※略語等紹介(一部)

 *stQ→第*クオーター:1試合は15分×4=60分で行われますが,その中でいくつ目のクオーターであるかを表します。
 *stD→第*ダウン:攻撃側は1回につき4度の攻撃をすることができますが,その中での何度目の攻撃であるかを表します。
 *stD&X→第*ダウン&Xヤード:現在4回のうちの*回目の攻撃で,次の1stD獲得までXヤードあることを表します。但しGoalまで10ヤード以内の位置で1stDを獲得しているときは*stD&Goalとなり,4回以内にゴールラインを超えなければなりません。
 1stD→ファーストダウン:攻撃側は1回につき4度の攻撃権があり,4度のうちに10ヤードボールを進めなければなりません。「1stD獲得」とか「1stDを取れない」とか言うときの「1stD」とは,新しく4度の攻撃権を得ることを表します。
 OT→オーバータイム:4thQまで終わって同点の時,15分で(プレーオフでは15分1クォーターで決着が付くまで)行われる延長戦のことです。OTでは得点がどちらかのチームに入った時点で試合終了となります。
 TD→タッチダウン:ボールキャリアーによってしっかりと保持されたボールが相手側エンドゾーンに入ったとき,または攻撃側の選手が相手エンドゾーン内で前パスを完全捕球したとき,あるいはフリーボールを相手のエンドゾーン内で押さえたとき。6点が与えられ,さらにTFPが与えられます。
 TFP→トライフォーポイント:タッチダウン後に与えられる相手陣2ヤードからの攻撃。FGを決めれば1点,TDを決めれば2点が与えられます。TFPの後は,TFPの成功失敗に関係なくTDを決めた側の30ヤード地点からキックオフで試合再開。
 2P→2ポイントコンバージョン:TFPでTDを狙う攻撃のことです。
 FG→フィールドゴール:スナップ後,地面に置かれたボールを蹴り,ノーバウンド(選手に当たるのは可)でゴールポストの間,バーの上を越えるとフィールドゴールとして3点が与えられます。ダウン開始時のボール位置+17ヤードがFGの距離の目安です。FG成功の時は,決めた側の30ヤードからキックオフで試合再開。FG失敗の時は,敵陣20ヤードもしくはFGを蹴った地点で攻守交代。
 SF→セーフティ:オフェンスの持ち込んだボールがオフェンスチームのエンドゾーン内でボールデッドとなるか,オフェンスチームのエンドゾーンからアウトオブバウンズにボールが出る,あるいはエンドゾーン内でのオフェンスの反則が適用されるとセーフティとなり,ディフェンスチームに2点が与えられます。
 タッチバック:1.ディフェンスが自陣エンドゾーン内でフリーボールもしくはオフェンスのパスボールを確保し,エンドゾーンから出ることなくボールデッドとなった場合。2.フリーボールがディフェンスのエンドゾーンからアウトオブバウンズに出た場合。いずれもディフェンスに自陣20ヤード地点からの攻撃権が与えられる。
 QB→クォーターバック:オフェンスでスナップされたボールを1番最初に受け取る人がいるでしょう?これがクォーターバック,攻撃の司令塔です。
 RB→ランニングバック:オフェンスで主にラン攻撃の時にボールを持って走ります。最近ではショートパスを受けて走ることも多くなっているようです。
 →センター:オフェンスでラインの真ん中に位置し,QBにボールをスナップし,その後ディフェンスをブロックする役割を果たします。パス無資格者です。
 →キッカー:スペシャルチームの一員で,プレースキック(地面に置かれ,ホルダーorキッキングティーによってホールドされたボールを蹴るキック)を蹴るプレーヤーのことです。
 →ホルダー:スペシャルチームの一員で,プレースキックのボールを立てておく役割をするプレーヤーのことです。通常はパンターあるいは控えQBが務めています。
 →パンター:スペシャルチームの一員で,パント(ボールを手から落とし,地面に触れる前に蹴るキック)を蹴るプレーヤーのことです。
 PR→パントリターナー:スペシャルチームの一員で,相手が蹴ったパントを受けてリターンする役割を持つプレーヤーのことです。
 KR→キックオフリタ−ナー:スペシャルチームの一員で,キックオフのボールを受けてリターンする役割を持つプレーヤーのことです。
 2ミニッツ→2ミニッツウォーニング:2ndQ,4thQの残り2分で取られるオフィシャルタイムアウトのことです。2ミニッツからの攻撃が試合のカギを握ることもあり,この2分をどのように使うかと言うことがチーム戦略となるのです。
 スペシャルチーム:FGやTFPFG,キックオフ,パント,リターンなどを担当するプレーヤー達のことで,オフェンスともディフェンスとも違い,「第3のチーム」と呼ばれます。
 パス無資格者:パスに触れる権利を持たないプレーヤーのことをパス無資格者と言います。オフェンスラインのセンター、ガード、タックル及びQB(オフェンスラインが8人以上いる場合は両端の2人以外が全て含まれます)は,QBから投げられるフォワードパスに直接触れる権利を持たず,直接触れることは故意過失を問わず反則となります。
 チャレンジ:審判の判定に不服がある場合,ベンチから赤い旗を投げ込むことでタイムアウトを1回使って抗議することができます。抗議が行われると,オフィシャル(レフェリー)がリプレイを見て判定が正しかったかどうか判定しますが,判定を覆すに足る証拠をリプレイで発見できた場合に限り判定を覆し,不明な場合は元の判定を優先します。判定が覆った場合タイムアウトが返されますが,判定が覆らなかった(チャレンジ失敗)場合,タイムアウトは戻ってきません。チャレンジにはタイムアウトの残りが0回の時はもちろん,2ミニッツの後やオーバータイムの時はできない等といった制約が多くあります。1試合に2回まで行うことができ,2回とも判定が覆った場合3回目が与えられます。
 インテンショナルSF→インテンショナルセーフティ:試合終盤オフェンスが時間消費や不利な形でのディフェンスを避ける意味でわざとセーフティを取られる行為をすること。

