自滅のラムズ,不吉な2敗目
タンパベイ・バッカニアーズ対セントルイス・ラムズ−第11週マンデーナイトゲーム(26.11.2001)

 全てが自滅へと働いたラムズの戦略

 ようやくBucsがBSに登場です。ここまで連勝が無く4勝5敗,絶対に負けられません。一方のラムズは8勝1敗と好調。Bucsも蹴散らしてプレーオフ、スーパーボウルへまっしぐらと行きたいところです。
 昨年は第16週での対戦,Bucsが勝ってプレーオフ進出を決めましたが,今回はどうでしょう?
 Bucsのキックオフで試合開始。序盤ラムズは1試合平均30点のオフェンスが好調。レッドゾーンに迫ります。しかしここから3本連続パスインコンプリート,結局44ヤードFGで先制するに止まります。
 一方のBucsは最初の攻撃は3&アウト,しかしPRA-Z.Hakimがリターンでファンブルロスト! Bucsの攻撃が続き,25ヤードFGのチャンスを得ます。しかしこれを"automatica"KM.Gramaticaがミス!得点できません。
 助かった形のラムズですが直後の攻撃,リバースランの時に今度はI.Bruceがファンブルロスト! BucsはこのチャンスでQBB.Johnsonのパスが要所で決まり,最後はFBM.Alstottの6ヤードランTDで逆転します。
 ラムズは2ndQ,QBK.Warnerのパスが冴え,42ヤード、24ヤードのFGにつなげます。一方のBucsも36ヤードのFGを成功させ,前半は1点差で折り返しとなります。
 ラムズは2ndQに「BucsRBW.Dunnのダウンの位置について」と「Warnerのファンブルと判定されたプレーについて」チャレンジを行いました。どちらも認められたのですが,これでチャレンジの権利を使い果たしています。
前半終了:BUCCANEERS109RAMS
 後半はラムズのキックオフから。両チームとも最初の攻撃シリーズをTDに結びつけます。
 ラムズはゴール前1ヤードから2回のランを止められ,4thDギャンブルで1ヤードのパスTD+2Pを決めて同点としました。
 同点に追いつかれたBucsですが,直後の攻撃でB.JohnsonからRB陣へのパスが好調。攻撃は4thQにまたがり,最後はDunnが21ヤードを走ってTD,勝ち越します。
 実はこのTD,Dunnの足はどうやらゴール手前でサイドラインを踏んでいるようなのですが,悲しいかなラムズにチャレンジの権利が残っていないので,このまま判定が確定します。
 ここから両チームともオフェンスが冴えなくなります。3&アウトをやり合った後のラムズの攻撃,3&アウトとなるのですがパントブロックを受けてBucsがラムズ19ヤードからの攻撃権を得ます。
 1stDを1度獲得,ゴール前に迫りますが,B.Johnsonのパスが何とDLにインターセプトされ得点できず,嫌なムードが漂いかけます。
 ラムズは着実に前進しますが,敵陣に入ってから前進が止まり4thDギャンブル,Warnerのパスはインターセプトされます。
 ここで残り時間は4分ほど。普通なら万事休すとなるところですが,さすがは最強チーム。Bucsの攻撃を3&アウトとし,さらにHakimのリターンで自陣44ヤードからの攻撃権を得ます。
 同点にするのに絶好のチャンスを得たラムズですが,直後のWarnerのパスはチップされてSSJ.Lynchがナイスキャッチ!
 この段階で2分少し時間がありましたが,タイムアウトを使い果たしていたラムズにはどうすることもできずThe end.
試合終了:BUCCANEERS2417RAMS
 攻撃時間はBucsが上回ったものの,獲得ヤードはラムズが上。しかし,ターンオーバーはBucs1に対してラムズ5
 ターンオーバーと言いチャレンジの使い方と言い,ラムズが見事に自滅したゲームと言えるでしょう。
 HCT.Dangyを辞めさせたくないと奮起したBucs,選手から気迫が感じられましたが,成績そのものは対して変わっていません。この気迫が成績に現れる日が待ち遠しいです。
 全体を見ると,Bucsが勝ったと言うよりは,ラムズが負けたというゲーム。「Bucsに負けたチームはスーパーボウルで優勝できない」と言うデータがあるそうですが,果たしてラムズはスーパーボウルへ行けるのか?そしてその後は?

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