存在認識・オィリュトミー入門
レッスン No.23 詩をオィリュトミーする
このオィリュトミーは、14歳以上の方のためのものです。
ねがいごと くどうなおこ のはらうたVより
詩のオィリュトミーでは、詩の一行一行をそれぞれのフォルムで取っていきます。
「ねがいごと」 左回りの円、 関係(超子音 左手を前に伸ばし、右手を上に伸ばす)
「あいたくて」 左へ向かう左回りの二重螺旋、 存(超子音 左手を上から、右手をしたから、指先を合わせる)
「あいたくて」 後ろへ向かう左回りの二重螺旋、 在(超子音 両手で斜め下から斜め上に内回りの半円を描く)
「あいたくて」 右へ向かう左回りの二重螺旋、 A上(母音 両手を斜め上に伸ばす)
「あいたくて」 前へ向かう左回りの二重螺旋、 O上(母音 両手で頭の上に円を造る)
「きょうも」 左回りの後ろの円、 時間(超子音 左手は胸の前に半円を造り、右手は肘を折り二の腕と手先を前に伸ばす)
「わたげを」 後ろへ向かう直線、 H(子音 両手を臍の下から斜め上まで広げる)
「とばします」 左へ向かう直線、 L(子音 両手で、上、前、下、手前、上、と外へ向かう渦巻きを描く)
まず、詩を、声を出して読みます。
つぎに、声を出して詩を読みながら、自由歩行で、足のフォルムを取る練習をします。
つぎに、声を出して詩を読みながら、言語オィリュトミーの練習をします。
さらに、声を出して詩を読みながら、足のフォルムと言語オィリュトミーを合わせます。
「ねがいごと」は、前回りの左回りの円のフォルムを持っています。
前回りの「左回りの円」は、他者の感情を育てている自分の意志を現します。それに対し、「きょうも」は、 後ろ回りの左回りの円のフォルムを持っています。
後ろ回りの左回りの円は、他者の記憶を聴いている自分の感情を現します。「ねがいごと」は、関係の言語を持っています。
関係は、他者と自分が関係している事実を現します。それに対し、「きょうも」は、 時間の言語を持っています。
時間は、自分のカイロス(垂直の時間)を現します。存、在、A、O、は、自分の我慢する意志の内容を現します。
「とばします」の、左への直線とLは、他者の認識が開かれることを示し、
「わたげを」の、後ろへの直線とHは、他者の感覚が育つことを現します。
他者を育てることは、我慢し、ずっと待つことです。
その経験により、自分のカイロスが育ちます。
すると、他者の感覚が育ち、他者の認識が開き、やっと、他者から自分の認識の言葉がしゃべられるようになります。ほしのこもりうた くどうなおこ のはらうたUより
「ほしのこもりうた」 後ろへ向かう直線、 白(目の位置から手を前に動かす)
「くもに だかれて」 左回りの後ろの円、 灰色(両手を下に伸ばす)
「やま ねむる」 後ろへ向かう直線、 金色(両手を斜め上へ伸ばす)
「くもにだかれて」 左回りの後ろの円、 灰色(両手を下に伸ばす)
「うみ ねむる」 左へ向かう直線、 銀色(両手を斜め下に伸ばす)
「くもに だかれて ねむる」 左回りに外へ向かう渦巻き、 白(目の位置から手を前に動かす)
「まあるい みずの ほし」 左回りに外へ向かう渦巻き、 赤(唇の位置から手を前に動かす)
まず、詩を、声を出して読みます。
つぎに、声を出して詩を読みながら、自由歩行で、足のフォルムを取る練習をします。
つぎに、声を出して詩を読みながら、言語オィリュトミーの練習をします。
さらに、声を出して詩を読みながら、足のフォルムと言語オィリュトミーを合わせます。
左回りの後ろの円と灰色は、他者の記憶を聴いている自分の感情を現しています。
後ろへ向かう直線と金色は、他者の創造を現し、
左へ向かう直線と銀色は、他者の記憶と認識を現しています。左回りに外へ向かう渦巻きは、 他者の記憶が、自分の宇宙に顕現するという意味を持っており、
白は、主の判断を現し、
赤は、自分の記憶が充実することを現します。
主の判断の下に、自分の希望が実現してゆくことを現しています。
1999年9月15日