2019年 7月

31日 水曜日

ブエノスアイレスのJosiから連絡があり結局歌いたいのはSongbookに入っているNocturneと新曲のSpring Breezeとの事でした。
Air from japanはボツになったようですが、それでも海外のシンガーが自分の曲に歌詞を書いて歌ってくれるのは夢を見ているみたいですよね。更にJosiに関しては彼女から俺に連絡をして来てMamoruの曲を歌いたいと言ってくれました。
今度のCDは海外のスーパー・シンガー達3人が合計5曲ゲスト参加してくれる予定です。
これまでにIthamara Kooraxが3曲、Sachaが1曲、Sallaberry達が1曲で合計5曲も俺の曲を世界中のスーパー・ミュージシャン達が演奏してくれていますが、次のCDでは更に5曲(そのうちの3曲がオリジナル)歌ってくれるので、これで合計10曲になり遂にCD1枚分ぐらいになりますね。
夢の様な話ですが、中学2年の時に持った夢を約30年もかけて叶えましたよ・・・

30日 火曜日

以前ブラジルから俺の(ほ・た・る)のCDを買ってくれて写真と共に送ってくれた人がいましたが、その人から連絡があり『いつか日本に行ったら個人的に君に会ってみたいのだけれど、君のところから東京は近いですか?』との事でした。
それで俺が『東京はここから350キロほど離れていて遠いです。』と答えたら、
『私達の国では350キロは近いですよ。』との事でしたが、確かにそうですよね・・・(笑)
とにかく一度も会った事がない海外の人達からそんなふうに思ってもらえてとても嬉しいですね。

29日 月曜日

以前ウチのボクシング・クラブでは年末のイベントとして毎年スパーリング大会をやっていましたが、今では練習生のほとんどが50歳を過ぎてしまい安全面を考慮してやらなくりました。
そんな中でもわずかながら20代や30代の練習生達もいて、その練習生の一人が久しぶりにスパーリング大会をやりたいとの事でした。
まだ実現出来るかどうかわからないのと、仮に彼らがやる事になれば他の練習生達の年齢と各々が出席している曜日の事もあり試合まで俺がスパーリングの相手をしなくてはならないので、とりあえず51歳の体に鞭を打って軽くマス・ボクシングから始めました・・・
体調が良かった事もあるとは思いますが、久々だったわりには思った以上に体が動きました。これから少しずつ体を慣らして行こうと思いますが、何分にも素人の相手をしている訳ではないのでケガをしない事を祈りますが、どこまで体が戻りますかね・・・
ちなみにこの動画の1人目で相手にしている練習生は20代で体重が76キロ、体重差が20キロ以上もあります・・・

Boxing Sparing Mamoru Morishita (51 years old) vs student (27h July 2019)

28日 日曜日

時々虹を見ますが多分そのほとんどが4分の1程度ですが、今回はなんとまるっと半分と言うか地球のきりからきりまで見えました。
とにかくうまくは写っていませんが一応写真も撮りました。何か良い知らせかな等と思いながら過ごしていましたが、夜になって新しく変えた携帯も色々とクリアー出来て(データは全部飛びましたが)、グラミー軍団に送る音源の都合も整ってうまく全て事が運んだ1日になりました。
これで次はJaimeから音源が戻って来たら、それに合わせてギターを録り直して、そして今度はSallberryに送って、その間にJosiの音源とアコーディオンやキーボードを仕上げて行きます。
次のアルバムはほとんどをスタンダードで固めていて、タイトルはLight & Sweetの予定です。イメージとしては発売中のSongbookのスタンダード・バージョンに更に海外からのゲストが増えている状態に仕上がると思います。
各国のシンガー達は勿論ですが、個人的には今回はアコーディオンのソロが特に良いと思います。どうぞ期待していて下さい。

27日 土曜日

携帯が壊れたおかげで数日の間マラソン中に音楽を聞く事が出来ませんでしたが、そのせいで嫌なマラソンが余計に退屈に感じてしまい、それと同時にそう言えば以前は音楽等全く聞けない中走っていて、それが今では音楽を聞きながら走る事が出来て随分と精神的に助かっている事を痛感しました・・・
新しい携帯はまだ完全ではありませんが、それでもとりあえず何とかマラソン中に音楽が流れる様になったので救われたような気分です・・・
嫌々ながらもいつの間にかもう25年以上もトボトボと走っていますが、考えても見れば音楽を聞きながら走れるようになったのはわずかこの数年ですね・・・
人は一度便利や楽を覚えてしまうと、なかなか以前には戻れなくなってしまうようですね・・・