反則とそれに伴う措置に関する用語

 ホールディング:ボールを持っていない相手をつかんでその動きを妨げる,もしくは,オフェンスレシーバーをつかんで進路を妨げる反則。オフェンスは反則地点もしくはスクリメージから10ヤードの罰退でダウン継続,ディフェンスは反則地点もしくはスクリメージから5ヤードの罰退でAuto1stD,リターンチームは反則地点もしくはダウン地点から10ヤードの罰退となります。
 フォルススタート:オフェンスの選手はスナップまで動いてはいけません(モーションする1人を除く)。オフェンスの選手がスナップ前に不正なスタートをしたりディフェンスの動きを誘う動きをしたりするとオフェンスの反則となり,プレイは強制ストップ,5ヤードの罰退。
 オフサイド:ディフェンスがニュートラルゾーンに侵入すること自体はペナルティの対象とはなりませんが,スナップ時にニュートラルゾーンにディフェンスの選手がいるとオフサイドという反則となり,5ヤードの罰退。また,オフェンスの選手がセットしている状態でスクリメージラインを越えている場合もオフサイドとなります。
 ニュートラルゾーンインフラクション:オフサイドの一種で,スナップ前にディフェンスの選手がニュートラルゾーンに侵入しオフェンスの動きを誘う反則。プレイは強制ストップ,5ヤードの罰退。
 エンクローチメント:オフサイドの一種で,スナップ前にスクリメージラインを越えたディフェンスの選手がオフェンスの選手に触れるかオフェンスゾーンに侵入する反則。プレイは強制ストップ,5ヤードの罰退。
 イリーガルモーション/イリーガルシフト:スナップ前にオフェンスバックの選手は1人に限り動くことができますが,スクリメージラインと平行もしくは自陣ゴールライン方向にしか動くことはできません。2人以上が動いたり認められていない方向へ動くと反則となります。5ヤードの罰退でダウン継続。但し,この反則は,該当選手がスナップ前に1秒以上静止するとオフェンスフォーメーションのリセットと見なされるため成立しません。
 インテンショナルグラウンディング:パサーがオフェンスのパスプロテクションの保護下にいるときに,ディフェンスによるサックを避けるためにパスを誰もいないところに投げ捨てる反則。パスプロテクションの保護下から外(両タックルの外側)に出た場合でも,スクリメージラインを越えないパスを投げ捨てる反則。パスを投げた地点とスクリメージラインから10ヤード後方とでオフェンスにとって不利な方まで罰退とロスオブダウン。
 イリーガル・フォワード・パス→前方への不正なパス:オフェンスはスクリメージラインを越えない地点から(身体の一部がスクリメージラインを越えない地点に残っていることを指します)プレイ中1度だけ自分の前方にパスを投げることができますが,それ以外の場合において(ディフェンスやリターンチームを含めて)自分より前方へパスを投げることはできません。パスを投げた地点から5ヤードの罰退で,オフェンスの場合はロスオブダウンが追加されます。
 パスインターフェア→パスインターフェアランス:パスボールをキャッチ(インターセプト)しようとしている選手に対して,進路を妨げたりボディーチェックを行ったりしてその捕球を妨げるのは反則です。オフェンスの場合はスクリメージから10ヤードの罰退でダウン継続,ディフェンスの場合は反則地点からAuto1stD(但しエンドゾーン内での反則の場合,ディフェンス1ヤード地点からAuto1stD)。
 パーソナルファール:反則の中でも,プレーに不必要な反則や選手がケガをする恐れのあるような悪質な反則はパーソナルファールと呼ばれ,全て15ヤードの罰退となり,ディフェンスの反則の場合にはAuto1stDとなります。また,反則の程度によっては資格没収(退場)の処分が取られることもあります。
 ラフィング・ザ・パサー:パーソナルファールの一種で,明らかにボールを手放したQBに対してタックルや体当たりなどのボディーチェックを行う反則。また、QBに対しては,QBのヘルメットにヘルメットで当たりに行くような危険なタックル行為は禁止されており,これもラフィング・ザ・パサーとなることがあります。
 フェイスマスク:ヘルメットについているフェイスマスクをつかむことは反則です。偶然手が触れてつかんでしまった場合は反則地点から5ヤードの罰退。つかんでひねったり振り回したりするとパーソナルファールとなります。(2008-09シーズンよりフェイスマスクはすべてパーソナルファールとなりました)
 アンスポーツマンライクコンダクト:審判に向かって暴言を吐いたり,相手選手を挑発したり,プレーの進行を妨げたりするなど,スポーツマンらしくない行動を取る反則。15ヤードの罰退。程度によっては資格没収(退場)。
 ロスオブダウン:反則の際,通常は攻撃をやり直しますが,オフェンスの特定の反則の際には罰退と共に攻撃をやり直さない処分が与えられることがあり,ロスオブダウンと呼ばれます。
 Auto1stD→オートマティックファーストダウン:ディフェンスの反則によって,オフェンスがが1stDの地点まで達しているかどうかに関わらず,自動的にオフェンスに1stD&10を与えることです。
 HD→ハーフ ザ ディスタンス:反則による罰退で,自陣ゴールラインまでの半分の距離よりも罰退距離の方が大きい場合,自陣ゴールラインまでの半分の距離を罰退距離とすることです。
 ペナルティオフセット:1回のダウンの間に両チームが反則を犯した場合,ペナルティが相殺されダウンはやり直しとなります。

