勢いの差?ジェッツ自滅でプレーオフ逃す
NYジェッツ対ボルティモア・レイブンズ−第17週(24.12.2000)

 オフェンスのみではジェッツ圧勝,でも…

 勝てばプレーオフ進出が決まるジェッツと勝つと地区優勝に望みをつなぐことができるレイブンズ。どちらも負けられない1戦ですが,オフェンスに不安のあるジェッツが今期最小失点記録を誇るレイブンズディフェンスからどのように点をもぎ取れるか,と言うことに注目しました。
 試合開始直後,ジェッツのオフェンスが火を噴きます。最初の攻撃シリーズでTDを奪うと,レイブンズの攻撃をインターセプトで終了させ,更に次の攻撃シリーズでもTD!更に次のレイブンズの攻撃もインターセプト。1stQは14−0とジェッツが快進撃を見せるかと思われました。
 しかし,好事魔多し。ジェッツのQBTestaverdeにとって魔の2ndQ,悲劇が…,まず,レイブンズオフェンスがFGとTDで14−10,この間,ジェッツの攻撃はパントパントで得点できず。さらに,レイブンズオフェンスがゴールラインに迫る! ここはジェッツディフェンスが奮起,レイブンズの攻撃を3回止め,更に4thDギャンブルもパスインコンプリート!攻撃権を奪い返しますが,ボール位置はジェッツ陣1ヤード地点。ファーストプレイでボールデッドの位置はエンドゾーン内!SFで14−12とされます。
 これがジェッツの悲運を決定付けたようで,2ndQをジェッツリードで折り返すことができるかと思われた残り10秒!Testaverdeが投げたパスはレイブンズ2ヤード地点でレイブンズディフェンスの腕の中に…,そのままリターンTDで逆転。これとTFPのFGで14−19かと思ったら,何と2Pを簡単に決められて14−20!
 後半に入るとジェッツはもはやボロボロ,後半に上げた得点は,FG2つの6点のみ。一方のレイブンズは,オフェンスが上げた得点が0にも関わらず,パントリターンTD2つで14点!結果は20−34でホームのレイブンズが勝利しました。レイブンズの勝利という面もありますが,ジェッツの自滅という面もあるようです。
 これでジェッツは9勝7敗となり,「あと1勝でプレーオフ」と言われてから3連敗となってしまい,プレーオフ進出を逃す結果となってしまいました。一方のレイブンズは12勝4敗として,地区優勝に望みをつなぎましたが,翌日のマンデーナイトでテネシー・タイタンズが圧勝したため,地区2位,ワイルドカード1位でプレーオフ進出となりました。

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