RISK
 

ZORO★SANJI
 
 
 
 
 
 
 
 

★3★
 
 
 

サンジは動かないゾロに焦れてきた。
ゾロの昂りは十分なのに。
いつもなら・・・、
もう荒々しく組み敷かれてあえいでいる頃だ。
体はもう覚えている。
なのに・・・。

「自分で入れろ」
ゾロの言葉にびくりと反応する体。
いつもなら、
もうゾロに抱きしめられているのに。
ゾロの熱い体。
欲しい。
こんなに欲しいのに。
拒絶された訳じゃねえ。
だけど、求められてるのか?
コイツの体だってその気になってる。
なのに、ゾロから仕掛けてこねえ。
なんでだよ。
なんで、今日に限って・・・。

拒絶された訳じゃねえ。
ゾロの言う通りにすればキモチよくなる。
そう、自分でヤればいいんだ・・・。
なんかすげえ恥ずかしい。
でも、ゾロのが欲しい。

ちくしょ・・・。
ゾロが欲しい。

オレは・・・。
する・・・しかねえ。
ゾロが欲しいから。
ゾロがシてくれねえ。
シてくれねえけど、
ゾロはシていいといった。

サンジは顔を赤らめ、
寝転がったままのゾロの体にまたがった。
はっきりと欲情を示した体がゾロの目の前に無防備にさらされる。
・・・見られてる。
ゾロの鋭い視線で見られてると思うだけで、
イきそうになった。
それでも、自分で後を慣らし、
先端を秘部にあてがう。
震えそうな体を必死で支え、
大きく息を吐いた。

オレはコレが欲しかったんだ。
ゾロに貫かれることがオレの望み。
もう抱かれてよがることのみっともなさより、
ゾロに突っ込んでほしいという気持ちの方が勝っている。

ハヤク、
ゾロでいっぱいになりてえ。
 
 
 
 
 

サンジは荒い息を吐きながら、
ゆるゆると体を沈めていく。
「あっ・・・はあっ・・・」
こらえ切れず、声が上がった。
サンジの体の内側はゾロのモノでいっぱいになる。
熱い男の証。
ゾロ・・・。
キモチいい。
でも、もっとゾロを感じたい。
もっとキモチよくなりてえ。

「自分で動け」
ゾロの言葉にサンジの体は羞恥に火照る。
恥ずかしい・・・。
真っ赤な顔でゾロを見るが、
ゾロのモノが更にサンジの中で質感を増したにも関わらず、
ゾロは動こうとしない。
 
 
 
 

ゾロは己の昂る体を精神の力で押さえ付けた。
チクショウ。
サンジの奴、
お願いするような目でみやがって。
だが、オレは決心した。
てめえにヤらせてやる。
欲しがってるのはてめえの方だと自覚させてやる。
オレはこれ以上流されると駄目になる。
自制心だ、
自制心。
クソ、なのに乗ってるだけで、
締めてきやがる。

やがてサンジがゆっくりと動き始めた。
まどろっこしい、
もっとガンガンにやりてえけど・・・。
凄え、視覚にクる。

エロいツラして喘いでるサンジ。
自分で腰振って、
前をビンビンにして。
「ああっ・・・ああっ」
聴覚からも、体を犯す快楽。
何より触れた部分が熱い。
たまんねえな。
もう、イきそうだ。
 
 
 
 
 

不意にゾロに腕を掴まれ、
サンジは無意識のうちに閉じていた目を開けた。
「イけよ」
サンジの体の内部にゾロの激しい奔流がたたきつけられる。
ゾロの欲望を体じゅうで感じる。
「ああああっ」
同時にサンジもまた、激しく精を放った。
ゾロの胸や顔、床にまで白濁したものが飛び散った。
お互いに荒い息がおさまるまで、
沈黙が続く。
だが、繋がった体は離れることはない。

「すげえ飛ばしたじゃねえか」
ゾロの言葉にサンジは顔を背けた。
今、出したばっかりなのに、萎えてない性器。
「まったくいい眺めだったぜ」
ゾロが小刻みに笑うのがまた刺激になる。
チクショウ、
でも何一つ言い返せねえ。
 
 
 
 

なんでサンジは、
こういう時だけ、
こう可愛くなるかねえ。
必死に顔を背けて、
唇かんで・・・。
悔しそうにしながらも、
体は正直。
大体、まだ入ってるし、
コイツだって勃ってるし・・・。
だからもっとメチャクチャしたくなるんだよ。
悪いのはサンジだ。
オレじゃねえ。

「もう、止めるか?」
止めるわけねえだろ。
ていうかオレは全然ヤリたりねえ。
サンジはびくっとして、
首をかすかに横に振った。
てめえも、止めたくねえよな。
「なら、いつでもヤらせるか?」
サンジは困ったようなツラをした。
コイツは、いつも文句言い過ぎ。
まあ、ちっと仕返ししたっていいだろ。

お前もちったあ、困れ。
オレが困ってるくらいは何か考えろ。
オレの事、
「体力バカ」
とか、
「気が利かねえ」
っていいやがるが、
てめえこそ無自覚なバカだろがよ。
たまにしかオレの事なんて考えもしねえクセに。
いつも最低の扱いしやがって。
でも、てめえを抱いてるのはオレだ。
一番キモチよくさせるのはオレだ。
てめえが、シてえのはオレだ。
分かってんだろ、バカコック。

「オレとヤりてえんだろ」
サンジはおずおずと言った感じで頷いた。
クソ、
それが反則なんだっての。
普段クソ生意気なクセに!!!
つい甘くなっちまうじゃねえかよ!!

オレはリスクを背負う気はねえ。
サンジ、てめえが背負え!!
 
 
 
 
 
 

結局サンジはうんと言わず、
オレはキレて動き始めた。
「あっ・・・ああっ」
サンジの嬌声が夜の空気を震わす。
クソ、
これじゃいつもの通りじゃねえか。

この次は絶対「約束」させてやる。
それでもってはやく気づけ。
 

お前にはオレしかいねえことに。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

end
厨房裏



管東平野さんの88888リク、
ゾロがサンジに「自分で動け」を言う、
です。
ゾロなら言いそうだ。
そして言われて動くサンジもサンジ。
エロカップルですから。
この部分、長いですね。エロ部分だけ長いって・・・いいのかこれで。

この話、予定しなかったのに、気づくと妙に甘甘。
ていうか5割り増しくらい甘い(当社比)。