道楽倶楽部
REBORN スクアーロ受本

 20120108発行
  

strenna

   

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ザンスク
虹の代理戦争編
R18

 A5コピー本    P16     100円

 マーモンの代理戦争で日本に来て戦っているヴァリアーの話
年始のstrenna(おくりもの・プレゼント・お年玉)の話

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SAMPLE・冒頭抜粋)
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  呪われた赤ん坊であるアルコバレーノの代理戦争が始まりそうそうたるメンバーが日本を訪れていた。
 勝ち残るためにアルコバレーノたちは、それぞれ作戦をたて、代理の者を探した。
 マーモンはごっそりためた金を投入してヴァリアー幹部たちのために新しいリングを作った。
それぞれの匣兵器も格段に進化し、未知のバワーを秘めていた。
「ボス、ボスならやってくれるよね」
マーモンは、ふんぞりかえって肉をかっ食らい続けるXANXUSをすがるような目で見た。
 なんの因果か赤ん坊にされてしまった恨みははかり知れない。
なぜ一人だけもとに戻れるかは分からないが、勝てばいいだけだから、これは絶好のチャンスだ。
 十年後のXANXUSについては知らないが、マーモンの知る限り一番強い男はXANXUSだ。
ボンゴレリングの適応者ではなかったが、その実力、風格ともに王の素質を持っている。
気紛れでめったに動かないので、受けてもらえないかと思ったが、やはりXANXUSは違う。
超直感で何かを感じたようだ。
XANXUSの超直感はマーモンが見ていても、時々恐ろしくなるくらいで、なぜ分かるのか不思議だ。
 日本に来てからというもの、ヴァリアーは町に何度か出かけたが、
その後はXANXUSはごろごろしているばかりでいっこうに動く気配がない。
下手に動いてボスウォッチを狙われても困るのだが、さっばりやる気もないように見える。
 マーモンはため息をついた。
 もう戦いは始まっているのに、まったく緊張感がない。
 他のヴァリアーのメンバーはターゲットを決めて、出ていっている。
作戦隊長はスクアーロで、みな自然にそれに従っていた。
 十年後に何があったのか知らないが、マーモンが知らない間にみんなずい分変わっていた。
 ベルがマーモンのほっぺたをぷにぷにするのが好きなのは相変わらずだったが、ボンゴレリングを争っていた時を思うと、ずっと大人になっていた。
感情だけで生きていたベルが少し考えて行動するようになっていた。
 ルッスーリアはさらにかいがいしく乙女かつ母親っぽくなっていた。
ボスの妻や愛人の座はあきらめたものの、ボスの身体をもらうことはあきらめていないようだった。
 レヴィは相変わらずスクアーロにからんでいたが、「ボスのため」に我慢しなければならないことが分かっているようだった。
 スクアーロは相変わらず声が大きく元気だったが、ぎらぎらしたところがなくなり、冷静で落ち着いて行動できるようになっていた。
どうやら、十年後の未来では、ボスとスクアーロは恥ずかしいくらいできあがっていたようで、それがいたたまれないようで、
シモンファミリーとの戦いの頃にはスクアーロはいつもボスに対してぎくしゃくした動きをしていた。
 XANXUSもおかしかった。
以前のように一方的にいびって殴ってケガをさせたりするよりずっといいけれど、
明らかに意地悪したり無視したりして、スクアーロを怒らせていた。
 ボンゴレ十代目の継承式にボスは行かなかった。
 その後、ボンゴレとシモンファミリーとは和解したようで問題がなくなり、
スクアーロがイタリアのヴァリアー本部に帰ったあたりから、ボスの態度が変わった。
 スクアーロにほんのちょっとだけやさしくなった。
 そうすると、全てが変わった。
 スクアーロがボスを大好きなのは、もうずっとずっと前から。
 ボスが氷づけにされ、生きてるか死んでるか分からないような時でも、ボスのことだけを支えに生きていた。
 そのボスから手を差し伸べられたら、その手を取るしかないよね。
 この前なんか、町のなかで手を繋いでいた。
スクアーロはぎくしゃくして手と足が一緒に出ていたけれど、嬉しそうだった。
それは一瞬のことだったから、レヴィなんかは気がつかなかったみたいだけれど。
 ボスもいい相手にしたものだね。まったく金はかからないし、いつでも侍らせるし。
 マーモンが考えていると、話声やドアを開けるでかい音が聞こえてきた。
「・ぉおおおおい、帰ったぞぉ!!」
スクアーロを筆頭に、ベルとルッスーリアが部屋に入ってきた。
「スカルとかいうアルコバレーノがでかくなりやがって、オレたちの攻撃を持ちこたえやがったんだぜえ!!」
ポイントなしだったにもかかわらず、スクアーロは楽しそうだった。
ルールはあるものの、普段は戦えない相手と思う存分戦えるのだ。
 XANXUSはちらりとスクアーロを見ただけで、何も言わなかった。
以前なら、グラスの一つも投げつけたところだった。
「ボス、あいつらやるわぁ。いい男はいなかったけど、私も燃えてきたわぁ!!」
ルッスーリアもうきうきしていた。
「ムッ。もっと真剣にやってもらわないと困るよ」
マーモンの口はへの字になった。


 

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