26日 金曜日

Ithamara Kooraxから連絡があり、『以前送ったSongbookのCDが無事全て届いたので、これからラジオのDJや特に重要な友達、それからスポンサー等にそのCDを渡します。多分彼らがこれから色々とMamoruに協力してくれる事になると思います。』との事でした。
それから彼女が次のCDにゲスト参加予定のFootografiaとおいしい水にゴー・サインが出ました。
これでラテン・グラミー軍団にサポートを頼みますが、Bassが入るとなるとおのずとギターのバッキングも録り直さなければなりませんが、特に難しい事をしている訳ではないので1,2日あれば録れると思います。
先日Joao Gilbertoが亡くなりましたが、彼女はこれまでにJobimやLuiz Bonfa達ともCDを作って来て、そして今度はJoao Gilbertoが亡くなりかなり意気消沈していました・・・
そうですよね・・・例えば縁起でもない話ですが俺にとってIthamara Kooraxは一番の恩人ですが、もしも彼女が俺よりも先にいなくなってしまったらと思うと考えたくもないですね・・・
もしも彼女がいなくなってしまったら、俺は無名なギターを弾いている頭のおかしいただのおっさんですよね・・・
もともとウチの家系は体が弱いので長生きは無理でしょうけど、彼女に大きな夢は叶えてもらったし、やはり俺は彼女よりも先に去った方が良いと思います・・・

25日 木曜日

5年程使っていたガラケーが壊れたので機種変更してそして再びガラケーにしました。
それで何か色々と不具合があった様子で電話番号等結局データが全て消えてしまいました・・・
携帯自体もよく使い方が分からないし本当に時間の無駄をしています・・・
この時間はたまらなく人生の無駄をしている事を痛感します・・・

24日 水曜日

先日ギターのレコーディングをしようとしたら何故か音が出なくて、その事をぼやいたら海外のご年配の女の人が『私がそのギターの修理代を払うか、新しいギターをMamoruに買ってあげる事等が出来ますか?』との事でした・・・
勿論その人とはこれまでに一度も会った事は無く特別にやり取りもしていた訳ではありません・・・
とにかく気持ちだけ頂いて、気を付けなければ変な奴等が寄って来て騙されるからと伝えて丁寧にお断りしました。
他にも海外のご年配の女の人で毎年バースディ・カードとクリスマス・カードを送ってくれて昨年の誕生日にはわざわざ俺の名前が入ったTシャツを作ってアメリカから送ってくれた人までいました・・・
勿論その人ともこれまで一度も会った事も話した事もありません。
俺は昔から不思議と初対面でも目の敵にされる人ととても気に入ってもらえる人の両極端に出会います・・・
俺の背後に毛を逆立てている猫と、ゴロゴロと喉を鳴らしている猫でもいるのですかね・・・

23日 火曜日

ブエノスアイレスのJosiがAir from japanを聞いて、この曲に歌詞はないのか、また歌詞がないのなら彼女が書いて歌いたいとの事でした。
とりあえず彼女にキーを聞いていますが、先に送ってあるSpring Breezeはどうするのかも聞いています。彼女が歌わないのならアコーディオンで仕上げますが、もし2曲とも歌ってくれたら勿論嬉しいですね。

Air from japan (21th Dec 2011) by Mamoru Morishita

22日 月曜日

長い間使っているガラケーがいよいよ本格的に壊れて来て音楽等が再生出来なくなったので時間を見つけて携帯ショップに行って来ます・・・
俺にとってはスマートフォンは維持費が高いのと、マラソンをしながら持って走るのには大き過ぎるのでやはり次もまたガラケーで良いのかなと・・・

