王者の貫禄,ディフェンスの捻り合いを征す
TBバッカニアーズ対フィラデルフィア・イーグルス−第1週マンデーナイトゲーム(08.09.2003)

 イーグルス奇策も実らず完封負け

 昨年のNFCチャンピォンシップの再現,チャンピォンシップでは,それまで3年間で4連敗していたBucsが27−10でリベンジを果たし,そのままスーパーボウル優勝へと突き進みました。
 一方のイーグルス,ベテランズスタジアム最終戦でBucsにまさかの敗戦,スーパーボウルへの道を断たれてしまいました。リンカーンフィナンシャルフィールド公式戦初戦となるこの試合でしっかりと勝って勢いをつかみたいところです。
 Bucsのキックオフで試合開始,イーグルスはリターンで自陣46ヤードまで戻しますが,QBD.McNabbがサックされるなど思うようにいかず3&アウト。
 Bucsも最初の攻撃は3&アウト,イーグルスは次の攻撃,WRJ.Thrashの47ヤードリバースランで一気に前進すると,Bucsの反則でゴール前1ヤードからの1stDの大チャンス。しかし,ここから3回の攻撃でBucsの壁を破れず,さらに4thDで19ヤードFGフェイクからエンドゾーンにパスを投げ込みますが,HK.DetmerのパスはTEL-J.Smithの手に当たりながらも失敗,先制のチャンスを逃します。
 この後,ディフェンスの捻り合いで両チームともなかなか前に進めない状況が続きますが,Bucsディフェンスがパントをチップし,イーグルス陣37ヤードからの攻撃権を得ると,そのチャンスを23ヤードFG(M.Gramatica)につなげ,先制します。
 イーグルスはQBD.McNabbがプレッシャーを受けてなかなか調子に乗れず,前半はBucsディフェンスに抑え込まれます。
前半終了:BUCS30EAGLES
 後半に入っても両チームディフェンスの捻り合いが続きますが,Bucsがショートパスとランの組み合わせに活路を見出すと,13ヤードパスTD(B.Johnson→J.Jurevicius−Gramatica kick),点差を広げます。
 イーグルスもMcNabbのスクランブルからのランに活路を見出しにかかりますが,それだけではなかなかヤードを稼げず,ディフェンスも時間消費のランプレイ多用のBucsオフェンスを止め切れません。
 Bucsは4thQに入り,時間消費をしっかりした上に,TEの位置に入ったW.Sappへのパス(!)を通すなど多様なオフェンスを展開,最後はWRJ.Jureviciusの頭脳プレイ,パスを上にチップし,エンドゾーン付近に飛んだボールをしっかり自分でリカバー,7ヤードパスTD(B.Johnson→J.Jurevicius−Gramatica kick)となります。
 17点差は今のBucsディフェンスにとっては,セーフティリード,直後のイーグルスの攻撃もDEG.SpiresがチップしたボールをDTA.McFarlandがインターセプトし,トドメを刺します。
試合終了:BUCS170EAGLES
 いつもディフェンスの捻り合いにならないと気が済まないこの対戦,Bucsが一瞬の隙を衝いて17点を上げ,完封勝ちしてしまいました。
 イーグルスはいきなりBucsに負けてしまい,「Bucsに負けるとスーパーボウル制覇できない」ジンクスと戦うこととなりました。さらに,「初戦完封負けしたチームはスーパーボウル進出できない」ジンクスとの戦いも必要となります。
 両チームとも次週は格下相手,Bucsもイーグルスもしっかり勝ってリズムを掴みたいところでしょう。  

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