シフトノブ

ヘンなシフトノブ?
でも使用感はいいんですわ(笑)


シフトノブ交換時期がやってきた・・・

すぴわん号には
初めから純正オプションの本革シフトノブが付いていました
とても気に入ってたんですが
すぴわん号が私の元に来て六年余
さすがに革部分が傷んできました
そこで

シフトノブ交換計画発令!

手始めはいつものように某オークションです・・・
「シフトノブ」で検索
「画像のみ」表示状態で色々物色すると・・・

ありました妙なのが(ド爆)

グリップ部分に穴あいてンだよ
ヘンでしょ
妙に引かれるものがあり・・・

即落札したりして(爆)

競合相手は全くいませんでしたので楽々落札!
しかしなぜ競合相手が全くいなかったのか
後に身をもって知ることに・・・



さて手元に届いた新シフトノブ
実際に試しあわせしてみました
すると・・・

ノブ位置が高すぎる!

これには理由があります

見ての通りこのノブには穴が開いています
当然シフトのシャフトは穴の下までしか入りません
通常のノブだともっと深くはまるんですが
穴の分浅くしかはまらないわけです
はめた状態を見ると
シフトが妙に長くてえらくカッコわるい・・・
オマケにグリップ位置高すぎて使いづらい・・・
こりゃだみだ・・・

通常ならここで装着をあきらめるところでしょうが
このデザインどうしても捨てがたい(爆)
それにこれまたオークションに流しても

多分買い手が付かない(爆)

そりゃそうだ
私が落札したときに誰も競合しなかったんだもん・・・
なんとしてでもこのシフトを使ってやるぅ!


そこでなんと・・・

「めちゃクイックシフト」登場!(ド爆)

本来「めちゃクイックシフト」はシフトフィールをよりクイックにするために
シフトレバーのシャフトを短くしたモノです
しかし私にはシフトフィーリングなぞ

知ったこっちゃない(爆)

とにかくこのシフトノブを使うためなら何でもしまっせ
まぁた都合よくビートソニックのメンバーの中に
めちゃクイックシフト持ってるのがいたりして(爆)
で ダーイシ君登場!
ダーイシ君以前めちゃクイックシフト装着したものの
何となく気に入らずにはずしてしまい
そのままシフトはガレージの肥やしに・・・
ンで私のためにわざわざ
ガレージの奥底からメッチャクイックシフト探し出してくれました

ンで装着!
おお!ちょうど良い!!
めちゃクイックシフト万歳!(爆)

しかし・・・

ブーツがないから内蔵丸見えー

そうなんです純正オプション本革シフトノブは
シフトノブとブーツが一体になってます
で必然的にブーツが無くなった・・・と
じゃ ブーツをつくるかねとおもいきや・・・
やはり

人と同じはイヤ!(爆)

いちいち難儀なやっちゃな ったく・・・
ンでとにかく革ブーツでなく
プレートが何枚か重なって穴を隠す方法をとることに・・・


で設計開始・・・

やっぱ紙だ(爆)

穴を隠すためには
これだけのパーツが必要なのであった・・・

うまくいくかわからないからとりあえず二枚だけ(爆)

ボール紙で作ったパーツを
今度はアクリル板に張り付けアクリル板をきりぬきー
で組み立て後
つや消し黒に塗装して装着

まだあまりかっこよくないけど
とりあえず目隠しにはなってます
残りの枚数ちゃんと組んでも
なんかあまりカッコよくなさそうなので
現在二枚組んだ状態で思案中・・・

みんなコレ見て
「え?AT?」とか
「シーケンシャル?」とか
嬉しい反応してくれます(爆)


さてあれこれ苦労してやっと装着した新シフトノブですが
これがなんとまた

めっちゃ使いにくいし(ド爆)

どの向きに装着しても
なーんか握りにくいんだよね(爆)


この事例からわかるのは
シフトノブみたいな「機能パーツ」は
カタチで選んじゃいけないってことです(爆)
従来品のデザインはたしかに「退屈なデザイン」ではあるのだけれど
「必然のあるデザイン」でもあるんです
よい子の皆さんはマネしない方が無難でしょう・・・


つくりかえましょう(爆)

非凡だが使いにくいシフトノブ(笑)
ただこのシフトノブ
ビス1本でグリップの黒い部分がはずせます

むふふ
グリップ部分だけオリジナルデザインで・・・なんて・・・

うれしすぎる(ド爆)

そこで即時重合レジン登場!
おお!なんか久しぶりだ(爆)
まずグリップサイズのレジンのかたまりを作ります


ここでちょいと8148の材料学講座・・・

樹脂類は重合時に反応熱がでます
今回の大きさくらいだと
さわれないくらい熱くなります
問題なのはこの熱です

レジンは液体のモノマーと粉末状のポリマーが混ざり重合反応が起こります
液体のモノマーの沸点は通常80°以下です
すなはち反応熱が上がりすぎて
モノマーの沸点以上の温度になると
モノマーが水と同様に沸騰して気化します
すると重合して出来たモノが気泡だらけになってしまうのですよ
ならばどうするか
そこで水圧重合器の登場です

水圧重合器は簡単に言うと加圧装置です
重合反応が始まって圧力をかけてやると
加圧下ではなんと液体の沸点が上昇するんですよ

「富士山の頂上では珈琲やカップラーメンがまずい」
といわれます
これは気圧が低いため水が100°以下で沸騰するからですね
さらに極端な例では
真空下(0気圧)では水は0°で沸騰するのですよ
つまりその逆の状態にしてやります
1気圧以上の場所では液体の沸点が上がります

加圧することによってモノマーの沸点が上がりますから
反応熱で沸騰して気泡だらけって事を避けられます

また反応熱以外の
モノマーとポリマーの混和時に混入した気泡も加圧によってなくせます

加圧する道具は色々あるんですが
水圧重合器は構造が簡単で取り扱いやすいので
仕事でもよく使います

水を入れて上部のハンドルをぐるぐる回すと容器内を加圧します
加圧量はしれてるけど必要充分・・・


さて本題
で完全重合前のまだ柔らかいレジンを
シフトノブのフレーム部に圧接しておきます
硬くなったら
今度はエポキシパテ登場!
練って盛りつけてぎゅっと握ってやります(笑)

ここで注意
あまり生物的な造形にすると
クルマの中で見た目に違和感が生じます
要するに周囲になじまない・・・
エッジを立てるところはしっかりと立てないと・・・
私はパテ硬化後ヤスリで整形しました
段差を今度はタミヤパテで埋めてサフ吹いて
そして塗装・・・

出来た〜

ネコの手みたい(爆)

運転席側からの図

助手席側からの図


ウチのヨメは「ネコの手」というのが気に入ったみたいで
みるたびに「ネコの手」っていいます(笑)


使用感

握った感じはとても良いです
あれだけ使いにくかったのに
今はとっても良い感じ
積極的にシフトしたくなります(笑)

先入観無しに
「まあまあ座ってシフト握ってみてちょ」というと
たいていの人が握った瞬間
「ムフフ」とか
「おお」とか
「ニヤソ」とか(爆)
一様におもしろくかつ好意的な反応をします


穴あき非機能的デザインシフトノブが
コレで生き返りました
ぜいたくを言えば
塗膜の丈夫なウレタン塗料で塗装したいところですね
ステアリングの次に良くさわるところですから・・・




ほーむ


ビートとっぷ