シンデレラ発掘の恩返しは完勝で
ニューイングランド・ペイトリオッツ対NYジェッツ−第2週(15.09.2002)

 ターンオーバー後が全て,ペイトリオッツ完勝!

 AFCイーストのライバル同士の対戦です。昨年スーパーボウルを制し,前週スティーラーズを粉砕したペイトリオッツ,連勝で波に乗りたい所です。ジェッツは昨年滑り込みでプレーオフ進出を果たしましたが,初戦敗退。前週はオーバータイムのキックオフリターンをそのままTDにつなげてビルズに勝ちました。
 ちなみに,シンデレラQBT.Bradyが登場するきっかけとなったのが実は昨年第2週のこのカード。この試合でD.Bledsoeが負傷し,後を受けたのがT.Bradyだったのです。
 ジェッツのキックオフで試合開始。序盤は両チームともディフェンスの活躍が光ります。
 まずはジェッツディフェンス。QBT.BradyからのパスをWRD.Branchがチップ! それをLBJ.Darlingがインターセプト! その次の攻撃では,WRT.Brownにパスを通されエンドゾーンに迫られますが,ゴールラインわずかに手前でボールをたたき落としファンブルロスト(S.Garnes−M.Jones)を誘います。
 しかし,このチャンスをオフェンスが活用できません。この2回のチャンスをいずれも3&アウトでフイにすると,2ndQ,ペイトリオッツオフェンスについに捕まります。パス好調のT.Bradyが距離を変えて上手くパスを使いレッドゾーンに入ると,最後は1ヤードパスTD(T.Brady→C.Cleeland−A.Vinatieri kick)を決めて先制します。
 ジェッツは運にも見放されます。RBL.Jordanのランで前進し,一旦は1stD獲得の判定が下りますが,これにペイトリオッツがチャレンジ。結果ボールが置き直され,1stDならず。3&アウトとなります。
 直後のペイトリオッツの攻撃では,パスの判定を巡ってジェッツがチャレンジ。これは成功しますが,直後のプレイでパスを通されて意味無し,2ミニッツを挟んで攻め込まれます。直後のWRD.Pattenへのパス,Pattenの片足がアウトオブバウンズに出ますが,pushed outと判定されてパス成功,レッドゾーンへ(BSではパスインターフェアがあったのではないかと言われていましたが,レフェリーの説明はpushed outでした)。最後は29ヤードFG(A.Vinatieri)で追加点を挙げ,前半を終了します。
前半終了:PATRIOTS100JETS
 後半はペイトリオッツのキックオフから,前半1stD1つのジェッツは反撃に転じたい所でしたが,3rdDでQBV.Testaverdeがサックを受けてファンブルロスト!(T.Jones−T.Jones) リカバーをそのまま24ヤードリターンTD(T.Jones−A.Vinatieri kick)につなげられて突き放されます。
 ペイトリオッツオフェンスは後半もプレイの多彩さでジェッツディフェンスを翻弄し,まずは31ヤードFG(A.Vinatieri)を追加します。
 直後,ジェッツオフェンスは4thDでPM.Turkがパントフェイクから14ヤードラン(これがこの試合でのジェッツオフェンス最長ラン)を決めて1stDを獲得。その後WRS.Mossがパスキャッチ後ロングゲインを決めてレッドゾーンへ攻め込みます。ところが直後,TestaverdeのパスはSSV.Greenにインターセプト! そのまま90ヤードリターンTD(V.Green−Vinatieri kick)を決められてさらに突き放されます。
 それでもあきらめないジェッツは,TEA.BechtへのショートパスとWRW.Chrebetへのロングパスでレッドゾーンに入ると,最後は11ヤードパスTD(V.testaverde→A.Becht−J.Hall kick)を決めて意地を見せます。
 しかし反撃はここまで。ジェッツはQBをC.Penningtonへ替え,リズムを替えようとしますが,ペイトリオッツオフェンスは止まらず,49ヤードパスTD(T.Brady→D.Branch−A.Vinatieri kick)、40ヤードFG(A.Vinatieri)、2ヤードランTD(K.Faulk−A.Vinatieri kick)を加えます(最後のランTDの時,7プレイ全てラン!)。ペイトリオッツディフェンスはジェッツオフェンスをその後0点に抑え,結局大差での勝利となりました。
試合終了:PATRIOTS447JETS
 ターンオーバーは両チームとも2ですが,ペイトリオッツはターンオーバーからの失点0,対してジェッツはターンオーバー2が両方ともリターンTDにつなげられてしまうと言うこともあり,大差のゲームとなってしまいました。
 ペイトリオッツは開幕2連勝。今後の展開次第では今年もスーパーボウルの最有力候補となり得ます。
 ジェッツはオフェンスが抑え込まれて完敗。次週は相性の良いドルフィンズ戦だけに,大勝して流れを取り戻したい所です。  

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