新装スタジアムでブロンコスが好発進!
NYジャイアンツ対デンバー・ブロンコス−第1週マンデーナイトゲーム(10.09.2001)

 総合力で上回ったブロンコスが開幕戦勝利

 昨シーズンスーパーボウル進出のジャイアンツと,プレーオフ進出のブロンコスとのゲーム。ちなみに,ブロンコスは改修後のスタジアムで初ホームゲーム。ディフェンスのジャイアンツ対オフェンスのブロンコス。果たしてどちらに軍配が上がるのでしょうか?
 ジャイアンツのキックオフで始まったゲーム,1回目の攻撃は両チームともパントで終了。ブロンコスの2回目の攻撃,着実にヤードを稼ぎ,ジャイアンツ1ヤードラインを越えますが,ジャイアンツディフェンスの激しい抵抗に遭いエンドラインには届かず,4thDでFGを狙わずギャンブルしますが,これも失敗して無得点。しかし,その次の攻撃ではQBGrieseのフェイクが炸裂します。プレイアクションからパスを通して残り1ヤード。1回ランで様子を見てからまたもプレイアクションでTDパスを通し先制。
1stQ:GIANTS07BRONCOS
 2ndQに入ると,今度はジャイアンツのQBCollinsのロングパスが魅せてくれます。ブロンコス41ヤード地点からの攻撃,1度RBにボールを渡し,前に出たその選手からトスを受け,ロングパス。これは距離が短くディフェンスに阻まれますが,ランで2ヤード失ってからの攻撃では43ヤードのパスを通してTD,TFPも決まって同点とします。
 それでも,GrieseのQB振りはお見事。強力なジャイアンツディフェンスがフェイクにコロコロだまされてしまいます。芸術的とも言える攻撃でTDを決めて再びリード。
前半終了:GIANTS714BRONCOS
 後半はブロンコスのキックオフから,Collinsのパスは成功率こそ低いものの,決めるときには決めてきます。ブロンコス12ヤードまで迫り,ファンブルとTDに関してブロンコスが2度チャレンジしますがいずれも認められず,ジャイアンツが同点とします。
 さて,Griese,今度はソフトタッチパスをどんどん決めてきます。昨年のブロンコスレシーブ王McCaffrryが(リプレイで見ない方がいい位の)ケガで退場しますが,最後もソフトタッチパスを決めてTD,再びリードします。
 ジャイアンツは1stDがなかなか取れなくてパントが多くなるのですが,今年入ったPRodneyWilliamsのパントは見事です。エンドゾーンに近くて後ろが詰まっててもブリッツが迫ってこようともきっちり蹴ってきます。ここでは90ヤードのパントを蹴り,チーム記録を打ち立てました(パントはスクリメージのかなり後ろから蹴るので実質の距離はそれよりも長い)。
 しかし,良いパントを蹴る人がいても,オフェンスが得点できなければ意味がありません。
3rdQ:GIANTS1421BRONCOS
 4thQに入って,まずはブロンコスがFGを決めて10点差に。ジャイアンツの攻撃は3rdDで長い距離を残します。ここでQBCollinsが投げたパスはディフェンスに当たり,跳ね返ったボールをキャッチしたのは…Collins。結局パントとなります。
 直後のブロンコスの攻撃でルーキーのディフェンスPetersonは受難。パス、ランとするする抜けられ,最後はAndersonの6ヤードTDラン。これで勝負あり。
 ジャイアンツは直後からノーハドルのショットガンフォーメーションで追い上げを図りますが,2ミニッツ後のTD1個が精一杯。TFPもホルダーのホールドミスで失敗して万事休す(ちなみにホルダーはパントで活躍したWilliams,…Rodney!)。
試合終了:GIANTS2031BRONCOS
 ジャイアンツディフェンス対ブロンコスオフェンスは,ブロンコスのオフェンスが制しました。ディフェンスでもブロンコスはジャイアンツオフェンスを苦しめ,総合力で少し上を行っているかなと言う感じでした。しかし,両チームともQBの質は良いので,これからのシーズン楽しみです。

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