
 
 
 

オレは食料庫を見て考え込んだ。

肉が足りねえ。
あるにはあるが、かなり痛みかけている。

食中毒すれすれの感じ・・・

どうしたもんか。
いちか、ばちかだ。
ヤローどもに食わせよう。

にんにくを使って臭みを消し、煮込む。
香料もたくさん入れた。
我ながら上手いもんだ。
腐りかけなんて、全然わからねえ。

夕食用にたっぷり煮込むことにする。
準備ができたら、ちょっと休むことにしよう。
だるくてしようがねえ。

何でって、全部ゾロのせいだ。
最近、あいつはなんだか偉そうにしやがる。
て、いうか、オレを所有物かなんかだと思ってるんじゃねえのか。

昨夜だって。
オレが「止めてくれ」って言ったのに。

ああ、なんでこうなっちまったのかな。
確かにオレはゾロのことが好きだ、と思う。
だからって、好き勝手されるのは、嫌だ。

最近のゾロはオレがゾロのもので、だから何でも出来る、みたいな感じ。
なんか、勝手な亭主みてえだ。
そりゃ、ゾロにイロイロされるのは気持ちいいし、
オレだって、ヤりたいし。

身体を重ねるようになって、知ったけど、あいつ強え。
って、ゆうか、絶倫てやつ?
今までのオンナって、大変だったんだろうなあ。
オレでも身体もたねえ・・・

気持ちいいけど、だりい。

冗談じゃねえ。
こんな日常。
 
 
 
 
 
 

うとうとしてたオレの首筋を誰かが触ってる。
なんだよ、眠てえんだよ、オレは。

馴染んだ感触。
オレの胸元におりてくる、感触。
敏感な部分をなであげられ、オレはかすかに、声をだす。
「・・・ん・・・」
さらに身体に触れられる感触。
気持ちいい。

感触はさらに下に降りてくる。
ズボンをまさぐられる感じ。
ちょっと・・・これ・・・
強く直に握りこまれてオレははっきりと目をさます。
「!!!!」

目がさめると、ゾロがそこにいるのも、
オレの服がはだけられているのにも、はっきりと気がついた。

信じらんねえ。
コイツなにしてやがんだ。
昼間っから!!!

「てめ・・・なんの真似だよ・・・っ・・・」
抗議の言葉をいい終わらない内に、ゾロが口付けてきた。
オレを握りこんだ手が愛撫を始める。

ダメだって!!!
鍋の火、見ねえと。
てゆうか、朝方までさんざんヤったろ。
何、発情してんだよ!!!

だけど、オレの身体はゾロに答え始めている。
心はついていかねえのに。
これじゃ、ゾロの思うままじゃねえか。

あー、もう信じらんねえ。

ゾロに貫かれたら、オレは心の中で文句たれる余裕すら失っちまう。

気持ちいいのは、ゾロだから。
こいつについていくのは大変だ。
いつまで、こうしていられる?

一人で走りつづける剣士。
誰も求めない生き方。
孤独じゃねえのかよ。
オレにはできねえ。そんな生き方。

ゾロの動きが激しくなる。
いつの間にかオレもゾロに合わせて腰を振る。
身体の中にゾロを感じる。
絶頂の瞬間、オレはゾロにしがみつく。

結構恥ずかしいかも。
いつも文句言ってても、結局最後はゾロにしがみついちまう。

すると、いつもゾロは勝ち誇ったツラをする。
それって、なんか悔しいじゃねえか。
悔しいし、恥ずかしいし、ツラも見られたくねえ。

なのに、ゾロはオレのあごをつかんで、自分の方に向けさせる。

チクショー。
「てめ・・・何の真似だっっっ」

ゾロはニヤリと笑うとオレを抱きしめた。
「まー、まー、カッカすんなって」
そう言いながら、オレに服を着せていく。
表面上は全てを元通りにすると、何事もなかったかのように、酒を探しはじめた。

床に座り込んで脱力しているオレを見て、言う。
「オイ、何か焦げ臭くねえ?」

いけねえ!!
オレはあわてて、焦げ臭い鍋のところに飛んでいった。

焦げてる・・・
かなり・・・
なんて事だ!!!

「ま、焦げたって喰えるだろ」
ゾロがふざけたことを言う。

信じられねえ。
信じられねえ。
もー、最悪。
「・・・・てめえ、食うんだな」
「ああ、食ってやる」
そういうと、ゾロが部屋を出ていった。

信じられねえ。
許せん!!!
オレはリベンジの手段を思い付いてニヤリとした。
ゾロ、てめえには、特別料理にしてやるさ。
 
 
 
 

*2*


これは涼子さんの9999hitリクの「亭主関白気味ゾロサン」です。
自分の中じゃそうなんですけど・・・
サンジに言わす予定の言葉は2です。
BBSに書いた「おばけにこわがるサンジ」設定は止めました。
理由・アホ過ぎたため。
 
 

アホすぎてつきあいきれん    ともにアホ仲間になりましょう