5年目の大輪,レイブンズが初進出でスーパー制覇!
ボルティモア・レイブンズ対NYジャイアンツ−第35回スーパーボウル(28.01.2000)
着実な試合展開はまさに王者,意外な点の取り合いはレイブンズが快勝!
ディフェンシブにシーズンを勝ち抜いてスーパーボウルまで出てきたこの両チーム,ビッグプレイが出た方のチームが有利に試合を進めることができると予想されていました。また,スーパーボウル初の完封試合もあり得る組み合わせだけに,合計得点の最少記録も期待できるディフェンシブゲームとなりそうです。
1stQ,パントの応酬のあと,レイブンズQBDilferからロングパスが通ってレイブンズが先制。ジャイアンツディフェンスの名選手Sehornが抜かれてのTDだけにジャイアンツに衝撃を与えたことでしょう。
前半の得点はこれと2ndQでレイブンズが決めたFGだけであとは両チームディフェンスがしっかりと止め,ディフェンシブゲームらしい展開となりました。
前半終了:RAVENS10−0GIANTS
3rdQ,レイブンズはKM.StoverがFGを外し追加点を奪えず,完封試合や最少得点記録の声がささやかれ始めた頃,ゲームが大きく動きます。11分,レイブンズのパントはジャイアンツが自陣44ヤード地点までリターンしてそこからの1stD,QBCollinsの投げたパスはレイブンズディフェンスにドンピシャリ,リターンTDとなりレイブンズが17点リードとします。
このままではまずいとジャイアンツファンが思った,その直後のキックオフ,イーグルス戦でもリターンTDを決めたR.Dixonが96ヤードリターンTDでようやく得点します。ここから波に乗りたいジャイアンツでしたが,直後のキックオフをレイブンズKRJe.Lewisが84ヤードリターンTD!ジャイアンツの勢いを止めてしまいます(ちなみに,36秒で3TDが入ったそうです)。
3rdQ終了:RAVENS24−7GIANTS
4thQに入ると,レイブンズ勝勢となり,もうジャイアンツに逆転の力は残されていませんでした。レイブンズが10点を加え,最終的には34−7となり,完封試合にも最少得点記録にもなりませんでした。
試合終了:RAVENS34−7GIANTS
この試合,両チームQBの出来は決して良くなく,ディフェンスの出来は両チームとも良かったので,ターンオーバーが試合のカギとなったようです。レイブンズはターンオーバー0,一方ジャイアンツは4インターセプト1ファンブルロストでターンオーバー5。1stD獲得数はレイブンズ13,ジャイアンツ10。パントは両チーム11ずつ。ディフェンシブな中でビッグプレイを生み出すことができたレイブンズが得点上では圧勝という形になりました。
11連勝でシーズンを締めくくったレイブンズ,果たして次のシーズンでは?