レギュラーシーズンの総括

AFCイースト
 ジェッツがパッカーズに圧勝して逆転のディビジョン優勝。ペイトリオッツはドルフィンズに逆転勝ちして望みを繋いだもののプレーオフ進出ならず。ドルフィンズはビルズに連敗したのが響いて地区3位。
 ジェッツはTestaverdeの衰えを認めたようだ(QBは現在Pennington)。ペイトリオッツが最終週奇跡的な逆転勝利で来年につなげた。ドルフィンズはQBJ.Fiedler次第でどうにでもなる。ビルズは最終週を残してeliminated,Bledsoeの乱調が響いたようだ。

AFCノース
 スティーラーズがディビジョン優勝決定,引き分けは吉と出たようだ。調子に波のあるブラウンズとレイブンズは5割近辺をふらふら。ベンガルズはテキサンズに勝ってようやく1勝したものの,出口は見えない。セインツに勝ったのは意外性か?
 スティーラーズはMaddox効果で浮上,Maddoxのケガが気になるが,Stewartでも何とか勝っている。レイブンズのC.Redman,ブラウンズのT.Couchはまあまあ(J.Blakeではレイブンズの大勝ちは望めまい)。ベンガルズは今シーズン中の浮上は無理,果たして何勝できるか?

AFCサウス
 タイタンズがディビジョン優勝決定。コルツは1勝リードしていたのが効きプレーオフ進出。ジャガーズはeliminated。新生テキサンズは4勝,ベンガルズに大敗したとはいえ,初年度にすればまずまずか。
 3チームの団子からジャガーズが脱落。タイタンズは波があるのが気になる。ジャガーズはBrunell次第。テキサンズはQBCarrが並である限り化けることは無理だろう,たとえオフェンス獲得47ヤードで勝てるとしても。

AFCウエスト
 成績の良いディビジョン。レイダーズが11勝5敗でディビジョン優勝とホームフィールドアドバンテージ決定。ブロンコスは9勝目を上げたが,AFC内で7敗したのが響いてプレーオフ進出ならず。チャージャーズ、チーフスは8勝8敗。
 レイダーズとブロンコスの争いになると見られていたが,チャージャーズが急浮上,チーフスもそれなりに良かった。チャージャーズの好調は予想外だったが,不安材料通り最後まで持たなかった(終盤4連敗)。レイダーズは老齢化が心配の種。ブロンコスとチーフスはQBが精神的に弱いので,リードされると勝てなくなるのが心配どころ。ここは混戦となった。

NFCイースト
 イーグルスが淡々とディビジョン優勝。優勝決定が遅かったのはジャイアンツの踏ん張りのせい。ジャイアンツが終盤の4連勝で逆転プレーオフ進出。レッドスキンズは最終週でカウボーイズ戦の連敗を止めた。カウボーイズは3年連続5勝11敗,E.Smithの記録更新があったものの,チームとしては低迷期。

NFCノース
 パッカーズが一人勝ちでディビジョン優勝,後の3チームはプレーオフ絶望とはっきり分かれてしまった。意外な展開とはこのことか。残り3試合を残してパッカーズ以外は全て3勝10敗となっていたが,バイキングスがそこから3連勝,ベアーズが1勝2敗,ライオンズが3連敗と明暗くっきり。特に,ライオンズは終盤8連敗と沈没,来季に期待できるのか?