各チームのフランチャイズ略称

AFC EAST
 BUF−バファロー・ビルズ
 MIA−マイアミ・ドルフィンズ
 NE −ニューイングランド・ペイトリオッツ
 NYJ−ニューヨーク・ジェッツ

AFC NORTH
 BAL−ボルティモア・レイブンズ
 CIN−シンシナティ・ベンガルズ
 CLE−クリーブランド・ブラウンズ
 PIT−ピッツバーグ・スティーラーズ

AFC SOUTH
 HOU−ヒューストン・テキサンズ
 IND−インディアナポリス・コルツ
 JAX−ジャクソンビル・ジャガーズ
 TEN−テネシー・タイタンズ

AFC WEST
 DEN−デンバー・ブロンコス
 KC −カンザスシティ・チーフス
 OAK−オークランド・レイダーズ
 SD −サンディエゴ・チャージャーズ

NFC EAST
 DAL−ダラス・カウボーイズ
 NYG−ニューヨーク・ジャイアンツ
 PHI−フィラデルフィア・イーグルス
 WAS−ワシントン・レッドスキンズ

NFC NORTH
 CHI−シカゴ・ベアーズ
 DET−デトロイト・ライオンズ
 GB −グリーンベイ・パッカーズ
 MIN−ミネソタ・バイキングス

NFC SOUTH
 ATL−アトランタ・ファルコンズ
 CAR−カロライナ・パンサーズ
 NO −ニューオーリンズ・セインツ
 TB −タンパベイ・バッカニアーズ

NFC WEST
 ARI−アリゾナ・カーディナルズ
 SEA−シアトル・シーホークス
 SF −サンフランシスコ・49ers
 STL−セントルイス・ラムズ

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