罪と罰


*6*
 
 
 
 
 

サンジはだらしなく身体を投げ出していた。
もう指一本動かせない。
ゾロでいっぱいになった身体。
身体中からゾロの精液が流れ落ちる。

今が昼か夜かも分からない。
時を失った部屋。
もう喘ぎ声も出ない。

だけど。
やっぱりゾロが好き。
好きで好きで仕方がない。

残酷ささえ感じたゾロのセックス。
これが本当のゾロなのか、いつもが本当のゾロなのか。
 
 
 
 
 

いくらねだっても、くれない。
イカせてももらえない。

かと思うと過剰な程の愛撫。
泣いても、喚いても、相手にされない。
言われた事に従うだけだ。

「淫乱」
ゾロはオレのことをそう言う。
その通りだからしようがねえ。
オレは懸命にオレの身体の中にゾロを受け入れる。
ゾロの身体が欲しい。
ゾロの精液が欲しい。
形あるもの、ないもの全て。
 
 
 
 

ゾロはサンジの身体に猛ったものを突き入れる。
どうしてだ。
いつまでヤっても終わりがない。
考えることを放棄したサンジ。
そうなってしまえば楽だろう。

突き入れた部分からはたっぷり注ぎ込まれている精が飛び散る。
お構いなしに、サンジの腰を高くあげさせ、激しく動く。
「・・・ぁ・・・」
再び昂ったサンジのモノ。
身体の下には淫らな雫をたらしつづけて。

エロい身体。
誰にでもこうなるのか。
こんなサンジを見ると更に欲情するのは何故だ。

サンジのせいだ。
オレを狂わせて。
ケダモノにする。

「ヤリ殺してやろうか」
欲望と絶望と愛情と。
コレは何だ。
この情動は。
止められない。
 
 
 
 
 

「・・・てめえ・・・の全部が欲しい」
サンジは途切れ途切れに言う。
ゾロへの想い。
いつの間にか積み重なった。
いつの間にかゾロしか見えなくなった。
これを言葉でなど、伝えられない。
胸を掻きむしるような懊悩。
涙が溢れるような幸福。

ゾロに側にいて欲しい。
駄目なら、生きていてもしようがない。
 
 
 
 
 
 

ゾロはまた昂るのを感じる。
サンジがオレを欲しがるから、オレも止まらなくなる。
「やるよ。約束する」
そう言って更に激しく動く。
サンジが意識を手放しても、身体は繋げたまま。

罪深いのはどちらだ。
この心をどう表現したらいい。
サンジ。

お前が地獄にいるなら、オレはもっと深くに。
だが後悔はしねえ。

共に堕ちる。
共に。
これは誓い。
 
 
 
 
 

「オレはてめえを離さねえ」
ゾロの言葉にサンジの身体が反応する。
身体がゾロを離すまいとして締め付ける。
サンジはゾロにしがみつく。
側にいてもいい?
ゾロがそう言った。
オレを離さねえと。
快楽の波がやってくる。
サンジは笑みを浮かべながら意識を手放した。
 
 
 
 
 

ゾロはサンジを抱きしめる。
涙と汗と精液で汚れた身体。

オレは約束した。
たとえそれが罪でも。
約束したことはやぶらねえ。

だから、サンジ。
オレはお前のものだ。
信念として誓う。
 
 
 
 

end
 



ありなさんの20000リク、「サンジがゾロを好きで離れない」「精神的にヘンなサンジ」なゾロサンです。
どん底に落ちてて必死でゾロを求めてるサンジ。
困りつつサンジを抱くと加減できないゾロ。

うーむ、ちょっとヤバいとこまでサンジがいってます。
私は健康な精神が好きです。
だから、早く浮上してくれ。
 

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