NFCサウス
 Bucsがセインツに痛いスイープを食いながらもディビジョン優勝決定。ファルコンズは最終週負けたものの,セインツの負けで何とかプレーオフ。セインツはBucsにスイープを食らわせたものの,終盤の取りこぼしが響き,何とプレーオフならず。
 Bucsの一人勝ちでセインツが続くと予想していたが,実際は逆,セインツがこけてBucsが首位。ファルコンズはセインツをスイープしたのが大きく,プレーオフ進出。パンサーズの開幕3連勝も意外だった。が,その後の8連敗で「ああ,なるほど」とちょっと安心(?),それでも結局7勝したのは意外だった。

NFCウエスト
 49ersがディビジョン優勝決定。ラムズは5連敗,5連勝,3連敗でeliminated。カーディナルズ、シーホークスもeliminatedでここは1チームのみと決定。
 私はラムズの一人勝ちで49ersが続くと予想していただけに,ラムズの開幕5連敗は予想できなかった。Bulgerで続けるべきだと思っていたが,Warner復帰がやはり凶と出た。

 

WEEK1
 昨年のAFCチャンピォンシップの再現,ペイトリオッツ対スティーラーズはペイトリオッツが快勝。スティーラーズはQBK.Stewartに不安有り。
 NFCサウスのディビジョン対決,セインツ対Bucsはオーバータイムでセインツが0ヤードインターセプトリターンTD,Bucsのネックは今年もオフェンスか?

WEEK2
 パッカーズがセインツに負けた。セインツは今年の目玉に急上昇,Bucsと2チームがプレーオフに出る可能性は大きそう。
 ビルズは2試合連続オーバータイムでの決着,今週は勝った。ビルズの試合は大味な気がする。点が取れなくなったら即沈没の予感があるな。

WEEK3
 セインツの快進撃は止まらない,昨年NFC2位のベアーズすら粉砕してしまった。得点も多いが失点も多い,見てる分には楽しいんだろうが,点が取れなくなったときが負け時か。
 ジェッツがドルフィンズに完敗,相性の良いチームに勝てないほどジェッツは不調に陥っているようだ。試合結果が昨年と逆になっている。

WEEK4
 シーホークスがやっとこさ初勝利,バイキングスはドツボにハマったか? ラムズはカウボーイズにも負けて4連敗,しかもQBK.Warnerがケガだとさ。こりゃあかなり厳しいぞ。
 セインツが何とライオンズに負けた。ドルフィンズはチーフスに負けるし,ブロンコスはレイブンズに。全勝チームが格下にどんどん負けていく…,奢ったか?

WEEK5
 パッカーズがベアーズに快勝,もう地区優勝当確だろう。ベアーズはドツボにハマりつつある,ライオンズとバイキングスのお仲間になるのも近い。
 タイタンズが4連敗,まだ「タイタンズを忘れない」には早い。でも,レッドスキンズに負けているようでは先が思いやられる。

WEEK6
 ラムズ初勝利,と言うよりはレイダーズ初自滅と言うところか。ただ,ラムズは初先発QBM.Bulgerで勝ったことが大きい。WR陣の奮起もあったし,今後勝ってくる可能性がある。メイクミラクル?
 チーフスがチャージャーズに逆転負け。4thQ残り1分までは6点差,が,TDを取られ,再逆転を狙ったパスはインターセプト。Greenの試合終盤でのインターセプトはどっかで見たことある光景

WEEK7
 カウボーイズがオーバータイムでカーディナルズに敗戦。4thQ終了時点で6−6,FG2本ずつかと思いきや,カウボーイズはTFPFGに失敗していた(スナップミス)。加えてその後FGも1本失敗しており,自滅の要素もたっぷり。カーディナルズのK"Manualica"B.Gramaticaも28ヤードを1本ミス。どっちもどっち。でも幸運はカーディナルズに有りか。
 ビルズがドルフィンズに快勝,これで地区2位に浮上。ビルズの好調は予想外だった。QBBledsoeが意外と良かったのかも知れない。ドルフィンズはQBJ.Fiedlerをケガで欠いた途端に得点力が落ちた,代役QBL.Lucasは4インターセプトと不安材料たっぷり。
 ベアーズは4連敗で沈没状況。QBが…C.Chandler? こりゃ駄目だ。

