因縁対決は一瞬の隙をついたペイトリオッツに軍配
ニューイングランド・ペイトリオッツ対NYジェッツ−第12週(02.12.2001)

 1本のインターセプトから流れをつかんだペイトリオッツが雪辱

 2週連続のオーバーカンファレンスを1勝1敗で乗り切ったペイトリオッツと前週OPEN DATEのジェッツ。
 第2週の対戦でペイトリオッツQBD.Bledsoeが負傷しており,因縁の対決と言えます。ペイトリオッツはリベンジできるか?
 ペイトリオッツのキックオフで試合開始。ジェッツはQBV.Testaverdeのミドルパスの通りが良く前進し,最後はL.Colesへ34ヤードパスTD。その次の攻撃シリーズもゴール前まで迫り,20ヤードFGを決めて1stQで10点を取ります。
 一方のペイトリオッツはオフェンスが不調。Bledsoeの代役から主役へと成長しつつあるT.Bradyはパスを落ち着いて投げることができず,ランも止められて,前半は全ての攻撃をパントで終えます。
 ジェッツは2ndQに入っても好調で,自陣ゴール前からの攻撃もランであっという間に抜け出し,窮地を脱してしまいます。その後40ヤードFGを決め,前半はジェッツが完全に試合を支配しました。
前半終了:PATRIOTS013JETS
 後半はジェッツのキックオフから。ペイトリオッツの攻撃は3&アウトで後半もジェッツペースかと思われました。
 しかし,直後のジェッツの攻撃から試合の流れが変わります。Testaverdeのパスはディフェンスにチップされ,それをペイトリオッツM.Vrabelがナイスキャッチ! インターセプトとなります。
 ペイトリオッツはそこから46ヤードパスを決め,最後はRBA.Smithの4ヤードランTDで追い上げます。
 ジェッツもすぐにRBC.Martinのラン2回で30ヤードを稼ぎ,さらにKJ.Hallが50ヤードFGを決めて突き放しますが,ペイトリオッツもA.Smithがランで稼ぎ,最後はM.Edwardsの4ヤードランTDが決まり,食い下がります。
 3rdQだけで17点が入ったゲームは4thQに入って決着を見ます。ペイトリオッツの攻撃でBradyのパスはディフェンスにチップされます。しかし,これをWRD.Pattenがキャッチします。そこからBrady−Pattenの連続で攻め上がり,最後は28ヤードFG成功,逆転します。
 ジェッツも再逆転を目指してウエストコースとオフェンスの利点を活かして前進しますが,4thDギャンブルでパスがインターセプト! その後ペイトリオッツが1stDを1回取り,ニーダウンでThe end.
試合終了:PATRIOTS1716JETS
 何気ないインターセプト1つが試合の流れをがらりと変え,最後の逆転にまでつながってしまいました。もちろん,ペイトリオッツオフェンスが前半とやり方を変えてパスを上手く通したこともありますが,後半に入ってジェッツのオフェンスをペイトリオッツディフェンスが止め得たことも原因でしょう。
 ジェッツも,この負けはチーム状態の問題と言うよりは運悪く負けたという程度で,あとに引きずるものではないと思います。しかし,次週スティーラーズ(NHKBS放送予定),最終週レイダーズを抱える身にとって,この負けは意外と大きいかも知れません。

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