Vanderjagtは神ならず,OTでドルフィンズ辛勝
インディアナポリス・コルツ対マイアミ・ドルフィンズ−AFCワイルドカードプレーオフ(30.12.2000)

 RBSmith大活躍でドルフィンズディビジョナルプレーオフへ

 シーズン終盤3連勝で逆転プレーオフ進出を決めたAFC6位のコルツと,終盤ディフェンスが不調ながら地区優勝でプレーオフ進出,AFC3位のドルフィンズ。さらにドルフィンズはQBFiedlerがケガで万全でないと来ています。勝つにはオフェンスとディフェンスのバランスが必要になりますが…。
 試合は1stQからドルフィンズが調子に乗れません。FGを蹴れる範囲からの4thDギャンブルに失敗して攻撃権を渡してしまいます。その攻撃でコルツはFGを決めて先制。2ndQに入ると,ドルフィンズQBFiedlerが2インターセプトで攻撃の流れを壊してしまいます。そのインターセプトは1FG、1TD&TFP(TD)につながり,11点を献上。前半終了間際のMareのFGも失敗し,前半はコルツが14−0とリードして折り返します。
 しかし,後半にはいると,ドルフィンズが盛り返してきます。パスやランでヤードを稼げるようになり,3rdQ,9分ほどを使ってようやくTD&TFP(FG)を決めると,FGを決めて10−14,コルツがFGを決めて17−10として4thQ残り3分弱。ここからドルフィンズのオフェンスが火を噴…けば格好良かったのですが,反則やパスインコンプリートの繰り返し。ただ,残り34秒でようやくTD&TFPFGを決めて17−17とし,OTに持ち込むことはできました。
 OTはコルツのキックオフから。ドルフィンズの攻撃はここでもあまり調子が良くなく,結局パントで攻撃権を手放します。対するコルツの攻撃,手始めはQBManningからの30ヤードパス。その後,3rdD&12ヤードでドルフィンズはオフサイドを取られますが,コルツは監督がペナルティを辞退(!!)し,4thD(@ドルフィンズ32ヤード)でFGを狙います。蹴るのはFG成功率90%以上を誇るKMike Vanderjagt。距離は49ヤード,十分ねらえる距離ですが…何とミスキック?ボールはポストのはるか右へ…。
 対してドルフィンズの反撃。時間を使い,QBFiedler自らのランを含めて,FGを蹴れる範囲へ入り,最後はコルツ陣20ヤードからのラン攻撃で,ここまでこき使ってきたRBLamar Smithがディフェンスを2人引きずってTD!ドルフィンズがサヨナラ勝ちしました。
試合終了:COLTS1723DOLPHINS

 しかし,ドルフィンズは要らぬ苦労をして何とか勝ったような感じです。ホームでこのひどさ,果たして次のアウェイではどのように戦えるのでしょうか?一方のコルツ,勝てる試合を落としたような気がします。しかし,OTに入ってからFGを外したVanderjagtのせいではありません。あの場面で49ヤードを外したからと言って,誰が彼を責められるでしょうか?さらに,スーパーボウルに出るためには,レギュラーシーズン第15週から6連勝しなければならなかったわけで,さすがにそれは無理というものでしょう。
 コルツはこれで今シーズン終わりですが,終盤の3連勝は見事。来シーズンも期待がかかるチームとなりそうです。

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