21日 日曜日

次のCDのレコーディングが進むにつれ音源が段々形になって来ましたが、それらの音源を聞きながらあらためて特にコードの使い方や音の選び方、それから間の取り方等5年前には作る事が出来なかったなと思いました・・・
俺を含めて若い時は技術的な部分に練習時間の多くを使うためどうしても音数が多くなってしまう傾向にあるようですが、音楽を学んで行くに従いそれぞれの音の効果的な使い方等を覚えて来るので、それらの音をうまく響かせるにはそれなりの時間が必要なためおのずと音数が減って歌うようになって来るようです。
子供の頃から英才教育を受けて来た人達を見ると大体40歳ぐらいでそんな感じになって来るようですが、何分にも全てが独学の俺は色々と試行錯誤するため50歳にもなった今頃になってやっとそんな感じになって来たようです・・・
現在はYou don't know what's love isのアコーディオンのレコーディングに取り掛かっていますが、この数週間でそろそろ虫が鳴きだすのでしばらくはアコーディオンのレコーディングは出来なくなるので、その間キーボードのレコーディングをします。
相変らず貧乏でミュージシャンとしても全く無名でよくその辺の奴等にコケにされていますが、それでも今は自分が人生の全てを賭けて拘って生きた来たものが少しずつメジャーと言う形で残す事が出来るので、それもひとつの大きな心の支えになっています・・・

20日 土曜日

相変らず嫌々ながら続けているマラソンですが、今は年間1800キロをノルマにしているので7月の途中で1000キロ走った事になります・・・
過ぎた1000キロを振り返るとあっという間ですが、今から1000キロ走ると思うと少し気が遠くなって来ます・・・
地球一周って遠いですね・・・

19日 金曜日

2011年にクラウン・レコードから発売された(ほ・た・る)のCDに収録されているAir from japanです。
この曲に関しては特にサビの部分で強烈にLaid Backを使って盛り上げていますが、ちなみに俺の場合sus4コードは東洋的な音楽を表現する時に多用します。

Air from japan (21th Dec 2011) by Mamoru Morishita

18日 木曜日

確か30歳頃から真面目に音楽理論に取り組むようになり、それから20年以上が過ぎてやっと最近になりそれらの点と線が繋がって来たように思いますが(もしかしたらまだ勘違いしているかも知れませんが・・・)、それ以前の俺はこのままではだめだからもっと上に行きたいと言う気持ちと、人から習ったり人の輪に入る事が苦手な事等もありそれこそ無茶苦茶な事をしていました・・・
だからこそ今間違えている人を聞いても、悪く思うどころかむしろ心の中では(頑張れ!!)と応援をしたくなります。
全く間違えずにそれらを会得して行けるとしたら、それは多分導いてくれる人が近くにいるか、それともよほどの天才なのだと思います。
20年以上も真面目に音楽理論書と向き合って来て最近あらためて思う事は、例えば俺がよく課題として取り上げているHancockやColtraneそれからBrecker Brothers等、それらの楽器や方向性の違い等は勿論ありますが、でも考えても見ればそれぞれの耳の察知力と言うか方向性みたいなものは見事に同じ方向に向かって行くようですね。
例を挙げればきりがありませんが、例えばトライトーンの向かう方向やb9やb13等を不協に感じたり、5度ペダルの重力等・・・
よく音楽を共通の言語の様な例えをしますが、最近では俺にしてもその意味が分かるようになって来た気がします・・・
そしてまた誰かが新しいものを見付けて、そしてそれがいつのまにか新たな言語として加わって行ったりします・・・
音階としてはたった12音しかありませんが、言葉とは違いそれらを同時に重ねる事が出来るので結局色々な種類が出来てしまいます・・・
勿論楽器の練習もしなければならないし、それらを1から始めたらそれなりに会得するのに多分20年では無理だと思います・・・
長い道のりですね・・・

17日 水曜日

まだ梅雨も明けていないようですが、いつも走っているマラソン・コースで既に栗がなっていて思わず『あっ、栗がなった!』と声に出てしまいました。
これから夏本番ですが自然は早くも秋の準備に入っているようです。同じ場所でもこれからまた草や花、虫等が少しずつタイミングをずらして出て来ます。
事細かくそれらの順番を覚えている訳ではありませんが、そのどれもに出会う度に今年もこの時期かと思いながら走っています・・・
俺何年走っていますかね・・・

