ダンパー改造

さて2004年を迎えてからというもの
すぴわん号にいろいろとガタがきたんです
その一つが「足周りの老化」でした・・・


さらにローダウン?

すぴわん号は「柔らかい足でかつ低く」がモットーでした

ところが2004年になると
次第にボディーとリアタイヤが干渉する頻度が増えてきたんです
夏頃にはまっすぐ走ってても
ちょっとした路面の段差ですぐ干渉・・・
以前は高速でコーナーまがったときだけでした
夏の終わり頃にはフツーに角を曲がっただけで
後ろの方で「シュン」と音がする始末・・・
クルマを降りてみてみると
ショルダーにキズがいっぱい・・・
「こりゃダメだ」と思いました

傷だらけ〜

原因はどうも「バネのヘタリ」のようでした
まだそんなに何万キロも走ってないけど
ま 社外品ですからね・・・

なんと指一本分無いくらい・・・
やっぱさがってる・・・


でこまったことにこのバネが
すでに生産終了品なんですわ
ンで必然的に別の足周りにスイッチせねばならなくなったわけです


ローダウンを採るか乗り心地を採るか

次なる足周りをどうするか・・・
これは悩みました・・・
「純正並みの柔らかさでローダウン」
と謳う社外品のスプリングはいくつかありましたが
果たして・・・

一応バネ以外も経年劣化していると考え
ダンパーは知人から走行距離の非常に少ない純正ダンパーを1台分安価で譲ってもらい
アッパーマウントはお向かいのプリモさんで新品をおごりました
これで

あとはバネだけ・・・

なわけです
どうしようか本当に色々考え悩みました

無限?GAB?
高価だし固いです
私の欲しい足とは明らかに違う方向性のモノです
猫足?
高すぎ!それに賞味期限が短いと聞きこれも却下

あと最近ジジィになったせいか
「ガツン」という足周りからの衝撃が
やけに体に堪えるようになってきたので(笑)
サスストロークは出来れば増やしたい
とも考え・・・

って ンなのはっきり言って無理だっての(爆)

ローダウンサスの多くはどうしてもサスストロークが減少します
基本中の基本ですが
見た目と乗り心地は両立しないわけです

そんなときあるHPでおもしろい記事を見つけました
ま 実際にはも少し前から知ってはいたんですが
そのときは人事だったんですねぇ(笑)
で ハタと気づいたんです

私の求めていた足周りはこれかも!と

その記事はKoraiさんのサイトにありました


ビバ!あし〜も足!!

Koraiさんのサイトで知った足周りは破天荒なモノでした
詳細はKoraiさんのHPに譲りますが
乱暴にかいつまんでいうと(笑)
ダンパーをロアアーム(ナックル)の中にもう少し深く埋まるようにする
という方法でした
これには驚きました
考案者はあし〜もさんとおっしゃる方であることもわかりました

「純正足のままローダウンが出来る」
こんな事が現実になるんです
同時に現状で考え得る最良の方法だと思いました

さっそくKoraiさんにコンタクトをとり
色々教えていただきました
まぁたKoraiさんたら本当に丁寧にいろいろ教えて下さって
おまけに考案者のあし〜もさんともコンタクトとっていただいて・・・
その上あし〜もさんがまたお優しい方
なんと!オリジナルのブレーキホースステーを
面識のない私に造って下さったんです
このあとにも記しますが
あし〜もさんも本当に丁寧にノウハウを教えて下さいました
全くお二人の底なしの優しさは一体どこから・・・
自分の人間的な器の小ささを痛感し
ガラにもなくブルー入ったりして(爆)

お二人にはこの場を借りて改めて最大級の感謝の意を表します

あし〜もさん謹製ステー!


実行!

KoraiさんのHPを参考にお休みを使って
純正ダンパーの下ごしらえ(爆)
グラインダーで元々のブレーキホースステーを削り取る!

ご近所さんはきっと
「今度はまた何始めたの?」
と思ってるに違いない(ド爆)
お向かいのメカニックの方も興味ありげに覗いていったり・・・

この辺の作業はKoraiさんのHPを参考になさって下さい
非常にわかりやすく解説してあります

あ 一つだけ注意を!
グラインダーを使う際は削粉がかかるところを養生(ようじょう)して下さい
具体的にはシートなどで覆って下さい
出来れば不燃性のシートならより望ましいですが・・・

私養生をしなかったもんですから
次の日見たら
作業をした周囲が真っ赤っか
削りカス(鉄粉)が錆びたんですな
気を付けないとアルミサッシやらステンレスやらも
「もらい錆び」でさび付いてしまいます
作業する人間だけでなく周囲の保護も大事です

それとグラインダーのような回転切削具の使用時には
手指保護のためにグローブをはめて下さい

以前作業中に自分の左人差し指第2間接あたりをえぐったことがありました
かなり深い傷だったようで
いつまでも出血が止まりませんでした
2〜3週ほどはやはり仕事や生活に支障がありました
勿論傷跡が残りましたし
未だに寒い季節になると指先に違和感があり
思ったようにまがらないことがあります
今考えると
よくまあ指先が残ってたなと(爆)
ホントゾッとします

あ グローブといっても
軍手の様な布のものは厳禁です!!
ヘタをすると巻き込んでしまいますから
するなら革のモノを・・・


挫折ぅ〜

さてクルマへの組み付けです
作業当日
10月というのに汗ばむ陽気
まいちおう天候は味方をしてくれた様です

BEATSONICの仲間を数人募って
人手をあらかじめ確保(笑)
晩メシおごらなきゃなー(爆)

持ち寄った道具で充分作業できてしまうほどでしたが
(一体あんた達何者・・・笑)
お向かいのプリモさんからもフロアジャッキを拝借
これで準備は完璧
さあ作業開始!
まずは試しにリアから・・・
ホイールキャップをはずしホイールナットをゆるめ
ジャッキアップして・・・
アッパーマウントゆるめて・・・
なかなか順調です

ところが
組んでみると

バネの受け皿がタイヤの内側と干渉することを発見!