WEEK8
 セインツがまた大したことないチームに負けた。37失点はひどすぎる,得点力もあるが失点力もあるだけに,失点が多くなれば負けるとは思っていたけど…。
 テキサンズ2勝目。ジャガーズが悪いな,これは。テキサンズはディフェンスが踏ん張ったときに勝つチャンスが訪れるようだな。20失点以下の2試合はいずれも勝っているし。
 レイダーズ3連敗にPats4連敗,そしてCatsは5連敗。この3チーム,開幕直後は連勝していたのに,負け始めるとこの様。崩れ始めたリズムを取り戻せないようでは,たとえ連敗を止めても沈没は止められないと思うけど…。

WEEK9
 Bucsが地区首位に浮上。OPENの関係だから次週セインツが勝てば陥落だが,今期初の地区首位というのは意外だな。しかし,Viks相手にホームでは強いな。
 ラムズが3連勝,段々昨年のレッドスキンズみたくなってきた。ただ,総合力では昨年のレッドスキンズより上だけに,本当にメイクミラクルするかも知れない。
 レイダーズが4連敗,もう息切れしたか? 今週のOTは49ersのミスによるものだから,「OTになってるから調子は悪くない」とは言えないな。
 コルツは3連敗で首位陥落,今期これまではW9時点で負け越してるチームにしか勝ててない。逆にW9時点で勝率5割以上のチームには負けている! 今期の復活の予感ははずれだったか?

WEEK10
 パッカーズが地元でライオンズを圧倒,他の2チームも揃って負けたため,いよいよ次週にもディビジョン優勝決定となる。それにしてもこのディビジョンは本当にパッカーズが一人勝ちしてしまった。昨年からベアーズのサプライズを引いただけなのだが,それだけでこうなってしまうとはね。
 ファルコンズとスティーラーズは引き分けた。4連勝同士の対戦だけに注目されたが,両QB共にそれなりにやったみたい。最後スティーラーズ,MaddoxからBurressへのパスはBurressの体はエンドゾーン内にあったものの,ボールがゴールラインに届かず得点ならず。両チーム共にこの1引き分けがちょっと痛い。
 チャージャーズは連敗,対戦相手のラムズは4連勝。今年は連勝連敗のチームが多く,ラムズはその典型例。モメンタムの重要性がよく現れるシーズンである。

WEEK11
 パッカーズが今年も@バイキングスで負けた。勝てばディビジョン優勝だっただけに惜しいところ。次週勝ってディビジョン優勝という展開だけは避けてほしい。なぜなら次週は@Bucs,Bucsに勝ってもらいたいからね。ちなみにパッカーズは次週負けるとディビジョン優勝はまたおあずけ。
 ラムズは昨年のレッドスキンズのように5連敗の後5連勝で星を五分に戻した。W12から3連アウェイだが,ここで3連勝するようだといよいよプレーオフが見えてくる。サウスの潰し合いはどう作用するのか?
 AFCウエストの4チームはそろって白星,今期2度目。ディビジョンの所属チームが減り,全チーム好調ならこういうことが起こってくる。ちなみに4チームそろって黒星というのもある,W1のAFCノース。

WEEK12
 ラムズ5連勝でストップ! 連勝を止めたのは昨年開幕5連敗から5連勝のレッドスキンズ。QBD.Wuerffelに替えて勝ったのは大きい。逆にラムズはQBK.Warnerに戻した途端の負け。Warner形無し,Bulger待望論か?
 NFCの2敗対決は3インターセプトを喫したパッカーズの完敗。やはり@Bucsでは分が悪いか。パッカーズはこれで3敗すべてアウェイ。ホーム最強チームにも意外な落とし穴。
 地区編成が変わってホッとしているのはタイタンズだろう。昨年までの地区ライバルレイブンズに接戦負け。第2戦がないだけ安心?
 セインツ連敗で地区3位に陥落。ここ2試合は20得点できていないんだな。そのくせ失点は相変わらず20点以上,これでは勝てないのも道理。

