はとこ対決は勢いのファルコンズVickに軍配
ニューオーリンズ・セインツ対アトランタ・ファルコンズ−第11週(17.11.2002)

 反則合戦はホームファルコンズ有利に

 NFCサウス首位のセインツと3位のファルコンズ第2戦。NFCサウスは2位のBucsを含めた3チームの混戦傾向,直接対決の重要性が高くなっています。W8の第1戦はファルコンズが試合終了直前のFGで37−35と逆転勝ちしました。
 セインツはここまで連敗がありませんが,すべての試合で20得点以上20失点以上と得点するが失点もする試合展開を続けています。ファルコンズは前週スティーラーズ相手に引き分け,ここ5試合負けがありません。両チームともオフェンス力には定評があり,点の取り合いも予想されます。勢いはファルコンズにあり,セインツのリベンジはなるでしょうか?
 セインツのキックオフで試合開始。ファルコンズは良いリターンを見せ,自陣41ヤードからの攻撃。RBW.Dunnをラン、レシーブに使い前進。要所でQBM.Vickがかけ声をフェイントに使って3度セインツディフェンスのオフサイドを誘い効率よく前進しますが,WRへのパスがうまく通らず,最後は39ヤードFG失敗。
 セインツもRBD.McAlisterをラン、レシーブに使い前進を図りますが反則に足を引っ張られてパントが続き,なかなかチャンスをつかめません。
 2ndQ,ファルコンズは自陣30ヤードからの攻撃。スクランブル、サックとQBにプレッシャーがかかる中,WRT.Gaylorへロングパス,これが通りGaylorはそのままエンドゾーンへ,74ヤードパスTD(M.Vick→T.Gaylor−Feely kick)となり先制します。
 前半はこの後両チームともにターンオーバー1回ずつで得点なく折り返します。
前半終了:SAINTS07FALCONS
 後半はファルコンズのキックオフから。まずチャンスをつかんだのはファルコンズ。Dunnのランが調子よく前進。Gaylorへのパスにセインツの反則もあって1st&Goal(7ヤード)を得ます。最後は7ヤードランTD(M.Vick−Feely kick),突き放します。
 ファルコンズディフェンスの踏ん張りと反則で思うようなオフェンスができないセインツ,QBA.Brooks→WRJ.Hornの63ヤードパスで一気にレッドゾーンに入りますが,TDには至らず35ヤードFG(J.Carney),ようやく得点します。
 直後のファルコンズもセインツの反則に助けられて42ヤードFG(J.Feely)を追加,逃げ切りを図ります。このFGの際,セインツディフェンスが13人フィールドにいたり,オフサイドしたりしたのはご愛敬か?
 セインツも反撃を試みます。エースRBMcAlisterが引っ込んでしまいランに期待が持てない中,4thDギャンブルでA.Brooksのミドルパスから一気に57ヤードパスTD(A.Brooks→J.Horn−Carney kick),7点差とします。
 セインツの次の攻撃は自陣5ヤードから。WRJ.Pathonへのパスで窮地は脱しますが,次のBrooksのパスはJ.Boldenにインターセプト! ファルコンズに絶好のチャンスが訪れます。
 セインツ陣29ヤードからのファルコンズの攻撃。VickとDunnのランで着実に前進し,最後は3ヤードパスTD(M.Vick→A.Crumpler−Feely kick),駄目を押したかに思われました。
 しかし,セインツはこの後2ミニッツを挟んだ攻撃で12ヤードパスTD(A.Brooks→Stollworth−Carney kick),追い上げます。
 オンサイドキックに望みを託しますがアウトオブバウンズ,蹴り直しはファルコンズTEA.Crumplerがキャッチ。後はファルコンズが時間を潰してThe end.
試合終了:SAINTS1724FALCONS
 セインツはアウェイの悲しさなのか反則が多くリズムを崩してしまいました。今期初めて20得点に至らず,ファルコンズに痛いスイープを食うこととなってしまいました。
 ファルコンズはこれで引き分けを挟んで5連勝,この調子を持続できれば4年ぶりのプレーオフも見えてきます。
 次週セインツはブラウンズ戦,ファルコンズはパンサーズ戦。どちらも今期の調子からすれば勝っておかしくないところで,しっかり勝ってプレーオフへの道を明るく照らしたいところです。
 ファルコンズが浮上してきたことにより,NFCはサウスから3チームプレーオフ進出なんて事があるかもしれません。

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