表紙
冒頭部分
ビッグ・マムの開くティーパーティーでは、盛大な結婚式が行われようとしていた。
新郎はヴィンスモーク家の三男サンジ、新婦はシャーロット家の三十五女プリン。
華やかな会場に、豪華な料理。各界の大物たちが集められ、結婚式の会場は大勢の人でにぎわっていた。
サンジは控室で座っていた。
隙をみて会場を飛び出そうと思っていたのに、それができない。ビッグ・マムのもとに来てから、常に美女たちがそばにいるからだ。
入れ替わり立ち替わり世話係として美女がやってくるので、うっとりしているうちに結婚式当日になってしまった。
ここは天国だ。
こんな美女ばっかりのところは生まれて初めてだ。
夢のようだ。
美女にほほえみかけられると、すべてを忘れてメロリンしてしまうのだ。
プリンちゃんという子も可愛い。
写真を見ただけで、目はハートになり、鼻の穴がふくらんだ。
その様子をサンジの姉と弟がひそかに観察していた。
(続く)
結婚式の話
826話・サンジの姉弟ネタ