WEEK13
 Bucsがセインツに惜敗,痛いスイープを食った。それにしても,セインツディフェンス相手に2試合とも20点ではオフェンスが泣くな。Bucsはオフェンス力が低いのがネックだな。
 ファルコンズは引き分けを挟んで7連勝。次週は連勝前最後に負けたBucsと対戦。連勝ストップか? それとも8連勝か?
 ラムズはWarner復帰後連敗,これで今期先発6試合は全て負け。先発5連勝のBulgerが少しケガしているとは言え,Warnerを出すM.Martzの気持ちが分からない。Bulgerに欠点があるのならともかく,Warnerが帰ってきたから出すというのでは得心できぬ。まあ,Warnerはまたケガしたらしいので次週どうなるかだな。
 ドルフィンズがビルズにスイープを食った。今年はトップのチームに弱点がはっきりと現れているようだ。Bucsはセインツにスイープを食い,パッカーズは@バイキングスで今年も勝てなかった。イーグルスが3敗すべてAFC相手というのもよく分からない現象。

WEEK14
 前週のパッカーズに続いて今週は49ersがディビジョン優勝決定。49ersもパッカーズほどではないにせよ,ディビジョンライバルが次々コケてくれて余裕の優勝。ただ,上位チームに4敗,勝ったのはレイダーズくらいなのは気になる。
 ファルコンズの引き分けを挟んでの連勝は7でストップ。Bucsに10−34と完敗。Vickが走れないだけでこうなるか?
 ジャイアンツはレッドスキンズに競り勝ち何とか首の皮1枚つながった。それでも次週負ければeliminated濃厚だけに,負けは1つも許されない辛い状況。
 ペイトリオッツが3連勝で8勝目。それでもプレーオフシード争いでは現在圏外の7位。AFCはすさまじい混戦となっている。1つ負ければ一気にプレーオフ圏外へと弾き出されてしまう,こちらも辛い状況。
 テキサンズ4勝目。しかし,勝ちチームなのにオフェンス獲得47ヤードのNFL新(珍)記録とは何事か! まず勝てたのが不思議。スティーラーズは何やっとったんだか。テキサンズは…,インターセプトリターンTD2つにファンブルリカバーリターンTD1つ,そしてオフェンスが全く貢献できなかったFG1つで24点。テキサンズオフェンスは前半5連続3&アウト,後半も4連続3&アウトで総獲得1stD3つ,QBCarrはパス3/10とボロボロ。…よくこれで勝てたねえ,スティーラーズ自滅ゲームの最たるものだな,これは。

WEEK15
 Bucsがようやくプレーオフ進出決定,ディビジョン優勝へもあと1勝。ただ,ワイルドカード免除の可能性も残っているので,残り2試合をきっちり勝ちたい。
 イーグルスがディビジョン優勝,ジャイアンツの粘りで決定が遅れたけれども,全体的には楽勝になってしまった。イーグルスの強さは何と言っても対NFC全勝という強さ。なぜAFC相手で3敗したのは謎だが。
 レイダーズはプレーオフ進出の機会を逃した。それでも次週勝てばプレーオフ進出が決まる。しかし,負けた場合自力プレーオフ進出の可能性がなくなるおそれもあり,混戦模様。
 混戦のAFCも次週の結果次第では,最大で5チームプレーオフ進出決定となる。プレーオフ進出の可能性は今のところ14チームにあるが,次週大量にeliminateされるだろう。

