経験の差歴然,パッカーズ快調発進
グリーンベイ・パッカーズ対カロライナ・パンサーズ−第1週マンデーナイトゲーム(13.09.2004)
プレッシャーを受けたQBの差が全て
「エリクソンスタジアム」から「バンクオブアメリカスタジアム」に冠スポンサーが変わったパンサーズ本拠でのマンデーナイトゲームは,昨シーズン終盤5連勝で逆転地区優勝,プレーオフに進出したパッカーズと,昨シーズンJ.Delhommeを擁してスーパーボウル進出のパンサーズの対戦。安定した力を見せるパッカーズ,3シーズン連続の地区優勝へ良いスタートを切りたいところでしょう。一方のパンサーズ,昨シーズンの好調はフロックとの声を払拭する為にも今シーズンは正念場となります。パンサーズの強力ディフェンスに鉄人QBB.Favre率いるパッカーズオフェンスがどう立ち向かうかが試合のカギとなるでしょう。
パンサーズのキックオフで試合開始。パッカーズは序盤shotgunからのランを使うなど多彩に攻めます。TDには至らなかったものの,2回目の攻撃で41ヤードFG(R.Longwell)を決めて先制します。
対するパンサーズも,強力ディフェンスが相手を押し込んで自陣40ヤードからの攻撃機会を作ってもらうと,攻めが繋がり,最後は1ヤードパスTD(J.Delhomme→B.Hoover−Kasay kick)を決めて逆転します。
パッカーズもすかさず反撃します。FavreのパスにRBA.Greenのランを絡めて攻め上がると,最後はタックルをかいくぐって6ヤードランTD(A.Green−Longwell kick),すぐさまひっくり返します。
パンサーズも前半終了間際,パス主体に切り替えて攻め込みますが,反則で下がりパントに終わり得点できません。
前半終了:PACKERS10−7PANTHERS
後半はパッカーズのキックオフから。パンサーズは2ndDのランでB.Hooverがファンブルロスト! パッカーズはこのチャンスでFavreの豪腕パスが炸裂しゴール前に。最後は3ヤードランTD(A.Green−Longwell kick),リードを広げます。
追い上げたいパンサーズは,プレッシャーを受けた状態では通りが悪いJ.Delhommeのパスに頼ります。ロングパス1本で前進しますが,WRS.SmithがjuggleしたボールをLBBarnettにインターセプト! FGにも繋がりません。
ここでパッカーズはGreenのランで調子よく攻め上がると,最後は3rdDでFavreの一人舞台,3ヤードパスTD(B.Favre→A.Green−Longwell kick)を決めて決定的なリードを奪います。
この後パンサーズは連続3&アウト,パッカーズもラン攻撃主体で時間を使い,4thQの終盤に向かいます。
プレッシャーを弱くしたパッカーズディフェンスに対して,パンサーズオフェンスはshotgunから攻め,最後はディフェンスのミスマッチに乗じて30ヤードパスTD(J.Delhomme→M.Muhammad−Kasay kick),追い上げますが,オンサイドキック失敗で万事休す。
試合終了:PACKERS24−14PANTHERS
10点差で終了ですが,内容的には点差以上に大きく開いたゲームでした。パッカーズは,オフェンスラインが相手ディフェンスを上手くコントロールし,被サック2,ターンオーバー0で流れを渡しませんでした。
パンサーズはディフェンスが相手オフェンスを抑え込めず,オフェンスラインもQBへのプレッシャーを減衰できず,Delhommeに落ち着く暇を与えられませんでした。
試合の流れを決めたのは3rdQ,パンサーズは2連続ターンオーバー(ギブアウェイ)と3&アウト1回,パッカーズは2TD(ターンオーバーから),ここでの14点が試合を決めました。
快調にスタートを切ったパッカーズ,3連続ディビジョン優勝を視野に入れると,当面のライバルとなるバイキングス戦を迎えるまでの取りこぼしは避けたいところでしょう。
ここ2年は開幕ダッシュ(開幕戦3連勝)を決めていたパンサーズ,いきなり取りこぼしてしまいました。次週のチーフス戦がディフェンスの実力を試す好機になるでしょう。OPEN DATE前に1勝は上げておきたいところです。