16日 火曜日

生徒の演奏でLullaby of birdlandです。
今回課題にしていたのは1小節で2拍ずつのコード・チェンジを攻略する事でしたが、多少のミス・トーンとソロの終わりやわざとらしいU-Xラインが少々気になりますが、とりあえずはこれで次の課題に入る事にしました。
今度はジャズ・ワルツでEmilyに取り掛かる予定です。もしもプロ等の類を目指しているのなら、好きな事ではなく出来ない事や苦手な事を一つずつクリアーして行かなければその夢は叶わないと思います。決して運の良い人達だけを見ない事ですよ・・・

Lullaby of Birdland (7th July 2019) by Aritoyo Kuroda

15日 月曜日

SongbookのCD発売にあわせてプロダクションがとてもカッコイイA2サイズの大きなポスター作ってくれましたが、それを見た人の中で『これだけの事を成し遂げてどんな気分ですか?』と聞かれた事がありました。
勿論ポスター自体はとても嬉しいですが、その質問をして来た人はそのポスターに対してではなく、Ithamara KooraxやSacha等の世界中のスーパー・ミュージシャン達が協力してくれて、そしてそれらがひとつの大きな形になった事に対してでした・・・
そう質問をされたらギターに出会ってからの30年以上が走馬灯のように駆け巡って来て、『犠牲にして来たものも多いですよ・・・』と答えていました・・・
CDが発売されたからと言っても今ではCDは全く売れず俺は相変わらず貧乏のままで、音楽を選んで来たために俺には家族や貯金、定職や未来への人生設計等一切ありません・・・
人は続かない人間を三日坊主等と言って悪く言いますが、とことん続けている人間に対しても悪く言って来る事がほとんどです。そして悪く言って来る奴等に限って自分では出来なかった三日坊主の奴等です・・・
人間50年以上もやって来て俺にあるのはメジャーから発売された2,3枚のCDがあるだけです・・・
これまで俺のところにギターを習いに何十人も来ました。各々自分の価値や人生があるので決して諦めた人間を悪く言う訳ではありませんが、ただ、惰性ではなく(スキルを高めると言う事)を20年と続けられる人間はほとんどいませんでした・・・
これまでに自分が選んで来た選択に悔いは全くありませんが、今でも時々自分の事を正しい事をしているのかな等と思う事があります・・・
彼女達が俺を認めてくれてメジャーからCDが発売されて唯一変わった事と言えば、『まだやっているの!?』等とバカにされる事がほとんどなくなり、『よくそこまで頑張ったね。』等と言われるようになった事ぐらいです・・・
俺のすぐ側にいる人達はみんなわかっていますが、俺自身は何一つ変わってないのですけどね・・・

14日 日曜日

俺の人生での一番のハプニングは何と言ってもIthamara Kooraxが俺の曲に3曲も歌詞を書いて歌ってくれた事ですが(勿論SachaやSallaberry達もそうですが、それら全ては最初に彼女が俺を見出してくれた事から始まりましたから)、その中でも最も強烈なものがやはりこのUntil we meet againのエンディング・パートだと思います。
この曲はハード・バラードなので俺の中では当初しんみりとフェード・アウトして終わるつもりでしたが、彼女から音源が送られて来てその音源を聞き始めた時に最初なんで俺のギターにかぶせて来るのかな等と思いながら聞いていたら、最後に彼女が爆発してくれて完全に俺のギターが喰われてしまい、そして更に強烈で感動的なエンディングへと仕上げてくれました。
以前何度かここで書いた事がありますが、人様に頼むと自分のイメージと異なる部分が時折出て来てそしてそれが吉と出る部分と、思惑とずれて歯痒い部分が出て来たりしますが、このエンディングに関しては完全に吉と言うより大吉になった部分だと思います。
この音源を彼女に送った時テーマのメロディをギターで録って送っていたのですが、彼女はテーマのメロディを俺のギターとユニゾンでやる事を絶対に譲ってくれず、俺も少々困ってしまいましたが彼女の意図としては多分、ずっとユニゾンでギターと演奏しておいてそして最後に彼女が爆発したかったのではないかと思います。
彼女の音域は実は俺もよくは知りませんが多分4オクターヴ程あると思います。とにかく最後の部分は俺のギターの音よりも高い音を出していて最高の部分です。
動画では彼女の声が少し小さくなってしまいましたがCDでは勿論バランス良くミックスしてありますので、まだ聞いて無い人は是非とも聞いてみて下さい。