WEEK16
 AFCのプレーオフ争い,結局日曜終了の時点でeliminateされたのは2チームで進出決定も2チーム。残り4つの椅子を10チームで争うこととなった。スティーラーズの結果次第では3つを9チームで争うこととなるが,コルツはほぼ決まりなだけに,実質はイースト優勝枠を含めて残り2つを8チームで争う大混戦。最終週の結果が楽しみ。…それにしても,意外とeliminateされなかったな
 セインツがまた痛い取りこぼし。今度は何とベンガルズに負けた。今期テキサンズにしか勝っていないチームに7点差,連続20失点以上の記録も継続している。これでセインツは現段階でプレーオフ圏外に位置することとなってしまった。次週はパンサーズ戦とやや楽なだけにまだ望みはあるか。
 タイタンズ、レイダーズと相次いでディビジョン優勝を決めた。序中盤に4連敗して心配させてくれたが,その後持ち直して最終週を待たずに決めた。この波がプレーオフで出なければ良いのだが…。
 Bucsがスティーラーズに完敗,これでシード1位の可能性が消えた。同時に,イーグルスのワイルドカード免除も決定,イーグルスはスーパーボウルに一歩近付いたか?

WEEK17
 AFCのプレーオフ争い,もっとも有利な位置にいたコルツは勝ってシード5位確定。残り2つのうち,イースト優勝枠はドルフィンズがペイトリオッツに負けたため3チームが9勝7敗で並ぶ大混戦。結局ジェッツがディビジョン優勝となった。そして,残り1つの枠は,何とブラウンズ! W16終了時点で6位につけていたが,ファルコンズに勝つとは思っていなかった。ドルフィンズの負けに助けられてプレーオフ進出となった。
 NFCも最終週までもつれ込み,ジャイアンツが土曜日の段階でイーグルスに勝って決定。ファルコンズかセインツは落ちることとなったが,両チームとも負け,結局ファルコンズがプレーオフに滑り込んだ。それにしても,ジャイアンツがシード5位になるとはW13終了の段階で誰が予想できたろう。終盤に粘りを見せたジャイアンツの勝ちであった。
 ドルフィンズはペイトリオッツにしてやられた。勝てば地区優勝の試合,序盤からリードを築き有利に試合を進めていたが,終盤にミス乱発,同点とされて最後はOT負け。プレーオフ進出を逃してしまった。ペイトリオッツも,ジェッツとブラウンズが勝ったためプレーオフならず,連覇の夢は消えた
 Bucsがベアーズに完封勝ち。今期の成績から見れば順当なところだが,気温華氏38℃での勝利となると話は別。華氏40℃以下の試合で21連敗していたBucs,相手チームの調子云々よりも気温が重要な要素となっていたようである。それだけに,長いジンクスを打ち破ったことは今後に向けての大きな材料となるかも知れない。
 最終戦でラムズが意地を見せた。地区優勝の49ers戦で,序盤大量リードを許しながら,4thQに28点を取って見事な逆転勝利。後半になってオフェンスが立ち直ったことも大きいが,何と言っても,ディフェンスが良くなった。ランを止めることができるようになったし,要所でファンブルを誘って攻撃権を奪った。チーム全体が最後になって盛り上がったという感じ。新聞なんかではこれをオフェンスの功績として扱っているけれども,陰にディフェンスの功績があることを忘れてはいけない。

WEEK18−Wild card playoffs
 コルツがジェッツに完敗。KM.VanderjagtのFGも外れる慘慘たる内容で完封負け。ジェッツはホームで2週連続の勝利。プレーオフ滑り込み組だからと言って,決して勝てないということではないことを証明してくれた。
 ファルコンズがパッカーズホームでまさかの完勝! 合計で5ターンオーバーを奪い。パントブロックボールリターンTDを決めるなど,ディフェンス力を見せつけた。パッカーズは今期ホーム初敗北が何とプレーオフ,これでThe end.Bucsに負けたチームにはスーパーボウルの栄光は訪れないのか?
 スティーラーズ、49ers共に4thQの猛攻で逆転勝ち。もちろん,ブラウンズとジャイアンツに負ける要素がなかったわけではないが,勢いに乗ってディビジョナルプレーオフに進出した。対戦相手となるタイタンズ、Bucsは1週休みであるが,果たしてどうなるか?

