乗り越えたはずの相性の差に足下をすくわれレイダーズ連敗
オークランド・レイダーズ対デンバー・ブロンコス−第16週(30.12.2001)
地元で雪辱を果たしたブロンコス,勝率5割以上確定
既に地区優勝でプレーオフ進出を決めているレイダーズ,ここで負けるとスティーラーズのホームフィールドアドバンテージが決まってしまいます。一方,前週終了の段階でプレーオフに関してはeliminatedのブロンコス。相性の良いレイダーズに連敗はしたくないところです。
ブロンコスのキックオフで始まったこの試合,キックオフリターンでレイダーズがいきなりファンブル(リカバーはレイダーズ),レイダーズ6ヤードからのスタートとなります。
ウエストコーストオフェンスのレイダーズはQBR.Gannonのパスの通りが良く,この攻撃でトータル83ヤード進み,最後は28ヤードFG(S.Janikowski)で先制します。
ブロンコスはディフェンスが魅せてくれます。Gannonにサックを浴びせてファンブルロストを誘い,レイダーズ陣レッドゾーンからの攻撃をプレゼントします。ブロンコスオフェンスは1stDこそ取れませんでしたが,27ヤードFG(J.Elam)を決め同点とします。これでリズムに乗ったか,ブロンコスは次の攻撃でも25ヤードFG(J.Elam)を決めて勝ち越します。
レイダーズも負けてはいません。Gannonが試合開始から16連続パス成功するなどパスオフェンスが好調で,最後は6ヤードパスTD(R.Gannon→C.Garner)で逆転します。
対するブロンコスもRBT.Davisのランが良く前進,2ミニッツ後にQBB.Grieseが自ら5ヤードTDランを決めて再逆転。シーソーゲームの予感が…。
前半終了:RAIDERS10−13BRONCOS
後半に入り,まずはレイダーズがチャンスをつかみます。好調のパスにランをからめ,最後は1ヤードパスTD(R.Gannon→J.Bringam),また逆転します。
ブロンコスの反撃は4thQにかけての攻撃で,T.DavisのランとB.Grieseのパスとのバランス良く前進。最後は12ヤードパスTD(B.Griese→R.Smith)でまたまた逆転します。
レイダーズも反撃を狙いますが,ここからオフェンスのリズムが狂い始めます。直後の攻撃ではGannonのパスがD.O'Nealにインターセプト,次の攻撃ではJ.RiceへのTDパスがラインの選手のトリッピングにより無効,その次の攻撃は自陣30ヤード付近での4thDギャンブルに失敗。
ブロンコスオフェンスもレイダーズディフェンスに阻まれて1stDを取ることすらままなりませんが,42ヤードFG(j.Elam)1本を決めてレイダーズにプレッシャーをかけます。
レイダーズは残り1分ほどで攻撃権を握り,Gannonのパスを小気味よく使って前進,TDを狙いに行きます。レッドゾーンに入り,残り7秒で4thD,Gannonがエンドゾーンにパスを投げ込みますが,インターセプトとなり試合終了。
パスそのものが“スクリメージラインを越えてからのフォワードパス”の疑いが強く,通っていてもどうだったかと言うところですが,シーソーゲームはブロンコスの勝ちとなりました。
試合終了:RAIDERS17−23BRONCOS
レイダーズにとっては相性の悪さが響いた1戦でしょうか。これでスティーラーズがホームフィールドアドバンテージ獲得となりました。レイダーズは次週のジェッツ戦に負けると(AFCイーストの優勝チームがどこであれ)シード3位が決定します。
一方のブロンコス,既に今シーズンの終わりは見えていますが,ホーム最終戦を白星で飾り,来シーズンへ繋がるゲームとなったでしょう。