相性を活かしてカウボーイズが連敗脱出
ワシントン・レッドスキンズ対ダラス・カウボーイズ−第5週マンデーナイトゲーム(15.10.2001)

 前代未聞のマンデーナイトはカウボーイズがサヨナラで勝利

 マンデーナイト史上初の0勝4敗同士の対決。両チームともオフェンスに難を抱えています。オフェンス獲得距離において,レッドスキンズは31位(最下位)カウボーイズは30位。アメリカのTV,オープニングは辛辣な皮肉で始まりました。

 マンデーナイトバイブル 第7章:0勝4敗同士の対決:Don't Worry,It Will Never Happen!

 …つくづくバカにされたもので,この試合で立ち直りのきっかけをつかんで欲しいものです。両チームともシーズン開始当初のQBが解雇やケガで出場しておらず,リズムをつかみ切れていないようです。
 さて,試合はダラス本拠のテキサススタジアムで行われました。開催地が試合にどの様な影響を与えるでしょうか?そして,現在カウボーイズはレッドスキンズに7連勝中と言う相性が与える影響は?とにかくキックオフです。
 レッドスキンズのキックオフで試合開始。オフェンスの弱い両チームだけあって,なかなか前に進むことができません。それでも少しずつ前に進んだカウボーイズに41ヤードFGのチャンスが訪れますが,KT.Sederが失敗。先制できません。
 レッドスキンズのオフェンスもリズムが悪く,FGレンジに入ることすらままなりません。F.Smootのインターセプトリターン36ヤードも得点には結びつけられません。それどころか,ディフェンスの反則がカウボーイズのオフェンスを助けてしまい,ランやショートパスからのランで距離を稼がれ,2ndQ残り25秒でFGを再び蹴られ,今度は成功,カウボーイズが先制します。
 この時点で残り21秒。しかし,このあとのキックオフがミスキック!レッドスキンズにとってはチャンスになります。このチャンスをしっかり活かし,44ヤードFGのチャンスを得ます。しかし,KB.Conwayがこれを決められず,追いつくことができません。
前半終了:REDSKINS03COWBOYS
 後半に入っても,両チームオフェンスの弱さを発揮し,3rdQの前半は放送さえされない始末。カウボーイズのオフェンスで何とか相手陣に入り,4thQ早々に52ヤードFG(放送では62ヤードと言ってましたが,62ヤードなら自陣から蹴ることになります)に挑戦しますが,KSederのキックはあさっての方向へ。レッドスキンズがチャンスを得ます。
 レッドスキンズは後半に入ってからランが好調で,ランで少しずつきっちりとヤードを稼ぎ,最後は32ヤードのパスがM.Westbrookに通りTD(今シーズン2個目!),TFPFGも決まって逆転します。
 直後のカウボーイズの反撃,QBA.Wrightが自ら走って1stDを獲得するなど,レッドスキンズエンドに迫りますがレッドゾーンに入りきれず39ヤードFGを決め,1点差に追い上げるのがせいぜい。
 レッドスキンズは,後半に入って調子の良くなったランプレーを使って時間消費を図り,なおかつ前進しようとしますが,タックルが手に入り,ボールをかき出されファンブルロスト!カウボーイズにとって願ってもない逆転のチャンスが訪れます。
 直後,パスを2本通して34ヤードを稼ぎます。2ミニッツ後はランを使って時間を消費しながら着実に前進。RBE.Smithが走ってレッドスキンズ9ヤード地点まで迫り,残り4秒でタイムアウト。最後はT.Sederの26ヤードFGが成功して逆転サヨナラ勝ち。昨シーズンからのレギュラーシーズン連敗を6で止め,トンネルから抜け出し,レッドスキンズ戦8連勝としました。
試合終了:REDSKINS79COWBOYS
 レッドスキンズは久々のTDを決めたものの,たった1つのファンブルが敗戦につながるという運のなさ。両チームともリズムは悪かったのですが,レッドスキンズのミスが致命的になり,カウボーイズのミスは致命的にならなかったと言うことの違いです。
 試合自体はランキングの低いチーム同士だったこともあって,白熱した良いゲームになりました。特に,最後のFGなんかは,この試合成功率50%のKT.Sederが蹴るとあってドキドキものでした。勝ったカウボーイズはこれを浮上のきっかけとできるでしょうか?次週OPEN DATEでそれが明けるとカーディナルズ戦。一方泥沼のレッドスキンズ,次週は4連敗中のパンサーズ,その次が好調のジャイアンツ。次週こそ何とか勝ちたいものです。

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