シンデレラストーリー完結!奇跡のペイトリオッツが最強のラムズを下してスーパーボウル制覇!
セントルイス・ラムズ対ニューイングランド・ペイトリオッツ−第36回スーパーボウル(03.02.2002)

 1分30秒は残しすぎだったのか? ラムズの驚異的な粘りで終盤もつれたゲームは最後の1分30秒が明暗を分けました。

 QBK.Warner、RBM.Faulk、WRI.Bruceを中心に圧倒的なチーム力でNFCチャンピォンになったラムズとサプライズチームと呼ばれチーム力では他に引けを取るものの,団結力と勢いで勝ち上がってきたAFCチャンピォンのペイトリオッツ。プレーオフ開始時にこのカードをは予想できた人はどのくらいいるでしょう?
 レギュラーシーズンでは第10週に対戦があり,ラムズが24−17で勝っていますが,今回はどうでしょう。
 今回スーパーボウルが行われる場所はルイジアナ州ニューオーリンズにあるルイジアナスーパードーム,普段はニューオーリンズ・セインツのホームグラウンドとして使われています。
 今年はNFCがアウェイ扱いとなるため,コイントスはラムズに選択権があり表を選択,コイントスの結果は表でラムズはレシーブを選択。ペイトリオッツのキックオフで試合開始です。
 ラムズは先制点を入れて先手を取りたいところでしたが,QBK.Warnerのパスが思ったようには決まらず,自陣39ヤードからの攻撃を活かせずパント。
 対するペイトリオッツはQBT.BradyがWRT.Brownにいきなり21ヤードパスを決めて前進。その他RBA.Smithのランも調子良く,得点には至らないもののオフェンスの好調をアピールします。
 先制点はラムズ。自陣20ヤードからの攻撃でK.Warnerの6連続パス成功やRBM.Faulkの小刻みなランで前進。最後は50ヤードFG(J.Wilkins)を成功させて先制します。
 ペイトリオッツはすぐに反撃したいところですが,直後の攻撃は3&アウト(消費時間1:00)。
 ラムズは次の攻撃でもペイトリオッツ陣に迫りますが,今度はK.Warnerのパスの通りが悪く,最後の52ヤードFGも失敗。
 流れはペイトリオッツに傾きます。ラムズは次の攻撃,RBM.Faulkのランで前進しますが,QBK.WarnerからWRI.BruceへのパスがCBT.Lawにインターセプトされ,Lawがそのままエンドゾーンに走り込んで47ヤードリターンTD(T.Law)。ペイトリオッツが逆転します。
 ラムズは前半終了間際に攻撃権を得ますが,K.WarnerからのパスをWRR.Proehlがキャッチした後にファンブルロスト!
 ペイトリオッツはこのチャンスを8ヤードパスTD(T.Brady→D.Patten)に結びつけ,前半はペイトリオッツリードで折り返します。
前半終了:RAMS314PATS
 3rdQに入っても,ラムズの攻撃は爆発しません。それどころかK.WarnerからWRT.HoltへのパスがCBO.Smithにインターセプトされ,それを起点として37ヤードFG(A.Vinatieri)を決められ突き放されます。
 しかしこのままで終わらないのがラムズ。4thQに入ってラムズオフェンスが爆発します。K.Warnerのパスが調子良く決まってゴール前に迫り,1stD&9(goal)を獲得します。ここからもたつくものの,ペイトリオッツの反則でAuto1stDを得たこともあって,最後は2ヤードランTD(K.Warner)で追い上げます。
 ここからラムズはディフェンスも踏ん張り,ペイトリオッツの攻撃を2連続3&アウトに抑え込みます。
 残り1分51秒からの攻撃でラムズはK.Warnerが18ヤード、11ヤード、26ヤードとパスを成功させわずか21秒でTD(26ヤードパス)(K.Warner→R.Proehl)を決めて追いつきます。
 流れはラムズに傾いたかと思われましたが,ここからがサプライズチームペイトリオッツの真骨頂。自陣18ヤードからの攻撃でT.Bradyがスパイクを除いてパス成功が5/6。残り7秒でラムズ陣30ヤード付近まで迫り,最後は48ヤードFG(A.Vinatieri)成功で試合終了。ペイトリオッツが3度目の正直でスーパーボウルを制覇しました。
試合終了:RAMS1720PATS

 ペイトリオッツは最後のFG以外の得点が全てターンオーバーを起点としていました。ラムズはあってはならないポカがスーパーボウルの大舞台で出てしまい,実力では上回っているはずのペイトリオッツに敗れてしまいました。
 ちなみに,ペイトリオッツQBT.Bradyが史上最年少のスーパーボウル勝利QBとなり,MVPも獲得しました。
 また,TBファンの私としては“Bucsに敗れるとスーパーボウル制覇できない”と言う魔のジンクスが今年も守られたことに関心を持っています。あなどりがたきBucs,来期はスーパーボウルで侮れない存在になって欲しいものです。

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