WEEK19−Divisional playoffs
 全てホームチームが勝利,やはり1週間の休みは大きいようである。
 タイタンズはRBE.Georgeが不調の中,OT勝ち。しかし,KJ.NedneyがFG外しまくり(記録上外したのは1本)で次週に不安残りまくり。
 そのタイタンズの対戦相手となるレイダーズはベテランの勝負強さでジェッツに快勝。前半10−10のタイスコアながら,ジェッツオフェンスを見事に綻ばせてターンオーバーを奪い,そこからの得点で突き放した。レイダーズのKS.Janikowskiも28ヤードFGを外すなど乱調気味だが,こちらにはMVPQBR.Gannonがいるのでまだましか。
 ミラクルになるかと思われたファルコンズは,自慢の走るQBM.Vickのランが抑え込まれて大敗。イーグルスの試合巧者ぶりが際だってしまった。そのイーグルスはQBD.McNabbの復調次第だが,時間が解決してくれるか。
 “疑惑の判定”で紛糾しながらも勝ち上がった49ersだが,ディフェンス最強のBucsに完敗。弱小オフェンスのBucsに31点取られては面目なし。ただ,Bucsも勝ったのは良いが,熱くなりすぎの面があり,盤石のイーグルスにどこまで迫れるかは疑問。この4試合を見ている限り,スーパーボウルは順当に各カンファレンス1位同士となりそうな予感。

WEEK20−Conference championships
 ホームチームの有利が予想されていた2試合だが,結果はNFCとAFCで大違い。
 NFCは寒冷地ホームで絶対有利視されていたイーグルスがまさかの完敗。試合開始のキックオフリターンで70ヤード返し,すぐ1TDを奪ったものの,QBD.McNabbがディフェンスで取り戻せないほどの乱調。2ファンブルロストと1インターセプトで完全に流れをBucsにやってしまった。特に,4thQでのインターセプトはゴール前10ヤードまで攻め込みながらのもので,リターンTDにつながってしまい,3点差にできるところを17点差にされてしまってはもうお手上げ。ディフェンスも要所でBucsオフェンスを封じきれなかったのが大きいか。逆にBucsは前半タイムアウト直後のプレーで大きく流れを変え,勝利を呼び込んだといったところ。ディフェンスの踏ん張りがスーパーボウルでも出るか?
 一方のレイダーズは前半苦しみながらも後半爆発する前週と同じパターン。前半終盤のターンオーバーに乗じて一気に逆転してからは,着実に得点を重ねて逆転を許さない試合運びで結果的には完勝。QBR.Gannonにはタイタンズの鉄人QBS.McNairのお株を奪うランTDまで飛び出して勢いは絶好調。スーパーボウルでこのオフェンスを続けられるかどうかがカギとなりそう。

WEEK21−37th Super Bowl
 接戦が予想されていたこのゲーム,私は始めから接戦には懐疑的だったが,序盤はレイダーズディフェンスの活躍で競った試合となった。ところが,Bucsディフェンスの活躍でBucsオフェンスが調子付くと,あっと言う間の31点差。その後,Bucsのスペシャルチームがミス,ディフェンスにも穴が見つかったのかレイダーズが3TDを返すも,2Pを3回立て続けに失敗。トドメはD.BrooksのインターセプトリターンTD。試合終了間際にもインターセプトリターンTDが飛び出し,結果27点差。レギュラーシーズンMVPのレイダーズQBR.Gannonにとっては最悪のゲームとなってしまった。
 ちなみに,私が接戦に懐疑的だった理由は,オフェンス1位とディフェンス1位が対戦した場合,どちらかがつぶれるのが通例だからである。オフェンスが得点を取りまくってディフェンスを翻弄して勝つか,ディフェンスが抑え込んでオフェンスをつぶしてしまうか,この2パターンしかないからである。接戦になるのは,オフェンス対ディフェンスがどちら側から見ても同じ程度の時である,とも思うから。

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