ドツボのラムズ,3連続自滅でいきなり窮地に
セントルイス・ラムズ対TBバッカニアーズ−第3週マンデーナイトゲーム(23.09.2002)

 ラムズWarner,4インターセプトに沈む!

 第3週のマンデーナイトは,NFCライバル対決でラムズ対バッカニアーズです。昨年スーパーボウル進出のラムズ,連続自滅で開幕2連敗と波に乗れませんが,ここのところ連敗中のBucsに恨みを晴らしてリズムを取り戻したい所です。Bucsは,開幕戦はオーバータイムにエンドゾーン内でインターセプトされて敗れましたが,前週はレイブンズ相手に完封勝ち。連勝して波に乗りたい所です。
 ちなみに,昨年もこの2チームはマンデーナイトで対戦しました。その時は@ラムズで24−17,Bucsがラムズのターンオーバーを上手く活用して勝ちました。今年は,場所をタンパに移しての対戦,さてどうなりますか?
 ラムズのキックオフで試合開始。BucsはQBB.Johnsonがそれなりに良く,3回で10ヤードを確実に進めて前進を図ります。しかしレッドゾーンまで届かず最後は39ヤードFG(M.Gramatica)で先制します。
 ラムズもすぐに反撃します。QBK.Warnerのミドルパスが好調で前進,RBM.Faulkのレシーブも良くレッドゾーンへ。最後は6ヤードランTD(M.Faulk−J.Wilkins kick)であっさり逆転します。
 Bucsも直後の攻撃で"Automatica"が47ヤードFG(M.Gramatica)を決めて追い上げます。
 この後,ラムズはランが出なくなり,Faulkが負傷でベンチに下がると共にWarnerのパス頼みのオフェンスになっていきます。それでもBucs48ヤードからの攻撃ではパスでレッドゾーンまで進みます。ところが,直後のWarnerのタイミングパスはゾーンディフェンスのDES.Riceにドンピシャリ! 攻撃権を失います。
 Bucsはこのチャンスを反則で失いそうになりますが,WRK.Johnsonの指先まで神経を使いそうな地面すれすれのスーパーキャッチで1stDにこぎ着けると,RBM.Pittmanのランでレッドゾーンへ。最後は9ヤードパスTD(B.Johnson→R.Dudley−M.Gramatica kick)を決めて逆転します。
 前半終了直前,ラムズも攻め込みますが,最後の無理パスがFSD.Jacksonにインターセプトされてしまい得点できずに前半を終了します。
前半終了:RAMS713BUCCANEERS
 後半はBucsのキックオフから。
 3rdQ,BucsはB.Johnsonのパスが成功したかに思われた瞬間,WRK.McCardellがCBA.Williamsにボールをもぎ取られたり(記録はファンブルロスト),ロストはしなかったものの,サックを受けファンブル→大きく後退したりと冴えません。
 ラムズも反則によって1stDをもらわないと1stD更新もままならない状況で,ディフェンスに抑え込まれます。
 4thQに入り,ゲームが大きく動きます。ラムズの自陣からの攻撃,WarnerのパスがCBB.Kellyにインターセプト! Kellyは30ヤード余りリターンし,Bucsはラムズ2ヤードからの攻撃権を得ます。これを連続ランプレーでしっかり2ヤードランTD(M.Alstott−conversion failed)につなげて突き放しにかかります。
 ところが地力で勝るラムズは追いすがります。Warnerがパスをねじ込むようにして強引に前進を図り,レッドゾーンに迫り,4thDギャンブルではスイープのランプレーからそのまま21ヤードランTD(L.Gordon−J.Wilkins kick)を決めて5点差,1TDで逆転できる所に詰め寄ります。
 直後のBucsの攻撃は3&out,パントでラムズ6ヤードまで押し込みます。
 しかしラムズはこのピンチをGordonのラン1本で脱すると,2ミニッツを挟み,WRT.Holtへのパスで前進します。
 Warnerがサックを受けファンブルしたプレーでは,OLA.Timmermanがナイスカバー,ロスを最小限に止めます。ところが,直後のプレーでWarnerからGordonに投げられたパスをLBD.Brooksがインターセプト! そのまま39ヤードリターンTD(D.Brooks−M.Gramatica kick)を決めて引導を渡します(WarnerにはDTW.Sappのブロックを受けて仰向けに倒される屈辱付き)。
 ラムズの最後の攻撃も前進はしますが,サックを受けてThe end.
試合終了:RAMS1426BUCCANEERS
 ラムズが今年も自滅でBucsに敗れ,ついに開幕3連敗となりました。スーパーボウル出場直後のシーズンで3連敗したのは,1999年のブロンコス&ファルコンズ(共に4連敗)以来のことです。ミスが全て相手に有利に働くという運のなさもさることながら,要所で図ったかのようにミスを連発するオフェンスではいくら最強のチームでも勝てないと言うことを如実に表しています。
 Bucsはオフェンスに課題を残しながらもディフェンスの大活躍で何とか勝ち,今後に弾みを付けました。昨シーズンはなかなか連勝ができなかっただけに,今シーズンはできる所で連勝して星を伸ばしておきたい所です。
 ラムズは次週のカウボーイズ戦で何としても初勝利を挙げてリズムを取り戻したい所です。
 Bucsは昨年OTで勝ったベンガルズ相手ですが,3連敗中のチームには何としても勝っておかなければなりません。NFCサウスは非常な混戦が予想されるので,成績の悪いチームには確実に勝って星を稼いでおきたい所です。

目次へ