Until we meet again (ending) 12th July 2019 by Mamoru Morishita

13日 土曜日

ブエノスアイレスのJosiから連絡がありました。
『現在とても忙しく沢山のコンサートとリハーサルに追われていますが、すでにMamoruの曲に歌詞を書き始めていて今回のチャレンジをとても気に入っています。』との事でした。
こちら側の作業はアコーディオンが残り3曲とピアノが3曲。それからそのJosiの曲のギターが1曲ですが、もしもベースが参加してくれる事になればバッキングのギターも録り直さなければならないので、どちらにしても年内の完成は無理かと思います。
それからそろそろ年末のコンサートの事も考え始めなければなりませんが、選曲も勿論ですがそれ以外にも何分にも今では年に1度のコンサートなので、ただやみくもにやるのではなく、俺もアコーディオンの彼女もそして生徒達も各々が毎年自分なりの課題を持ってコンサートに取り組むようにしています。
例えば前回はドミナントや解決先のコードは一応は決めておいて、でももしも気が向いたら適当に弾きながらそしてそれらにお互い反応するとか、他にはこのMy favorit thingsを聞いてもらえればわかると思いますが、元々はワルツの曲をこんな感じまで発展させてみたり等です。
コンサートは決して回数ではないと思います。その目的だと思います。例えば、仕事として演奏する、音作りや場慣れ、何かの課題を持って取り組む、結婚式等誰かのために演奏する、思い出作りやストレス発散等、どれが正しいとかではなく何のために演奏するのかだと思います。

My favorit things (27th Jan 2019) by Mamoru Morishita

12日 金曜日

確か俺がJazz等の勉強を初めてまだ間もない頃にJobimが亡くなったと記憶していますが、当時はその存在も音楽自体も俺から全く遠い存在でした。
そして今度は同じブラジル人のJoao Gilbertoが亡くなりましたが、勿論彼の存在自体は何の面識等も無く俺にとって全く遠い存在ですが、今ではIthamara Kooraxを筆頭に俺をサポートしてくれる人達の多くはブラジル人ばかりで、そして考えても見れば俺は不思議なほどブラジル人とはこれまでにもめた事がありません。
気付いて見ればいつの間にかこのギターバカも50歳を過ぎていて、恩人であるIthamara Kooraxにしても俺よりも少し年上で以前彼女が『声が出なくなる日が怖い。』と言っていた事がありますが、やはり声は楽器以上に衰えるのが早いと思います。あれだけの爆発的な音域と歌唱力があって、そしてその声が出なくなって来た事を知った時には悲しいでしょうね・・・
俺にしても既に今から指が動かなくなって来る日を逆算しながら過ごしている日々です・・・
家は体が弱い家系なのと、それなりに今でも体を動かして健康管理している事を考えれば、それでも何とかこの50代ぐらいは指が動いてくれるのかなと思っていますが・・・
もし70歳にってもこれだけ指が動いていたとしたら、それこそ世界中から取材が来そうですよね・・・

11日 木曜日

Ithamara Kooraxが歌ってくれる事になったFotografiaとAqua de beberですが、ギターのパートが仕上がりソング・フォーム等の確認のため彼女に送りました。
これで彼女からゴー・サインが出ればラテン・グラミー軍団に頼んで仕上げて行きます。
Josiが歌ってくれる予定の新曲のSpring Breezeはサンプルを聞いてもう少し遅くして欲しいとの事でした。
今はほんの少しずつですが新譜が具体的に仕上がって行くのを感じながら過ごしていますが、参加予定の3人のシンガー達をどんな順番で収録しようか等と考えると、貧乏でも今は健康で特にトラブル等もなく大きな夢と隣り合わせに過ごす事が出来て幸せですね・・・
俺が14歳の時に持った夢を今叶えていますよ・・・

10日 水曜日

マラソンをしていたら自転車に乗った男の人に話しかけられて、どうやらおばあさんを捜しているとの事でした。
家に帰ってシャワーを浴びていましたが、やっぱり気になったので車で出かけて少し捜していたら、その男の人に聞いた特徴のおばあさんを見付けたので急いで警察を呼んでそこのウチの人にも来てもらって無事解決しました。
特に相手が若かったりすると時には勘違いされてクソなめられる時もあったりしますが、それでも一応は誰に対しても礼儀と思いやりが、頭が悪くて貧乏でも俺なりのモットーです。

