1周年の開幕戦,地元ジャイアンツ無念の黒星
サンフランシスコ49ers対NYジャイアンツ−第1週(04.09.2002)
ジャイアンツ,ディフェンス戦で勝つも最後はFG1本差に泣く
2001年9月11日に起きた同時多発テロへの追悼の意味も込めて,今年の開幕戦はニューヨークで開催されることとなりました。NFL初のウイークデイ開幕戦,伝統ある強豪同士の対戦です。
昨年はプレーオフ進出を果たした49ers,地区編成が変わった今年もディビジョンにはラムズという強豪があり,ラムズとの対戦まで1つも落としたくない所です。
一方のジャイアンツ,一昨年はスーパーボウルに進出しましたが,昨年は7勝9敗と負け越してしまいました。今年は巻き返しを図りたい所です。
両チームともウエストコーストオフェンスを採用しているので,TEの活躍がカギとなりそうです。
49ersのキックオフで試合開始。ジャイアンツは最初の攻撃でいきなりQBK.CollinsのパスがParishにインターセプトを食ってしまいます。
ジャイアンツ23ヤードからと言う絶好の攻撃機会をいきなり得た49ersですが,QBJ.Garciaのランでレッドゾーンに入るものの,その後ディフェンスに阻まれ進むことができず,最後は何と25ヤードFGがブロックされて得点ならず。
直後ジャイアンツはWRA.Toomerが独り相撲。2連続反則で1st&25のピンチを作ってしまいますが,その後2連続キャッチを成功させて穴埋め。最後は29ヤードFG(M.Bryant)で先制します。
49ersもTEE.Johnsonへのパスで前進し,22ヤードFG(J.Cortez)を決めてすぐさま同点とします。
その後,両チームとも1インターセプトずつ(SF:J.Garcia→T.QwensのパスをCBW.Allenがインターセプト,NYG:K.Collins→I.HilliardのパスをHilliardが弾いてインターセプト)を喫するなど,ディフェンスの好守にあって得点機会を見つけ出せないまま2ndQ終盤へ。
2ミニッツを挟んだ49ersの攻撃はジャイアンツ30ヤード付近まで進み,ここから47ヤードFGを狙いますが失敗。
逆にジャイアンツは直後の攻撃を33ヤードFG(M.Bryant)に結びつけ,ジャイアンツリードで折り返します。
前半終了:SF49ERS3−6GIANTS
後半はジャイアンツのキックオフからですが,両チームとも2回ずつ3&アウト。
ジャイアンツのパントミスでミッドフィールド付近から攻撃権を得た49ers,RBK.Barlowがキャッチ後E.Johnsonの好ブロックなどもあり大きく稼いでゴール前へ。最後は9ヤードパスTD(J.Garcia→G.hearst−J.Cortez kick)で逆転します。
直後,ジャイアンツも49ers30ヤード付近まで攻め込みますが,またしてもCollinsのパスがインターセプトされ,チャンスをつぶします。
49ersはFG1本(32yards−J.Cortez)を追加して逃げ切りを図ります。
しかし,ジャイアンツはここから意地を見せ,A.Toomerへの直球パスなどで前進しレッドゾーンへ。2ミニッツの後,2ヤードランTD(T.Barber−M.Bryant kick)を決めて同点とします。
しかし,時間が余ったのがジャイアンツに災いします。直後49ersはずっと抑えられてきたWRT.Owensへのパスが1本通りジャイアンツ陣へ。その後も前進し,時間を大きく使った上で36ヤードFG(J.Cortez)を決めて勝ち越し,残り6秒。
ジャイアンツは最後ショートパスからラテラルでつないで逆転を狙いますが,最後は不正な前方パスとなってしまいThe end.
試合終了:SF49ERS16−13GIANTS
ジャイアンツディフェンスは,最後のT.Owensへのパスディフェンス以外では49ersオフェンスを良く抑え,働きとしては合格点でしたが,いかんせんオフェンスでの3インターセプトが効いてしまいました。
一方の49ersもオフェンスラインの弱さはOSAKAの時から多少改善されているとは言え,ネックになっているようです。また,T.Owensへのマークが厳しいときにどの様にパスを通していくかという課題も残っています。
両チームのTE(SF:E.Johnson,NYG:J.Shockey)はまずまずの働きでオフェンス組み立てに役立ったと思います。
開幕戦で緊張感もあったのか,両チームともどこかバタバタした印象がありましたが,その中で苦しみながらも勝利をものにした49ersには今シーズンも目が離せません。