西の侵略者,南のイルカを食い尽くす!
マイアミ・ドルフィンズ対オークランド・レイダーズ−AFCディビジョナルプレーオフ(06.01.2001)
悪魔に魅入られた?自滅の要素が揃ったドルフィンズ完敗!
ワイルドカードで苦しみながらもコルツを破ったAFC3位のドルフィンズと,圧倒的強さでAFCウエストを制してワイルドカードを免除されたAFC2位のレイダーズ。総合力でもレイダーズが勝り,さらにレイダーズホームでの戦い,ドルフィンズがどのように戦うかが注目されました。
試合はドルフィンズのキックオフから,最初のレイダーズの攻撃はパント,対するドルフィンズはQBFiedlerがパスを上手く使ってヤードを稼ぎ,McDafeeにパスを通してレッドゾーンに入ります。しかし,ここからドルフィンズの悪夢が始まります。Fiedlerから投げられたパスは,パスコースを読み切ったレイダーズディフェンスの手にスッポリ。そのまま90ヤードリターンTD(+TFPFG)を決められます。
DOLPH0−7RAIDE
その後もドルフィンズの攻撃はことごとくレイダーズディフェンスに止められます。特に,コルツ戦で大活躍したRBLamar Smithがこの日は完全に止められ,ランでほとんどヤードを稼ぐことができません。
やっとSmithが抜けたと思ったら,痛恨のファンブル!そこからレイダーズがFGを決めます。その後もレイダーズが着実に加点し,2ndQ,2ミニッツ後すぐにTDを決め,さらに突き放します。
DOLPH0−20RAIDE
その後,ドルフィンズの攻撃は,パスミス,特にパスキャッチミスでつぶしてしまい,結局パント。しかし,ここからレイダーズが勢いを見せつけます。リードしているチームとは思えない時間の使い方でFGを蹴れる距離まで進もうとし,残り6秒でFGの距離は56ヤード。とても決まる距離ではないと思われながらも,KJanicowskiが蹴ったボールはゴールポストの間へ一直線。距離が足りずゴールはならなかったものの,ドルフィンズにプレッシャーを掛けます。
前半終了:DOLPH0−20RAIDE
後半に入り,ドルフィンズのオフェンスがリズムに乗っては来るものの,レイダーズのディフェンスが要所はきっちりと抑え,ドルフィンズに得点させません。逆にレイダーズは1TD(+TFPFG)を加えて27点差とします。
3rdQ終了:DOLPH0−27RAIDE
4thQ,レイダーズに唯一のミスらしいミスが出ます。QBGannonがスクランブルに持ち込もうとしてファンブルロスト! ターンオーバーとなります。Gannonはスクランブルでいくつも良いプレーを見せていただけに,ここでのファンブルは「まあ,仕方ないか」という感じではありました。
しかし,このチャンスをドルフィンズが生かせず,得点できません。
結局最後までリズムをつかめないまま,最後も4つ目のターンオーバーでThe End.
試合終了:DOLPH0−27RAIDE
総合力でレイダーズが圧倒し,完勝というゲームでしたが,ドルフィンズは要らないミスが多すぎました。反則で1stDをいくつか与え,それがFGにつながったり,ファンブルやインターセプトから得点されるなど,負けの要素がそろってしまいました。これでは負けてもしようがありません。
やはり,ホームフィールドでレイダーズは強い!7勝1敗はうなずけます。それに,オークランドの人間の熱狂度には凄いものがありますね。