9日 火曜日

Joao Gilbertoが亡くなりました・・・
勿論俺は何の面識もありませんでしたが、10年程前にIthamara Kooraxが彼の曲を集めたBim Bomと言うCDを発売しましたが、そのCDがブラジルから送られて来ると同時に彼女から、日本で演奏する時にはMamoruにギターを頼むのでそのCDの曲を全てコピーするように言われました。
元々音を取る等の作業が得意ではありませんでしたが、さすがに彼女の頼みともなれば、音は取れません等と断わる訳にもいかなかったので、そのCDをまるまる1枚必死になってコピーしたのを覚えています。
そのCDのコピーを始めた時、さすがに全曲コピーするのに気が遠くなりましたが、それでも自分の中では勿論彼女からの頼みだから仕方が無い事と、それに俺自身もその(音を取る作業)が得意ではなかったので、それらをコピーした頃にはそれらのスキルもそれなりに身に付いているだろうな等と思いながら必死にコピーしたのを覚えています・・・
あれから10年程経ってもいまだに彼女と一緒にコンサートは実現出来ていませんが、でもその件をきっかけに今ではピアノでもビッグ・バンドでもそれなりに音を取る事が出来る様になって来ました。
少し話はそれましたが俺の中でのJoao Gilbertoはそんな感じの存在です。
そう言えば以前Ithamara Kooraxが『今日はJoao Gilbertoの誕生日で招待されたから今から行って来ます。』と言っていた事がありました・・・
ギターだけで生涯生きる事ってどんな気分だったのでしょうかね・・・
R.I.P.Joao Gilberto

8日 月曜日

とかく色々なところから連絡を頂いているこの古い動画ですが、そのマイアミのプロデューサーに送るためにフルではありませんが、ギター・ソロの始まる手前のオン・コードのところから立ち上げました。
もう約20年も前のものですよ・・・

Inspiration & Perspiration (14th Jan 2001) by Mamoru Morishita

7日 日曜日

七夕ですね・・・
願い事をする日の様ですが、俺は人生で一番叶えたかった夢は既に叶える事が出来たので、これ以上はあまり贅沢を言うつもりはありません。あえて言うならそうですね・・・
俺は体があまり丈夫ではないのでこのまま健康でいられたらと思いますが、自分の事よりも俺の周りの体の弱い人達が今とても良くないので、その人達の健康が戻ってくれたらと思います・・・

6日 土曜日

マラソン中は古いガラケーで勉強になりそうな音楽を聞いていますが、でも時々Ithamara KooraxやSacha達が歌ってくれた自分の曲を聴きながら走る事があります。
俺は人生で音楽を選んだので暖かい家族や貯金、人生設計等、50歳を過ぎていまだに全くありませんが、それでも彼女達が歌ってくれた俺の曲を耳にすると何とも言えない贅沢な気分になります・・・
彼女達が無名の田舎者の大きな夢を叶えてくれました。人生で音楽を選んで来た事に一切の悔いはありません・・・

5日 金曜日

最近はいよいよ老眼が酷くなって来ましたが、これまでボクシングを含めて相当失明しかけたりしていて、そして幸運にもそのどれもが治ってくれて本当に悪運が強いと言うかとにかくありがたいです。
失明しかけたと言っても色々な症状がありましたが、物凄く痛みを伴うものや、説明が難しいのですが片目だけ上下2つに分かれて見えてしまったり、それから眼球を直接痛めた時には瞬きが痛かったり辛かったり、眼球自体にアルミが焼き付いてしまったり(これはボクシングのせいではありません)等今思い出してもゾッとしますが、でもよくそんな状態から完治してくれたと思います・・・
最近は体調もとても良くてあらためて健康に感謝です。

