勢いの差くっきり,ラムズ無傷の4連勝!
セントルイス・ラムズ対デトロイト・ライオンズ−第4週マンデーナイトゲーム(08.10.2001)
ヤードは取れても点取れず,ライオンズ完封負けで意気消沈!
開幕3連勝の3チームのうち,パッカーズ、チャージャーズは敗れて連勝が止まっているため,この試合開始前の時点で全勝はラムズのみとなっています。一方,ライオンズは前週はOPEN DATE,それまで2連敗と厳しいスタートです。第1週ではQBC.Batchが7サック,第2週ではQBのT.Detmerが7インターセプトをそれぞれ喫しており,QB選びからして苦労しています。ライオンズがいかにゲームを面白くしてくれるかと言うことがカギとなってきそうです。
ラムズのキックオフで試合開始です。ラムズは今年強化された,弱点と言われるディフェンスがライオンズのオフェンスをきっちりと止め,まずはパントにします。一方のライオンズディフェンスも,ラムズのオフェンスを止め,最初の攻撃は両チームパントで終わります。ラムズの2回目の攻撃シリーズ,QBK.Warnerはパスを上手く使ってヤードを確実に稼ぎ,最後もパスでTD,先制します。
2ndQにもTD1つを決められたライオンズのチャンスは2ndQ,QBDetmerのパスが通り始めてリズムをつかむと,ラムズ陣15ヤード付近まで攻め込みます。しかし,ここで悪夢が…,Detmerが投げたパスは,オフェンスをガードしたLBBlyがナイスキャッチ!そのまま93ヤードを走りきってTD。TFPFG成功で21点差。事実上これでゲームは決まってしまいました。
解説の後藤完夫氏は「ラムズが強いのは分かりきっているから,ライオンズに頑張って欲しい」と言う感じで,ライオンズが良いパスを通したときなんかは「ファンブルするな」なんてつぶやいてました。でも願い空しくラムズがリターンTD,そこで一言「ありゃー」,私もTVの前で「あっちゃー」。
前半終了:RAMS21−0LIONS
後半はライオンズのキックオフから,ラムズがテンポ良くライオンズ25ヤード付近まで攻め込みます。が,何とRBM.Faulkがファンブル!ライオンズがリカバーし,攻撃権を得ます(Faulkは500余プレイ機会ファンブルなしだったとか)。
しかし,Faulkのファンブルさえご愛敬となってしまうのがライオンズ,WRMooreへ20ヤードパスを通してラムズ30ヤード付近まで攻め込んでのオフェンス,QBBatchがエンドゾーン目がけてパスを投げますが,そこにオフェンスは1人もおらず,いたのはディフェンスただ1人。ナイスキャッチでターンオーバー。ラムズもRBI.Bruceのパスキャッチミスなどがあって得点できず,ライオンズが再びラムズ陣深くまで攻め込みます。しかし,今度はBatchがサックを受けてファンブル!ボールはラムズがリカバー,そのままエンドゾーンまで持ち込まれます。ラムズの反則でTDは認められませんでしたが,ボールはラムズに移ります(ラムズのリカバー後の反則のため)。
これで試合そのものが終わってしまったようなもの,この攻撃は4thQに引き続き,最後は「練習のような」1ヤードパスでTDを追加。ラムズの完封勝利となりました。
試合終了:RAMS35−0LIONS
終わってみれば予想通り,でもライオンズはトータル324ヤードと健闘しました(ラムズトータル378ヤード)。まあ,トータルヤードで健闘したって,点が取れなきゃ意味ありませんから,ただの慰みにしかなりませんが。
それにしても,攻め込んではボールロストが3回もあって,ライオンズにとっては惜しい試合だったと思います。でも,地元ファンに紙袋かぶられる(ファンであることを恥じるという意味)試合では納得いかないでしょう。
対してラムズは,Warner凄すぎ!ディフェンスが迫ってきても落ち着いてパスを投げられるこの能力,まさにスーパーボウルへ一直線という感じです。「ケガさえしなけりゃ怖いものなし」と後藤氏も言っておられましたし。