立ち直れないタイタンズについに引導!
ボルティモア・レイブンズ対テネシー・タイタンズ−第9週マンデーナイトゲーム(12.11.2001)

 またしても1ヤードに泣いたタイタンズ

 昨年はカモにしていたベンガルズとブラウンズに負けているレイブンズと今期いま1つ調子に乗れないタイタンズとの対戦。第4週はレイブンズが快勝していますが,タイタンズはホームで強いジンクスを活かせるでしょうか?
 レイブンズのキックオフで試合開始。どちらもディフェンスが強いチームだけあって,1stQは両チームともパントの応酬となります。2ndQに入り,タイタンズの攻撃がリズムを持ち始め,長いドライブの末に48ヤードFGのチャンスを得ますが,KJ.Nedneyが失敗して得点できません。
 直後のレイブンズの攻撃は反則で下がって3rdD&29,QBE.GrbacのパスはK.Burruckがインターセプト。タイタンズのチャンスが続きます。レイブンズ陣7ヤードまで攻め込み,24ヤードFGがポストに当たりながらも成功…と思ったら反則で罰退。34ヤードFGで仕切り直し…と思ったらCB.Matthewsがスナップミス。HHentrichはやむなくパスを投げますがこれはインターセプト。結局前半は両チームともに得点無し。
 後半はタイタンズのキックオフから。レイブンズは最初の攻撃シリーズをWRQ.Ismailのファンブルロストで失い,次の攻撃は3&アウトのパントと思ったらパンターがスナップをキャッチミス!大きくロスして攻撃を終了してしまいます。
 タイタンズは1st&Goalからの攻撃となりますが,これをTDに結びつけることはできず,結局27ヤードFG(!)で先制します。
 レイブンズは直後のキックオフをKRJ.Lewisが76ヤードリターンしてチャンスとし,最後は31ヤードFGですぐに追いつきます。
 ここからは両チームともオフェンスのリズムが良くなり,3rdQのうちにタイタンズ、レイブンズの順でTD+TFPFGを1つずつ決めて同点のまま4thQを迎えます。
 4thQに入ってすぐのタイタンズの攻撃は反則で下がった後にRBE.Georgeがファンブルロスト
 そこからのレイブンズの攻撃はほとんど進めなかったものの,FG成功で勝ち越します。
 終盤,10−16とリードされたタイタンズの攻撃シリーズ。時間的にTDを取らないと負ける展開の中で,ショットガンフォーメーションから攻撃を進めて2ミニッツの後レッドゾーンに入り,ここからがクライマックスとなります。
 タイタンズはタイムアウトを使い果たし,残り24秒でレイブンズ陣6ヤードに入って1stD。
  1stD:パスをエンドゾーン外に投げ捨てる(残り20秒)
  2ndD:QBS.McNairがスクランブルに出るとみせてパスを投げますがインコンプリート(残り14秒)
  3rdD:Goalライン直前にパスを投げてこれは成功,その場でダウン。
  4thD:残り3秒で強引にスナップ,QBスニークでTD!と思ったところでフラッグ。
 一旦は「レイブンズのオフサイドをタイタンズが辞退してTD」のシグナルが出されますが,協議の結果,4thDのスナップの時点で戻り切れていないディフェンスがオフェンスの選手と接触しており,「プレイ強制ストップの反則(エンクローチメント)」のためにプレイそのもの(すなわちTD)が無効,レイブンズにHDの罰退で4thD&Goalという判定となります。
  4thD:McNairのQBスニーク。中央の密集から右にずれますがLBに止められてTDならず。The end.
試合終了:RAVENS1610TITANS
 データを見る限り,タイタンズが勝っていておかしくない内容。獲得ヤードも攻撃時間もタイタンズの方がはるかに上。にも関わらず,得点はこんな感じ。
 オフェンスでもディフェンスでも勝っているのに試合は負けてしまうと言うのが,タイタンズのリズムの悪さを象徴しています。

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