4日 木曜日

俺は最近ヴォイシングをする時に、そのメロディーが特にテンションの時にはあえてコードにその音を含めない事が時折あります。それは2台以上の楽器で演奏する場合、その方が分離が良くてステレオ感と言うかより広がりが出せるからです。
現在制作中のCDもその手法を時折使ってヴォイシングをしていたのですが、急遽Ithamara Koorax達が参加してくれる事になり、やはりシンガーがいる時には歌いやすい様にそれらの音はコードに入れた方が良いのかなと思い、それで少しだけまたヴォイシングを戻しました。
多分俺に限らずヴォイシングにしてもその曲のイメージやシンガー達によって多少仕上がりが異なって来ると思います。
例えば少し前にFotografiaの件で俺は元々アコーディオンとギターでミディアム・テンポで収録するつもりだったのでセンターのコードをC69から考えてヴォイシングをして行きましたが、Ithamara Kooraxがスローで美しいswingで歌いたいとの事でしたので、やはり本来のCmaj9に戻しました。
ただこの曲に関しては他のコードは特に変わる事はありませんでしたが、多くの場合スタート地点のイメージが異なると同じ曲でも異なるヴォイシングになって行きます。それらにしても結局自分にどれだけ学んで来た引き出しがあるかどうかの話になって来ますが・・・
現在制作中のFotografiaに関しては最近俺達がコンサートでやったミディアム・テンポでノリノリな感じではなく、その彼女の要望にどれだけ答える事が出来たのか等と思って聞いてもらえたらと思います。
更に彼女の要望は(ドラムはブラシで)との事でしたので、Latin Grammy軍団に協力を頼んでおきました。俺なりに小さな脳みそを使って試行錯誤しながら作っていますのでどうぞ期待していて下さい。

3日 水曜日

7月に予定していたブラジルの雑誌の取材ですが、大統領が変わり人種差別やそのジャーナリストらを含めてヘリコプターから機関銃で乱射され命を狙われていて、『死にたくない。』と言っていましたが、日本はあらためて幸せな国だなと思いました・・・
現在ブラジルはそんな状況なので当面は俺の取材も無理でしょうね・・・

2日 火曜日

sus4コードですが、俺はわずか10年程前まではsus4コードでもリードが3rdをぶつければその瞬間トライトーンになるため3rdをぶつけて平気で弾いていましたが、他の人達を分析したらみんな丁寧に3rdは飛ばして弾いていたり、弾いたとしてもどさくさに一瞬経過してしまったのかなと言った程度で、理論書にもsus4時には3rdは省かなければsus4と言うコードが破壊されてしまうとあり、言われてみれば確かにそうだなと思って今では俺にしてもsus4では3rdは弾かない様にしています。そしてそのsus4特有の曖昧なサウンドにも今ではやっと耳が慣れて来ました。
そんな中でBrecker Brothersを分析しているとsus4コードに対してほんの一瞬とは言えいきなり3rdから入っていたり、そしてそれらを理論的に解釈するなら(sus4で3rdを弾く場合sus4の上に載せる事)等の注意があった事を思い出したりします・・・
スーパー・ミュージシャンと言われるレベルの人達を分析していると結構ギリギリな事をやっているのを見つけますが、そんなものを見付ける度に、もし最初にそれを俺がやっていたとしたら世間はどう言うのかな等と思ったりします・・・
参考までに先日、枯葉に対してこんなアイデアが浮かびました。
こちらは最近の枯葉の流れですが、
Cm7―F7―(Bm7―E7)―(Bbm7―Eb7)―Am7b5―D7―Gm7―G7
この曲の場合メロディの関係上こんなヴォイシングも可能な事を見つけましたが、このヴォイシングを最初に俺がやっていたとしたらみんなは受け入れてくれますかね?
(C#m7―F#7)―(Cm7―F7)―(Bm7―E7)―(Bbm7―Eb7)―Am7b5―D7―Gm7―G7
でも先日偶然こんなのを見付けました。Kenny Barronです・・・

Kenny Barron trio live "Autumn leaves"

1日 月曜日

音楽理論書とにらめっこをしていると既に知っていた事に対して灯台下暗しのような事に出会う事があります。
例えば某理論書に、(Jazzは同じ音が重なるのを嫌う。)と書かれていて、言われてみれば確かにそうだなとか、(4度はその2声だけでは不協和音となる。)と書かれていてちょっと意外に思ったり、(5度はもっとも耳ざわりな音であるが、リード・プレイヤーが音を出す前なら5度をトップにしてやるのが最も無難である。)と書かれていて少し驚いたの覚えています。
ただ最後の5度をトップに関しては何の音に対してもそれなりのインターバルがあるので確かに無難かも知れませんが、でも結局誰も5度を使わないのと、#11thや更に近年ではmaj7augも解決先のコードとしてひとつの選択肢になっているのでやはり5度は必要ないと判断して良いと思います・・・