あれま
こりは計算外でした・・・
う〜むどうしよう・・・
色々やってみたものの時間ばかりが経っていくのみ
パンク修理なんて予定外のことやってたりしたこともあって(笑)
時間切れ〜
仕方なく純正サスを純正状態で装着しただけで本日の作業は終了ぉ〜

残念だけどしょうがないですね
おかげでリアの車高が

死ぬほど高いですぅ〜(ド爆)

ボディーとタイヤの間にゲンコツが縦に入ります(爆)
まさに実物大チョロQです
数日このままで・・・(泣)

でもね
この状態だとホント乗り心地いいんです(爆)
ちょっとうれしかったりして複雑な気分(ド爆)


起死回生!

さてどうしたもんでしょう
Koraiさんあし〜もさんに相談して解決策を練るものの
妙案は出ず・・・
もちろんいろいろと対案を練っていただいたんです

スペーサー使う?
タイヤサイズ変える?
お皿を削る?
ダウン量を10mmくらいの控えめにして
ローダウンバネと組み合わせる
などなど・・・
う〜む・・・
とにかくすぴわん号のタイヤサイズがねぇ・・・
改めてデカイタイヤはいてるんだと実感しました


これぞ!といううまい解決策無いまま
とりあえずフロントの組付けをやろうと再度メンバー結集!
フロントは問題なく組み付けられました
純正サスでありながらダウン量30mm
今までよりダウン量は少ないですが
悪くはありません

ナックルからこれだけダンパーがはみ出してます

ボディーとタイヤの隙間は指3本入らないくらいです
交換前は指2本ちょうどでした

さて問題のリアです
再度トライしてみることに・・・

仮組みして色々考えているウチにあることに気づきました
なんとバネの受け皿は水平ではないんです
当たり前といえば当たり前ですが
バネは螺旋ですから受け皿も螺旋状に取り付けられています

うまいことに
ダンパーの向きを変えると受け皿の位置が10mmほど高い位置に来るんです!
純正状態だと
お皿の一番低いところがタイヤ側に来るようになってるんですな

ンでもって
初め欲張ってダウン量を25mmに設定したんですが
ドライブシャフトブーツとのクリアランスを考え
ダウン量20mmに設定し直しました
正確には「グラインダーで窪みを削りなおしました」ですね(笑)
すると・・・

無事クリア!!

まだクリアランス少ないですが
タイヤと受け皿の位置関係は
たわみひずみ以外走行中に大きく変わりません
この状態で組み付けを完了しました

ダンパーはこのくらい飛び出すことに
ちなみに25mmのダウン量だと

これくらい飛び出します
うひょ〜ブーツに当たっちゃうよ〜
ブーツが遠心力でふくらむことを考えるとかなり怖い・・・

ボディーとタイヤの隙間はフロント同様指3本入らないくらいです
前後的な見た目のバランスは悪くないです
ま 結果オーライって事で・・・
っていつもンなのばっかりやな(爆)


ンで乗ってみるとこれがまた・・・

しあわせ〜な乗り心地(爆)

純正足ってイイですねぇ〜
あなたもお試しあれ
ここでもう一度

「あし〜も足」最高っ!




「ローダウンサスで柔らかい乗り心地」は幻想?

今回一番ビックリしたのは
へたってしまったサスをバラしたときでした
なんとバンプラバーが見あたらないんです
でダンパーのボディに
いっぱい粉のようなモノが付着していました

これじつはバンプラバーのなれの果てです

こんなにでっかいものが・・・


バンプラバーはフルバンプしたとき
すなはちサスがいっぱいまで縮んでいるのに
まださらに突き上げられるときに
この衝撃からボディーを守るいわば最後の砦です

これが無くなっていたというのはどういう事でしょーか?
要するにローダウンしてサスのストロークが短くなった上に
柔らかいバネとダンパーの組み合わせですから
よけいにフルバンプしやすくなっていたんですね
いつもフルバンプしていたんだと思います
でバンプラバーは砕け散ってしまった・・・

これは同時に
それだけボディーに衝撃が加わっていたことを示します

ですから柔らかいサスならば
底突きしないために
ストロークを増やさないといけないんです
でないとボディがかわいそうなことになってしまいます

今回の「あし〜も足」
ストロークは純正のまま
柔らかさも純正のまま
でも前輪30mm後輪20mmのローダウン

実際にはフルバンプしたらすぴわん号のタイヤサイズだと
タイヤとボディの干渉が起こるでしょうが
今までよりはボディーに対して優しい足周りであろうとは言えるでしょう


番外編

あし〜もさんステーはこんなカンジで装着

一度目の組み付け時に発見
いずれも長さ3cm以上(怖っ)
タイヤ穴はパンク修理キットで修復しました

BEATSONICからの日雇い人夫(ド爆)
もっと働け〜(爆)
ウソウソ
ちゃんと感謝してますよ
本当にホントだってば(爆)

でも自分のビートのリアスクリーン交換してるヤツもいたなぁ(爆)


Special Thanks

それはもう人様のおかげで足交換出来たようなもんです

Koraiさん
あし〜もさん

そしてBEATSONICの有志の皆様
あ 忘れちゃいけない
お向かいのプリモさん

大変お世話になりました
重ねて感謝致します



ほーむ


ビートとっぷ